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日本人のジュエリーの歴史

世界各地で様々な特色を持つジュエリー(宝飾品)の歴史があります。

日本でも縄文、弥生、そして古墳時代には盛大に身に纏う装身具がありました。

埴輪(はにわ)を見てみると首輪、腕輪、耳飾り、更にはアンクレットなどを身に纏っています。古代の日本人は、かなりお洒落だったことがうかがえます。

もっとも古い装身具としては勾玉(まがたま)があげられます。石、獣骨や牙、木製などで作られていて、ネックレスとして身に付けられたと思われます。魔除けや祈りの役割があったようです。

しかし日常にあったと思われる装身具が影をひそめてしまう時代がありました。

飛鳥、奈良時代から千年以上にわたり、江戸幕末期にいたるまでです。

変わりに、着物、櫛、かんざし、更には、武具や、刀といった実用品を美術的な装飾品に変えていきました。

けれど、なぜジュエリー(装飾品)ではなく、日本独特の装飾の道を歩んだのでしょうか。

様々な説があります。

着物が美しすぎて宝飾品を必要としなかった
という説、

日本人の美意識として見せびらかしの装いは、はばかられたのではないか、という説

などなどです。

日本人ならではの美学、世界には類を見ない美意識がそこにあったと思われます。

実用品を高度な技術を使い、美しくしてしまう日本人の美的感覚は素晴らしいと思います。

ジュエリー(宝飾品)という形ではなく、
日本人の繊細な美意識が、
器用さを極めた技術が、
世界に勝る技術、美術へと進みだします。

どのように歩みを進めたのか。
引き続き読んでくださったら嬉しいです。

次回に続きます。

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