各競技、大会前の施術がいつがいいかよく聞かれるので今回は私の13年の経験測でお話しします。 各競技、個人差、また大会当日までの練習や過ごし方で差はありますが、大会当日から2〜7日前をおすすめします。 特に、普段施術を受け慣れていなかったり、施術自体を今まで受けたことがない方は直前よりも当日から間隔を空けた方がいいです。 施術後は筋肉の緊張具合も関節の可動域もかなり変わってきます。 大会当日までの期間を踏まえて、緩め方や刺激は調整できますが、できれば上記の日程でメンテナン
食いしばりとは歯を強く噛みしめる癖のことです。 クレンチング症候群とも呼ばれます。 クレンチング症候群は、歯やその周辺だけでなく、それ以外の部分にまで痛みなどの症状が表れる場合もあります。 ストレスが原因になることが多い 食いしばりは、強いストレスや緊張が原因といわれています。 ストレスから顎の筋肉が緊張して歯に過度な圧力がかかることにより、食いしばりにつながるのです。 また、ストレスを緩和させるために無意識に歯を食いしばってしまうという見方もあります。 食いしばりが続い
五月病とは? 五月病は、西洋医学的には「うつ」や「適応障害」のひとつとされています。 身体的な症状と精神的な症状の2つに分類されます。 身体的な症状 眠れない、過度に食欲が湧く、食欲がない、疲れやすい 精神的な症状 気分が不安定になる、物事への意欲がなくなりがちになる 春は環境や生活、人間関係の変化が大きくなる時期です。 その変化の疲れやストレスがたまり、心身への症状として5月頃に出てくるのが五月病です。 ストレスは交感神経と副交感神経(自律神経)のバランスを崩して
気圧に左右される頭痛 頭痛を誘発させる原因の一つに気圧の変化があります。 雨の降る前やその最中、また台風が近づいてくる時など。 身体に余分な水が貯まることで起こると解釈され、これを東洋医学では「水毒」といいます。 そのため天候に左右される頭痛では水毒治療を行うことが多いです。 この時漢方だと「五苓散」が勧められます。 しかし、天候に左右される頭痛が全て「水毒」によるものかというと、そうでもなく。 また「五苓散」で改善できる頭痛は、それほど多くありません。 水毒、つま
寝違えとは? 朝起きると、首の後から肩にかけて急に痛みが出ていることがあります。 これは「寝違え」と呼ばれるものです。 外傷(ケガ)ではないのですが、首の周囲の筋・腱・筋膜などの急性的な炎症です。 「寝違え」とは一般的な総称です。 症状としては、首が痛んで一定方向にしか動かせないこともあり、仕事や家事などにも影響が出ます。 強い痛みで寝不足になったり、頭痛や背中の痛みにまで及ぶこともあります。 症状が悪化すると頚(くび)を支える筋肉が硬くなり、痛みだけでなく違和感が慢性化し
鬱症状に対して、鍼灸がどのように作用するのか、そのメカニズムはまだ完全に解明されていません。 しかし、いくつかのメカニズムが存在します。 鍼灸が脳内の神経伝達物質の調整に関与する。 鬱症状ではセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の異常が関与していることが知られています。 鍼灸がこれらの神経伝達物質の調整を促す可能性があります。 鍼灸がセロトニンやノルアドレナリンの放出を増加させる作用を持つことが示唆されていて、鍼灸が鬱症状における神経伝達物質のバランスを正常化
肉離れとは 肉離れというのは、急激に筋肉が収縮する際に起きる筋断裂のことです。 筋肉の断裂は部分的に起きる場合が多くありますが、大きな力が加われば、完全に筋肉が断裂することもあります。 例えば、ダッシュをする際にぎゅっとハムストリングスの筋肉は収縮しますが、この後走り出して膝が伸びると、収縮した筋肉は無理矢理引っ張られるようになります。(伸長性収縮) この際に、引っ張られる筋肉は収縮する筋肉に負けてしまうために肉離れが起きます。 症状 肉離れの症状としては、主に痛みが
春バテとは 春は身体に急激な変化を強いる季節です。 朝の冷え込みと、暑さを感じる日中。 そして冷たい風。 急激な気温上昇と気温低下、そういった温度の変化を常に受け続けなけばならないというのが、春という季節です。 人間は常に何らかの刺激を受けながら生活しています。 その刺激に対して常に自分自身の状態を変化させ、対応をしながら生命活動を維持しています。 この活動を支えているのは、自律神経という自分の意志とは関係なく働く神経です。 自律神経という身体に備わる機能があるからこそ、
免疫とは 体内に異物が入ったときに、それを排除して身体を守ろうとする仕組みのことを「免疫」といいます。 インフルエンザやコロナウイルスなどのウイルスはもちろん、病原菌や体内に侵入した異物、ほかの人から移植された組織や臓器などにも免疫が働いて、私たちの生命活動を維持しようとしています。 そのため、免疫機能が働かなくなると、色々な病原体に感染してしまうのです。 例えば、エイズ(後天性免疫不全症候群)はHIVウイルスによって、免疫機能が低下してしまうため、色々な病気にかかり
東洋医学的な視点でみると、万物が芽吹きはじめる春は、五行(木・火・土・金・水)の「木(もく)」に属します。 五臓では(肝・心・脾・肺・腎)の「肝(かん)」 五志では(怒・喜・思・悲・恐)の「怒」 に相当します。 五行とは、 陰陽五行説と言われる中国古代医学の哲学思想の一つです。 自然の万物や人間の心身は、それぞれの性質や働きで五つの要素から成り立っていて、互いに繋がりを持ちながらコントロールし合っているという考え方です。 五行の「木(もく)」は、木の枝や幹が上や外へ向か
鍼を筋肉の凝り固まった部分に刺すとなぜ良いのか、どのように効果が出るのか。 鍼を刺すと起こること ①軸索反射(じくさくはんしゃ) 人の身体には「軸索反射」という無意識に働く反射機能があります。 その反射とは、 生体の組織が侵害刺激(針の刺入など)を受けるとCGRPやSP(サブスタンスP)などの特殊な物質(神経伝達物質)が放出されます。 そしてその物質には血管を拡張させる働きがあり、鍼を刺した局所とその近くに血流が増加するというものです。 わかりやすくいうと、身体を何か
花粉症が悩ましい季節になってきますね。 ひどい方も多いのではないでしょうか。 スギやヒノキを代表とする花粉によって鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、充血、皮膚のかゆみなどを引き起こさるものを花粉症といいます。 人それぞれ症状が異なりますが、つらい症状であることには変わりはありません。 鼻アレルギーの全国疫学調査(2019年)によると、現在の日本ではスギ花粉の人は38.8%となっていて、なんと、ほぼ3人に1人がスギ花粉症というわけです。 花粉症とグルテンについては、直
東洋医学では 男性は8の倍数 女性は7の倍数 で体質が変化してくと言われています。 これは中国最古の医学書で2000年以上前に書かれたといわれる「黄帝内経」(こうていだいけい)という書物にかかれています。 今と昔では違うだろうと思われると思います。 黄帝内経では女性は49歳まで、男性は64歳までの記載がありますが、当時の寿命の短さもあったのだと思います。 それ以後の年齢はあとから付け足されたものだと思いますが、この内容は現代に照らし合わせても納得のいく内容です。 男
三大栄養素である糖質、タンパク質、脂質の適正な摂取の目安にはさまざまな考え方があります。 日本人の食事ではそれぞれのカロリー比率で糖質6割、タンパク質2割、脂質2割が理想とされてきました。 しかし近年では、高タンパク質で低糖質な食事の摂取が勧められたり、多くのアスリートは高タンパクである鶏の胸肉を摂取したり、プロテインと称して積極的にタンパク質の摂取がトレンド化しています。 対して、タンパク食の過剰摂取が体に及ぼす負の影響についてはあまり知られていません。 過剰なタンパ
カレー粉の中身は、 コリアンダー クローブ フェンネル ターメリック シナモン ジンジャー などです。 これらは胃腸を温める効能を持つ生薬なのです。 グローブは丁子(ちょうじ) フェンネルはウイキョウ シナモンは桂皮 コリアンダーは芸荽(げいすい) ターメリックはウコン ジンジャーは生姜 と呼ばれる生薬です。 カレーはこれだけで立派な薬膳料理になります。 カレールーを使ったカレーの下ごしらえの時に、生姜とニンニクで具材を炒めて、中身のお肉を羊肉にして、エビを加えれば、胃腸
カフェインはスポーツパフォーマンスを向上する可能性があるので、たくさんのアスリートが利用しています。 ですが、カフェインの摂取量が過剰な場合、持久力に対してはマイナスに作用する可能性もあるそうです。 人種や民族による体質の違いでカフェイン代謝の違いが、パフォーマンスへの影響の差異を生じさせる可能性も指摘されています。 アスリートにとってのカフェインは、運動前や運動中の栄養摂取計画に上手に加えることで、神経を研ぎ澄まし、実感としての負荷を軽減し、持久力を高め、疲労を遅らせる