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『黎明の学師』発売日のお知らせ✨記事後半で編集後記ボツ原稿も公開!

データが最終チェック段階に入り、いよいよ発売日が決定した『黎明の学師』
kindle電子版は4/15配信スタート、紙版POD版は4/29に発売です✨(※紙版は予約販売が難しいため、発売日が前後する可能性がございます)

『黎明の学師』発売の詳細


コチラでは『黎明の学師』書籍化への道のりを著者本人が詳しく解説しています!

『黎明の学師』混沌の惑星シリーズ①神乃 佳月 著)
gehn/Tsutomu Kitazawa (イラスト)
あだん堂 /ゆき(編集)
聿竹年萬(解説 ※紙版特典)
同人誌編集者ゆき(編集後記 ※紙版特典)
kindle電子版予約ページはコチラ
★紙版予約ページは出来次第更新します

「混沌の惑星」シリーズ第一作
あらゆる物質にエネルギーの宿る惑星。初期移民である先住民は惑星と生命の調和の道を探る学問体系「ティエラ教義」を生みだし、惑星本来の環境下で暮らしていた。一方、数百年後に移住した都市人は地球環境に近い人工都市を築いて暮らしている。二年ぶりに故郷のティエラ山へ帰って来たティエラ教義の学師エドガルドは、都市人の学徒ナサニエルと出会う。凄惨な過去を生き延びたエドガルドと、深い闇と孤独を抱えて生きるナサニエル。二人の出会いが運命の歯車を大きく動かしていく。混沌の惑星シリーズ第一弾。
〈あらすじ〉
遥か未来に人類が移住した惑星では、あらゆる物質に混沌エネルギーと呼ばれるエネルギーが宿っていた。初期移民である先住民は、この惑星のあらゆる物事を探求し、生命との調和の道を探る学問体系「ティエラ教義」を生みだし、惑星本来の環境下で暮らしている。一方、数百年後に移住した後期移民は、地球環境に近い人工都市を築いて暮らし、都市人と呼ばれていた。
ティエラ教義の総本山であるティエラ山に二年ぶりに帰ってきた学師のエドガルドは、「アダンの再来」と呼ばれる学徒ナサニエルと出会う。養い親である大学師プラシドから、ナサニエルは身分を偽りティエラ山に潜入している都市人だろうという話を聞かされたエドガルドは、ある計画をナサニエルに持ちかける。
初めは己れの目的のために互いを利用しようとしていたエドガルドとナサニエルだったが、徐々に信頼関係が育まれていく。それに伴い、隠されていた二人の過去も明らかとなる。
エドガルドが生き延びた過酷な経験、ナサニエルの抱える秘密と孤独とは……!?
凄惨な過去を生き延びたエドガルドと、深い闇と孤独を抱えて生きてきたナサニエル。ティエラ山での出会いが、二人の運命を大きく変えていく。

美麗な表紙絵が入った新しい宣伝用画像2つをご紹介

当初からNOW PRINTINGで宣伝していた表紙絵にはgehnさんの見事な絵が入りました♪
こちらは、発売日のお知らせ用画像。作品に合わせ渋いデザインで!


光の速さで没になった「編集後記」を公開!

基本的に担当小説の編集後記を書くことはほとんどありませんが、今回神乃氏たっての希望で編集者としてのコメントを掲載する「編集後記」を掲載することになりました。(解説と共に紙版限定特典)
解説としては、あだん堂ではもうお馴染みになりつつある、聿竹年萬氏(出版社で働く編集マン)が素晴らしい寄稿をしてくれましたから、編集後記に書くことはもう何も無いようにも思えました。書けば蛇足になりそうだとも……。唸りながら行き詰っていると、神乃氏から「聿竹さんはとても理論的に作品を分析してくださっているので、ゆきさんには情緒の部分を預けられたら嬉しい」とのリクエストをいただき、大変情緒的な文章を書く……つもりだったのですが、ところがどっこい!
あまりに「性癖」「性癖」と叫びまくるあだん堂ゆき節すぎる内容になってしまい、「これを読みさらに作品の読後感を深められるような良い編集後記」とは程遠い内容になってしまいました。(朝になると神乃氏に没にしようかと相談して、早々に承諾いただき改稿した次第です。きっと神乃氏も見た瞬間没にしたかったことでしょう!汗)
面目ない、トホホ……。結局別バージョンを掲載することにはなりましたが、これはこれで文章自体はそれなりの出来で、かつ「実にあだん堂ゆきらしい」仕上がりになってしますから、神乃氏に相談してnoteで宣伝がてら公開することにいたしました!\( 'ω')/

その原稿が下記です。あだん堂ゆきが性癖にかける想いを、どうぞお楽しみいただければ幸甚の極みです!

『黎明の学師』編集後記 同人誌編集者ゆき(あだん堂)
 私は、こんなにも性癖に生き死にを左右される動物は、人類だけなのではないかと想っています。人には人の癖(へき)があります。これを読んでいるアナタにも勿論、それから、私や、もちろん本作『黎明の学師』の作者神乃佳月にも――。
 商業出版編集という仕事に疲れ果て、2016年に業界から一旦離れる決断をしました。三年程経った折、神乃氏をはじめ多くのWEB小説作家に出逢いました。それまでは電子書籍もほとんど購入したこともなかった上、WEBで無料小説を読むなんて考えたこともありませんでしたが、面白い世界があるものだと新しい宝箱を見つけたような心持ちがしていました。この頃の私は、もしもう一度本作りの現場に戻るなら、この素晴らしいWEB小説たちの同人誌を作ってみたいと考えるようになっていました。「癖(へき)
が詰まった同人誌の編集がやってみたい――」。そんな奇特な人間は、この広いネットの海で、私だけかもしれない(いたら奥付の連絡先までご一報を!)。前例も、仕事の仕方も分からない。それでもやってみたい。書籍編集者仲間には、「アナログ好きなお前はWEBには向いていない。アマチュアもプロもない世界だぞ、あんなに過酷な所は無い。紙も楽ではないが、WEBよりはまだマシ。戻ってこい」と何度も諭されていましたが、私は、ただの編集作業がしたかったのではありません。「大好きな同人誌を作る」仕事がしたかったのです。好きでなければ、どうして戻って来れましょう。鼻血で出血多量死する寸前まで働かされた、恐ろしい編集者の道に!
 閑話休題。神乃氏は、私の編集前作『愛してと鬼が哭く 祈りの門』を見て「ゆきさんと本が作りたい」と言ってくれました。そこで『黎明の学師』と出逢ってしまった……。私は、同人誌編集者(そんな言葉が存在するのか知りませんが)でよかったと武者震いしました。これは出版社にいれば絶対に出逢えなかった最高に癖(へき)を満たしてくれる作品だ、「これだから同人誌はやめられない」と雄叫びをあげたい気分でした。と同時に、同人誌制作現場における伴走者として、サポーターとして、本当の意味での編集者が、どれほど創作者の役に立てるかを真に理解しました。創作者の孤独に寄り添い、未来の癖(へき)への活力になるような同人誌編集者でありたい。この『黎明の学師』で、その次の一歩が歩めたことを誇りに想います。
 同人誌編集会議はいつでも癖(へき)と癖(へき)が本気でぶつかり合う享楽の場です。ですが、享楽の中にも追求がある。理想を諦めず追い求めるその姿に、尊みすら感じます。この『黎明の学師』は、神乃氏の癖(へき)でもあり、私の癖(へき)でもあります。アナタの琴線には触れたでしょうか。少しでもエドガルドに共感し、イーサンにロマンを感じ、広大なこの「混沌の惑星」の世界観を味わい、没入してくれる事を願ってやみません。(或る夜中、あだん堂ゆき記す)

『黎明の学師』編集後記・初稿より
意匠は少しレトロなイメージ(昔の文庫本の後ろの方にありそうなデザイン)です

この編集後記では自分語りばかり(性癖語りばかり?笑)で、作品について触れる文章ブロックが短すぎました。それでも、あだん堂として、ゆきとして、編集スタンスを示す文章としては一旦まとまりある文章群と思います。

実際掲載されることになった編集後記は、もう少し『黎明の学師』や「SFジャンル」と出逢った頃の思い出を語ったりしています。(それでも性癖の話もちょこっとでてくる! どんだけ性癖話好きやねん!笑)

採用された編集後記をご覧になりたい方は、紙版特典ですので、ぜひとも紙版書籍をご購入くださいませ~!✨

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「あだん堂ってなに?」「編集者としての信念は?」「編集者から見てお金がとれる作品・賞がとれる作品とは?」など、チャンネル主とのさんより編集や創作にまつわる様々なご質問をしていただきました。生放送で1時間半を超える時間お話しました。ゆきの、創作編集の考え方を理解してもらうのに、一番役立つ動画です。



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