ブラック企業という名の地獄

転職体験談その2です!
1はこちら

ここまでのできごと
新卒で入った会社で残業禁止令!
早く帰れて彼女と遊べるようになったけど収入は激減!
しかも課長と部長が大乱闘口論の末、支社内で派閥が生まれて分裂!?
かわいい同期も結婚して退職!

唯一の心のよりどころだった大好きだった先輩も退職し、もはや続ける意味がなくなった矢先、耳元で囁くのは転職サイトからのスカウトメッセージ!
これはいくしかないと面接に臨み、
論文も作成して出したところ、見事合格!
晴れて入社が決まりました!!

入社が決まった私を待っていたのは果たしてどんな会社だったのか??
人生2回目の転職は成功したのか?
答えはこの先にあります

新卒の会社を辞めて数日後、私はあるビルの前に立っていました。

ぼろぼろの外壁、はがれかけたポストの表札、1階の居酒屋から漂う謎の異臭(多分生ごみのにおい

廃墟と言われても否定できないビルにその事務所はありました。

求人広告には、

アットホームな環境で
勤務時間にとらわれることなく
自分のペースで働けますという文字!!!

社員は10名の超極小企業!!
その中でも関西支社は3人という少数精鋭!

もう勘のいい方はお判りいただけたかと思います
(タイトルに書いてるしw)

そう、私が選んだのはマスコミ業界!!

その手法から、SNSではマスゴミと揶揄され、嫌われるあの業界です!

といっても大手テレビや雑誌、webではなく私が選んだの業界新聞という未知の世界!!

入社初日の朝、ビルの前で待っていた私の前に怪しげな人物が現れます

着崩したスーツ、ボロボロのカバン、
目元に深く刻まれたクマ、さらにはおそらく慌てて剃ったであろう剃り残しだらけの残る顎。。。

この人物こそ、私の上司にあたる支社長Aでした

入社初日から様々な仕事を受けつつ、
マスコミにこれたという喜びでいろいろとマヒしていた私は特に深いことは気にせずに
支社長と先輩Bの元、仕事を始めます

最初の仕事は、とりあえず行ってきてと言われ渡されたたリストをもとに訪問する簡単な仕事でした

数時間後、リストに記載された会社にて罵詈雑言を浴び、追い返された私は契約をとることもかなわず自社に帰ります。。。

その後、その日の仕事は終わり・・・とはならずに、同行取材ということで先輩Bとそのまま岡山に行くことになりました

時刻はすでに午後3時を回っています

夜、取材を終えた私と先輩は大阪の事務所に戻り、
その日の契約の見積書を作成すると同時に次の日のアポイントをメールでとりつつ、取材の記事を作成し、同時に完成した前回分の新聞を客先に郵送手配するという仕事をこなし、
さらには入社の際に発生した事務処理と交通費の計算、PCのセットアップに加えて、不調を起こした先輩PCの調整など、様々なことを行っているうちに時計の針はどんどん進み、気が付けば終電のない時間に。。。

今日はそろそろ帰るかという先輩の言葉にホッとしつつ、やばいけど楽しいなと思ったことを覚えています
(感覚がマヒしてるため何時間労働してるかとかは計算できていない

その後先輩と3時ごろまで営業している居酒屋に行き、一緒に酒を飲みながら夜食を食べ、徒歩で帰路に就いたのが入社初日のお話

そんなのたまにだけでしょというならまだしも、これが1か月続きましたw

ちなみに週刊発行だったため土曜日は東京へ出張し、日帰りで校正とゲラチェックを行ったのち、大阪に戻り日曜だけ休んで月曜から出社するというのを繰り返してました

給料も1社目に比べてはるかによく(ただし裁量労働制のため残業代及び就業時間という概念が存在しない)仕事内容もやりたかった業界ということで最初こそ楽しんでしましたが

入社して1か月が過ぎたころ・・・・



ぶっ倒れましたw

周りの人間から見ても顔色、言動含めて相当やばかったらしく、

その時初めて自分がまっくろくろすけの会社で勤めていたことを自覚し、早々に退職することになりました



何とかブラックを脱することができた私は、
次はまともなところで働こうと改めて転職サイトに登録し、
無事最初の会社と同じ製作の仕事が決まります

給料は少し下がってしまったものの、
ブラックを一度経験したことで多くは望まなくなり、
安定した仕事を安定した環境で得られることの幸せをかみしめるのでした

実際倒れているということもありますが、あのまま現実が見えないまま働き続けずに、転職することができて本当に良かったです

マスコミは激務というのは理解していたつもりでしたが、それを遥かに超えるものでした

私が居たのは週刊の会社なので締切は週一回だったことが救いかもしれません

日刊の記者にあったことがありますが、毎日締め切りがあるという恐怖に勝るものはありません

時代は変わりつつあるので、今はもう少しマシになっていることを祈りたいですが、2度とマスコミ業界では働きたくないというのが本音です

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