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令和二年 干支の香水

日本に暮らして、干支という文化があるのだから、それを香水とリンクさせてみようと、何年か前から干支の香水を選んでいます。

ずっと続けていくうちに、干支はもともとは農業の歴で、命が生まれて土に返るまでのサイクルであって、いつからかそこに動物をあてるようになったとわかりました。

だから、干支には本来の生命のサイクルのどの地点かということと、充てられた動物の特徴と、すでに二つの意味を持っていました。

昨年の亥年は、生命サイクルで言えば終焉、土に返り固く閉ざされ、再生への準備期。一方、猪は猪突猛進。

新しい年、干支はねずみからスタートするように、新しいサイクルのスタート、萌芽の兆し。ねずみはコツコツ真面目な努力家に準えられるそう。

しかし、ねずみ、ですぐに思いつくのはミッキーマウス。ずっと前に、ディズニーランドを訪れて見つけた、可愛らしいファサードの小さなショップ。パフュマリーでした。夢の国の路地裏に佇む小さな香りの世界。ディズニーの懐深い世界観に触れたきがしました。

その時に手にしたla petite parfumerie disney 、の優しいフローラルブーケと明るく穏やかなグリーンフローラルが、令和二年、子年のフレグランスに、選んだものです。

仕事もなく孤独なイラストレーター、ウォルトの最初の友達がミッキーマウスでした。

新しいサイクル、誰かが誰かに寄り添える、たった一人、ひとつでも、必ず寄り添えるものがある、そういう世界になっていきますように。

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