TOHOシネマズは本当に高いのか?

日本の映画料金は世界一らしい

2019年の年度末、来月から4月に入り新しい生活と平成に別れを告げようとしている中、ある映画館の値上げについてTwitterを中心に話題となりました。

TOHOシネマズは日本のシネマコンプレックス第2位(1位はイオンシネマ)であることからこの値上げはかなりの反響を呼び
「TOHOシネマズには行かない」「高すぎる」「映画離れ」
と色々な冷たい反応が集まりました。

1900円への値上げとともに、毎月14日には1100円で見れていたTOHOシネマズデイなどの割引料金も値上げの対象に。

今現在、日本の映画料金は多くの映画館で1800円と確かに高いかなという印象で、100円の値上げは年に数回しか見ないユーザーからすれば痛い値上げに思えます。

こういう映画の料金に関してよく出てくるのが、
「日本の映画料金は世界一高い」と言われます。

アメリカだと・・・ヨーロッパだと・・・韓国だと・・・

でも海外に目を向けたって、日本の値段が変わるわけではありません。

とにかく、今回の値上げでまた映画料金を考えさせられるきっかけになったのは間違いありません。

安く見れないように仕向けているのだろうか

実際に私は今の住まいに引っ越してから数年が経ち、近くにあるTOHOシネマズに足を運ぶことが多くなりました。

これだけ見て、多分1800円の定価で見たのは10回も無いかなって。

何度も映画館に足を運ぶ人は絶対に何かしらの割引料金で見ているはずです。
その一つに映画館の会員になること。

TOHOシネマズではシネマイレージカードという会員制のポイントカードがあります。
毎週火曜はカード会員だと1400円で見ることができます。
またユナイテッド・シネマでは会員になると300円割引で映画鑑賞ができます。

また、水曜日は女性向け「レディースデー」多くの映画館に採用されている割引です。
こうしてみると割引は多くあるようにも思えます。

でも、一部の人からはTOHOシネマズに対して厳しい意見を発する人もいました。
料金割引を減らしていってるのではないかという声。

2016年の4月にも一部サービスの終了と変更がありました。

【変更・終了となる割引サービス】
◆レディースデイ→毎週水曜日実施に統一
◆メンズデイ・カップルデイ・ファーストショー割引→サービス終了
◆モーニングショー割引→サービス終了(※一部劇場を除く)
◆レイトショー割引→1,300円に統一(※一部劇場を除く 一部劇場は終了)

メンズデイの終了は男性差別だと強く言われるほどの反感があったようです。
モーニングショーも終了しています。
多くの大手映画館は継続している中でTOHOシネマズは強気の姿勢です。

対して日本でトップを走るイオンシネマの料金体系。
下記の写真はイオンシネマ最大の席数を誇るイオンシネマ板橋からです。

基本料金は多くの映画館と共通しますが、お得なサービスでは朝10時まで1300円、お客様感謝デーと称してイオンカード会員優遇などなど。

流通系と比べるのは酷だよと思われてもしょうがないのですが、イオンシネマのほうがねぇという感じは否めない。

最近では携帯電話会社と連携をして、割引をするというのもあります。

TOHOシネマズでは月曜日は通常通りです。
でもauユーザーでスマートパス会員もしくはビデオパス会員は1100円で、しかもポップコーンセットも割引になります。
この時点でauユーザーの囲い込みが行われています。

変わってイオンシネマの火曜日。

ドコモのスペシャルクーポンで1100円に割引になります。しかもdポイントが使える。

特別、TOHOシネマズとauが手を組んでるんだ!すごいね!
とはならないのが現状です。

TOHOシネマズは映画館ヘビーユーザーを捨てるのか

今回の値上げは、公式サイトでの発表の中でも、

アルバイト人件費を中心とした運営コストの上昇や各種設備投資への負担増により、企業努力だけではこれらの吸収は極めて困難であると判断し、鑑賞料金を改定させていただきます。

と映画館を運営する上で致し方ないことなんですよと言わんばかりの内容でした。
ただ、先程述べたとおり一部からは大きな反感を呼んでいます。

シネマイレージカードの最大の特典ともいわれる、「1ヶ月フリーパス」の廃止でTOHOシネマズはもう何回も見に来るヘビーユーザーを切り捨てにかかっているんだろうなと思っています。

この1ヶ月フリーパス、私も一度もらったことがありました。
もらったときはとても嬉しく、「ああ、映画をもっと見よう」と思わせてくれました。

ただ、このフリーパスの使い勝手が悪すぎたんです。
今ではネット上や館内の自動券売機でチケットを購入できるのに、このフリーパスはわざわざスタッフのいるカウンターまで行かないと使用できないようになっています。

この時点でTOHOシネマズには、「タダでくるやつなんだから面倒事押し付けても問題ねぇだろ」という考えがあるのかもしれません。私の想像ですが。
でも、一部の人はこれで映画を見る気持ちを削がれているでしょう。

それだけでなく、スターウォーズの新作上映の時でも値上げを実行したり。

ただ最近では毎月9日にポップコーンセットを500円にするサービスも始めています。
でも、それは年に数回しか来ない人向けのキャンペーンでしかないはず。

TOHOシネマズの行先と私の求める映画像とはもう違うのかもしれない。
私が求めるのは映画をもっと見に来てください!
とすぐに分かるようなサービスがほしいのです。

TOHOシネマズは「どうせ値上げしても見に来るやつは見に来るだろ」と足を組んでいるのかもしれない。
それではダメなんだと言いたい。
あなたの大元の会社は東宝でしょ、と。
日本の映画を支えている自負があるんだろう?と。

でも相手がそんなのどうでもいいというのであればもうしょうがないでしょう。

TOHOシネマズは私のような何回も楽しみにして見に行く映画好きには、来てほしくないんでしょうか。

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