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スイス[33] 地域観光と交通機関との連携

202206241926 スイス[33] 地域観光と交通機関との連携

 初っ端はスイスの話ではありません,すみません,ドイツの観光地の話です。
 昔,コンスタンツ(Konstanz,ドイツ南西部でスイス国境に近くボーデン湖(コンスタンツ湖)がある。世界遺産の街)に行った時のことです。宿泊したホテルはかなり安いところだったのですがそれはさておき,チェックイン時に「おやっ?」と思ったことがありました。
 普通,どのホテルでも(外国人観光客の場合)チェックイン時には身分証明としてパスポートを見せると思います。そこでもそれは同じでした。しかし,その時にはホテルのレセプション(フロント係)は宿帳とは別の書類にも私のパスポート番号を記入しています。
 別に不審には思わなかったのですが,何をするのかな? とみていると,係は書き終わったその書類の一部を切り取って私に渡して
「はい,コンスタンツ市内を走るバスの運転手にこれを見せれば無料で市内バスに乗れます。観光にどうぞ」
と私に言うではありませんか。
 びっくりしました。それまではあまり外国旅行をしたことがなかったこともありますが
『宿泊地のバス・鉄道などの公共交通機関に自由に乗れるパス(切符)を発行する』
日本の観光地は私は知りません(あれば誰か教えて下さい)。

 これと同じような経験は後年,数日間滞在したスイス・ジュネーブでもありました。ジュネーブの全てのホテルがそうだったのかはわかりませんが,私が泊ったホテルではジュネーブ市域のCFF(スイス連邦鉄道)や市内バス・トラム(市電)の無料乗車券を宿泊客に配布していました(外国人向けだけかも知れません)。

 これは
1。観光客特にその地域のことや言語をよく知らない外国人観光客にとって無料パスはありがたい。言葉に不自由だし交通機関の切符の買い方など全然わからないのが普通だから。
2。一見,公共交通機関にとっては(取りはぐれる)運賃の損になるかも知れないが,観光客が出かけたその先でお金を使ってくれたら地域経済の活性化につながる。
と考えられます。
 観光地にマイカーで来てもらうことも良いのですが,せっかくその地域に公共交通機関が整備されているのであればこれを利用してもらわない手はないと思います。

 日本の観光地でもすぐに実行できませんか?

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