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病院薬剤師が学んだ災害薬事について【薬剤師の"わ”主催勉強会】

2024.07.16
一般社団法人 薬剤師の“わ”
皆様が主催して下さった
災害薬事に関する勉強会に参加しました。

私自身、災害医療については
以前から学びたい気持ちがありました。

薬学生になる直前だった2011.3.11。
遠くの街で起こった大きな出来事に
何かできればという気持ちと
何もできないという現状と。

どこか他人事にしか想像できず
実際の現場を見て色々実感しようと
その時はボランティアツアーに参加しました。

一方で、病院薬剤師になってからは
災害医療への意識が遠のいてしまっていました。

改めて災害医療を考える機会となった
今回の災害薬事に関する勉強会
私なりにですがアウトプットしていきます!



◆災害時に考えるべき事

災害医療に取り組む上で
そもそも何が必要とされているのか
まずはそこの整理からです。

●災害時に特に求められるもの
・物資/情報の確保、提供
→特に薬剤師に求められるのは ”薬”
・栄養面サポート
・精神面サポート(メンタルヘルス)
・アレルギー

やはり災害時にまず困るのは
必要な物資が届かないという事です。

如何にして安定的な供給ができるか
日頃から地域で考えていく必要があります。

物資/情報の確保と提供は
栄養面や精神面のサポートにもなります。
安心へと繋げられる重要な対応です。

実際の災害を想定したインフラの整備など
考えておくべきことはたくさんありますね。。


◆災害医療は地域単位

最近のトレンドは地域包括BCP
という考え方だそうです。
(*BCP:業務継続計画)

地域単位で取り組むことの重要性。
当たり前のことにも聞こえますが
私の中では発見の1つでした。

なぜなら、災害医療に携わるのは
普段から学び、精通している人
関心があって行動に移す人
という印象が無意識にあったからです。

日頃から如何に地域で取り組んでいくか
これまでの災害経験を活かした体制作りが
キーポイントになっているようです。

また、災害薬事コーディネーターという
大規模災害時に医薬品の確保と供給
薬剤師派遣を調整する専門家

各都道府県単位で導入されている
ということも知りました。


◆大塚製薬の取り組みについて

地域単位で取り組む災害医療。
大塚製薬様は各自治体とつながり
大塚災害薬事サポーター養成プログラム
というのを作成してくださっています。

OS1など栄養面にも強いイメージの
大塚製薬さんの取り組み。
今回の勉強会を通して知ることができました。

このような取り組みがあること
それを広報していくことも大切なので
やはり情報の共有方法も考えるべきと感じます。


▶︎足立区の災害リスクについて

各地域でハザードマップなどが作成され
地域の取り組みがあることを知っていても
中々見る機会がないのが現状です。。

洪水や地震のリスク、防災情報
日頃から確認しておくべきですね。
足立区は地域毎にもまとめて下さっています。

分かっていてもできない私のような人は
おそらくたくさんおられると思います。

どのようにすれば行動に移せるか…
自分に当てはめて考え
まずは自分から行動していこうと思います。


◆勉強会に参加して

個人的に印象的だった点は
・地域で取り組む重要性
・薬と情報の安定供給方法
・アレルギーの課題


これから足立いつき薬局が
特に取り組みたいと思っている
>地域の方へ貢献できる薬局作り
>薬と情報の安定供給
>アレルギー患者さんへの支援

色々当てはまるところが多く
大塚製薬さんに早速相談させて
いただきたい気持ちになりました。

災害薬事についても積極的に
活動していけたらと思います!

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