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荻堂亞男
2019年9月2日 00:24
ランドセルを背負ったテキストが坂をのぼっている。坂は石畳になっている。まばらな大きさの石鹸を敷き詰めてある。坂の両脇には民家がある。石垣の上で、ピクトグラムたちが香箱座りをして眠っている。坂の中腹まで来たテキストが、後ろを向く。テキストの瞳に、寄棟造《よせむねづくり》の赤い集落と、シイの木が群生する山が映る。テキストの家は坂の頂上にある。ママがテキストの帰りを待っている。パ