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自治会×高校生で作る、地域の防災マップ【その①】

こんばんは。actcoinスタッフの黒木です。

今回は、兵庫県芦屋市での自治会活性化「芦屋"つながる"プロジェクト」に関連する取り組みをご紹介します。

芦屋"つながる"プロジェクトで応援している浜芦屋町自治会では、クラーク記念国際高等学校芦屋校(以下、クラーク高校)の防災部と連携し、災害発生時の避難経路などを一枚にまとめた地域の防災マップを作っています。
6/13(木)に行われたMTGの模様をレポートします。


1.防災マップを作ることになった経緯

クラーク高校は、以前に浜芦屋町自治会で開催したイベントにボランティアとして参加していました。この時のご縁がきっかけで、今回の「防災マップづくり」につながっています。

自治会役員と町のHPを確認するクラークの高校生たち

かねてから「住民の避難経路などをまとめたい」と考えていた浜芦屋町自治会のみなさんが、クラーク高校に相談することで取り組みがスタートしました。

5月には、防災部の生徒との最初のMTGを実施。浜芦屋町から「町内の防災マップを住民以外の目線で作成して欲しい」という要望を伝えていました。

2.クラークの生徒が防災マップの仮案を作成!

そこで防災部の生徒たちは、早速防災マップの作製をスタート。授業がない土曜日午後の時間を使って、浜芦屋町を自分たちの足で歩いたそうです。どこが通りやすいのか、またどんな防災に関する設備が配置されているかなど、気づいたことをマップに書き留めていきました。

さらに単に歩くだけではなく、車いすでの移動にもチャレンジ。津波から避難する想定で坂道や階段など、通りやすいルートを探しました。

丁寧なフィールドワークを経て、生徒たちが作成した仮案がこちらです。今回のMTGでは、この地図をもとに意見交換を行いました。

3.意見交換がスタート

まずは防災部の生徒たちから、ご説明がありました。
・移動がスムーズに行える方向けのルートと、車イスなどでも通りやすい坂道が少ないルートを考えたこと
・AEDや自動販売機など、災害発生時に必要となる設備の位置
・ブロック塀が多く倒壊の危険性がある道など
を教えていただきました。生徒たちが、実際に歩いて確認してきたことなので、具体的で的確です。

生徒たちの発表の後には、自治会のメンバーからの質問や意見を聞く時間に。自治会で想定している避難経路や災害の大きさについてや、また阪神高速が倒壊した場合の備えなど。
ご自身が住んでいるからこその、真に迫った内容で、防災部のメンバーにとっても学びになったのではないでしょうか。また阪神大震災当時のご経験についてのお話もありました。

防災部の生徒たちの素晴らしい調査を受けて、今後の「防災マップのブラッシュアップ」についても、盛り上がりました。「手書きのものからデータに反映すること、もととなる白地図のデータは自治会側で用意すること」など決まりました。

次回のMTGは、8月下旬に開催予定。それまでに防災部のメンバーで、データの準備やマップの書き足しなどを進めてくださるそうです!

4.芦屋"つながる"プロジェクトとは?

actcoinでは、様々な社会課題を「アクションの可視化と価値化」の力で解決しています。兵庫県芦屋市では、自治会の活性化を目指して「芦屋"つながる"プロジェクト」に取り組んでいます。
本記事でご紹介した浜芦屋町自治会と、若葉町七番自治会の2つの自治会と連携し、自治会のHPづくりや新たなイベントの企画を行っています。また自治会活動で貯めたコインを、市内のNPOや企業等の連携により活用できる仕組みを構築しています。

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