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能力開発
クライエント企業の方と人材育成戦略についてお話する中で、「リスキリング」と「リカレント教育」の違いについてご質問いただくことがあります。似たようなネーミングや、カタカナだと、なんだかよく解らないですよね。そこで今回は「リスキリング」と「リカレント教育」について記載します。
人生100年時代の到来や労働市場の不確実性が高まり、労働者を取り巻く環境は大きく変化しています。労働者に求められる知識やスキルは、学生時代の基礎をベースに、企業内業務をとおしてのみで知識やスキルを積み上げていくことが難しくなっています。そこで、労働者の主体的、自律的な能力開発が必須となっています。「リスキリング」も「リカレント教育」のどちらも「学び」という点で同じですが、実は違いがあります。では、どう違うのでしょうか。
リスキリング
リスキリングとは現在の仕事に活かすことを目的に、必要な新しい知識やスキルを従業員に習得してもらうことで、企業主体で行われるものとなります。現在の仕事の延長線上にあるため、現在の業務を続けながらスキル習得をしていくのが一般的です。
現在の社会環境の変化では、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は必須と言われており、今後もこの流れは続くと考えられることから、デジタルスキルの習得が注目されています。
DX人材の育成には経済産業省も力を入れており、これまでデジタルスキルを学ぶ機会が無かった方から、更により高度なスキル習得を目指す方までが学びの講座を検索できるサイトとして「マナビDX(デラックス)」があります。
リカレント教育
他方、リカレント教育はキャリアアップやキャリアチェンジなどを目的とし、現在の業務に縛られず、個人が必要としたスキル習得のために業務を離れて行う学習です。職業人生は長期化し、これまで積み上げてきた知識やスキルだけでは、雇用の安定を図るのは難しくなりつつあります。
学び直しの必要性は年々高まっており、厚生労働省が中心となって取り組んでいます。
また、文部科学省からは、大学などの学び直し講座などの情報を発信する社会人のためのサイトとして「マナパス」があります。
学びを支える仕組み
学びには時間とお金と労力などの資源が必要なため、躊躇する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在は、ハロートレーニングと言われる無料で講座を受講できる公共職業訓練や、講座の受講費用の一部(20~70%)の給付金が受けられる教育訓練給付制度など、学びを支える仕組みが沢山あります。
さまざまな仕組みや制度を賢く活用して、学びにトライしたいですね。どんなスキルを習得したいですか?
では、また。
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