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スイス[37]強い通貨と弱い円(JPY)


202208280512スイス[37] 強い通貨と弱い円(JPY)

 たまたま本日(2022年8月27日)の経済紙をながめておりましたら,外為欄で唖然としてしまいました。東京金融取引所クリック365の対円で
・米ドル  137.45
・ユーロ  136.99
・英ポンド 161.30
そしてそして
・スイスフラン  142.21
でした(日本経済新聞2022年8月27日(土)夕刊2面)。

 ところでところで,
 以前私がスイスに何回か出向いた時には記憶の限りではユーロが125円,スイスフランが110円程度でした。私の知人のスイス人が(その当時)「スイスの一般向け金融はネガティブ金利だ」と言ったのを覚えています。もちろん日本もその時超低金利だったのですがこと金利差だけでいえばスイスフランが対円で高くなかったのです。
 しかし今年に入って

https://jp.reuters.com/article/swiss-snb-idJPKBN2NX0ID

にもあるように現状マイナス(ネガティブ)金利ではありますが大幅な金利上昇を許しています。更に9月には追加利上げもという観測もあります。

https://jp.reuters.com/article/swiss-snb-idJPKBN2OT09Y

 本日(8月27日付)の報道による米国FRBパウエル議長講演からも米国は金融引き締めに動くと株式市場などは見ているようです。

 金利が高くなることが単純に悪いと言っているのではありません。素人ながらも物価の急上昇には金利を上げることも政策の一つであることはわかります。原油や旅行にとっては大問題のシンガポールケロシン(ジェット燃料)の価格が落ち着けばそんな嬉しいことはありません。ただ,戦争の状況にもよりますが(仮に私が中立の立場であっても戦争は早く終わって欲しい)。

 何はともあれこのまま日本の金融政策がゼロ金利のままで欧米各国が金利上昇を許せば益々海外旅行は遠のくこと請け合いです。日本円の独歩安の様相だからです。

 物を輸入することもどんどん難しくなって来ています。私自身,趣味のもの(ある種の小物機械)を米国から輸入したいのですがまだ時期を見ている状態です。
 海外旅行に関しては新型コロナ流行による問題もあるので単純には言えませんが実需以上のジェット燃料高騰で 日本-欧州 の燃油サーチャージが往復で10万円以上という自体はなんとかならんのか?と悔しい思いです。ええい,三重苦じゃ。

*)ただでさえスイスは物価が高いのに日本から往復30万円かけて旅行して,結果としてマッターホルンのカスミでも朝食にして過ごせ,ってかぁ!
**)この記事は私見によるものです。特定の通貨金融取引などを勧めるものでは一切ありません。また数字などの情報の正確性も保証しません。素人がFXや証券取引で失敗しても私は責任持たんぞ。ご注意下さい。

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