【第3回朝活Note】WACCって何?
おはようございます!
Activist Timesです。朝別にやることがあり、一発目で書くことができませんでした。とりあえず時間は遅くなりましたが書いておりますのでご覧ください!
♦WACCとは
●WACCの概念
WACCとは、Weighted Average Cost of Capitalの略称で加重平均資本コストのことを指します。
WACCの概念を簡単にまとめると、複数の資金調達方法を採用している企業が、資金調達に結局どのくらいコストをかけているのかを示したものです。
企業が事業を行うために最も重要なことは資金調達です。その資金調達には費用が掛かります。その費用というのは大きく分けると二つあり、一つは株主資本コスト、もう一つは負債コストです。
上記の二つのコストを算出し、それぞれの資金調達方法をどれくらいの割合で使用しているかを加味し加重平均をしたものが、すなわちWACCとなります。
簡単な概念図は以下の通りです。
●負債コストと株主資本コストって?
前章でWACC=負債コストと株主資本コストを加味し、加重平均したものと理解したと思いますがそもそも負債コストと、株主資本コストって何だろう?と思う方もおると思うので、以下に簡単にまとめておきたいと思います。
①負債コスト
負債コストは一言で表すと、銀行等からの借り入れ利息です。
主に「借入金の支払利息」や「社債の発行費用および支払利息」にかかるコストのことを指す言葉となります。
例えば1000万円を銀行から融資を受けるとなったときに、年間利息3%支払うことで借りれるようなものがあると思います。
この年間利息はすなわち負債コストを指します。
一般的にこのコストに関しては企業の信用力によって大きく変化します。
②株主資本コスト
株主資本コストは一言でいうと株主の期待している収益率のことを指します。すなわち資金提供者である株主に対し、どの程度リターン(配当金や株式の値上がり益)をもたらすことができるのかという指標です。
株主資本コストの算出にはCAPM(資本資産価格モデル)といったフレームワークが使われますが、銀行の金利と違い、市場の動向など様々な要因で変動するため、厳密に算出することは困難です。
●WACCの平均値って?
WACCの全業界の平均は、大体5%から7%と言われています。
そのなかで、需要が安定している業界(電気やガスなど)は、WACCが平均よりも小さい傾向にあります。負債コストと株主資本コストでは相対的に負債コストが低いため、WACCは負債を増やしたほうが小さくなりやすいですが、こうした業界は負債が増えても倒産に至るリスクがそこまで高くならないからです。
一方で、鉄鋼、機械、鉱業などは事業リスクが高い(トレンドの移り変わりも早い)ため、倒産リスクを避けようとして負債比率を低く維持するケースがよく見られます。そのため、WACCは平均よりも大きい傾向にあります。
●WACCって何に使うの?
WACCは企業価値評価の指標として利用されるケースが多いです。
企業価値評価で利用されるDCF法でも採用されております。
また一般的にその会社のコスト水準が投資に値するか、改善の余地があるのかといった判断材料にも利用されることも多いです。
もちろんアクティビストも把握をしており、重視をしている点だと思われます。
♦最後に
本日はWACCについて簡単にまとめました!
また明日もお会いしましょう!
それではまた!
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