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森の巨人に会いに行こう!〜彼らは歴史の守り人

こんにちは!
「森の巨人に会いに行こう〜北日本編」では、じっくりゆっくり反応をいただき、とっても嬉しい気持ちになりました。
日頃の暮らしに役に立つ情報じゃありませんが、なんとなく心の拠り所になったら嬉しいと思い書かせていただいています。

今日は続編として、北日本から南下しつつ九州までの巨人たちについて、お伝えしていきますね。

さて子供のころ、こんな歌を聴いたり歌ったりしたことありますよね。

♪村の鎮守のかぁみさまの〜〜
今日はめでたいお祭り日ぃ〜
ドンドンヒャララ ドンヒャララ〜〜♪

これは言わずもがな「村祭り」という唱歌、神社で行われるお祭りの明るく賑やかな風景が目に浮かんでくる名曲です。

日本には現在88,000社を上回る神社があると言われていますが、その多くの神社は鎮守の森に守られ、歴史を刻んでいます。

いや、守るとか守らないではないのかも。
人々の暮らしに欠かせない神社は、鎮守の森の中にあり、その森に住む巨人たちは、「土地の歴史の証人=守り人」だと思うのです。
もちろん神社だけではなく、「守り人」として時代を見て感じて、現代にその痕跡を巨木という姿で伝えているのではないでしょうか。

高千穂町〜八大龍王水神はちだいりゅうおうすいじんの榎

見出しの写真です。
岩戸神社からほど近い場所にある「八大龍王水神社」にて、どーんと迎えてくれるのが、この榎。
実は御神木ではないのですが、まるで龍が出迎えているように枝を大きく広げている姿がとても印象的でした。
樹齢500年以上とも言われ、根元を触りながらお願いすると叶うとか?
もちろん私もナデナデしてきました(笑)

中山道・贄川にえかわ宿のトチ

樹齢1000年とも言われるその存在は、圧倒的。
地元では下に祀られている小祠(ウエンジ様)にちなみ、
「ウエンジサマのトチの木」と呼び、昔から大切にされているそう。

塩尻から国道19号線を木曽方面に向かうと、有名な「奈良井宿」があります。
その一つ手前の宿場がここ「贄川宿」ですが、ほとんどの人が素通りしてってしまいます。
もしやもしや、時代の守り人として木曾義仲の同行や、和宮様下向のご様子を見守ってきたのかも知れません。
駐車場という感じではありませんが、国道沿いに車を停めておける空間があります。

長野県戸隠〜奥社参道の杉の杜

奥社・随神門から約500M続く杉並木は、長野県の天然記念物。
400年以上前に人の手によって植えられたもの。ぽっかりできた幹の空間にお札が貼ってあるものも。
歴史深い戸隠信仰の修験者たちの軌跡かも知れませんね。

戸隠の歴史はそれは深く、ここでは語り尽くせません。
鎌倉時代には高野山、比叡山と並ぶほどに栄えた霊場「三千坊三山さんぜんぼうさんざん」と呼ばれました。その後時代を経て、両宗派の争いに巻き込まれるなど多くの苦難を乗り越えて、今があります。

今ではこの姿を保存し未来へ伝えていこうと、地元の方々が努力しています。

雪がある時期は、木々の根元を雪が守ってくれますし、何より空いています。
足元に気をつけて、ぜひ雪の季節に訪れてみてください!

戸隠の森〜ブナ三兄弟(これはオマケ的)

高デッキ山からBCスキーで滑り降りると、ブナの森が広がっています。
ブナ三兄弟と呼ばれる巨木があり、ブナ三郎の前にてパシャリ。

熊野古道・小辺路こへち〜集落を守ってきた防風林

紀伊半島の真ん中を南北にドーンと貫く「小辺路」
その道は熊野古道最短ながらに険しく、1000mの峠を3つも越える道です。
その中ほどにある「三浦峠」へ向かう道中にある杉の防風林。

今でも現存する「三浦集落」ですが、その集落地から1.2kmほど峠を登っていくところに、吉村家という旅籠があったそうです。
そこには屋敷跡が確かにあり、それを守るように存在する杉の巨木は、まさに「守り人」と言っても過言ではありません。
峠の入り口から約30分ほど、標高差は200m弱です。

隠れたパワースポット・秋元集落のカツラ〜高千穂町

「みやざき新巨樹100選」に選ばれた秋元集落のカツラ。
推定樹齢500年越えで、多くの枝をこれでもかと伸ばした姿は圧巻!
高千穂の町中から離れているので、ほとんど人が訪れないのが残念です。

秋元集落には知る人ぞ知るパワースポット「秋元神社」があります。
この神社の鳥居は、珍しく鬼門を向いていることから、邪気を抑え込んでいるというからです。
神社からは少し離れていますが、フットパスもありますし、車でも行くことが可能です。
ところで、こんな巨人の葉っぱの形は、なんとハート型なんですよ〜


今回のテーマを書こうと思い、写真を見返していたら、他にもたくさんの巨人たちがいるいる(笑)。ご紹介できないのが残念…

当たり前だけど、彼らは動くことができません。
その土地にしっかり根を生やし、競争に打ち勝ち、時代を見て感じて生き抜いてきています。

会話することはできないけど、心に身体にズーンと感じるものがあり、そんな時間を大切にしていきたいと心から思います。

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