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若狭高校生の「やりたい」を叶える!「第4回 SB Student Ambassador 全国大会」論文審査サポートの道のり

みなさん、こんにちは。actcoinスタッフの黒木です。

11月~12月上旬にかけて「第4回 SB Student Ambassador 全国大会」に参加したいという高校生の想いに応えるべく、担任の横田先生とactcoinスタッフが奮闘しました。
「第4回 SB Student Ambassador 全国大会」は論文審査を通過することで参加できるため、論文の作成サポートをしたのです。

果たして、論文を作るために、どのような壁があり、どのようなサポートを行ったのか。ぜひご一読ください!

1.「第4回 SB Student Ambassador 全国大会」に参加したい!

若狭高校2年生の砂津さんと田中さんは、SBStudentAmbassador北陸大会に参加しました。「他の高校生と協力してサステナビリティに関するアイデアを出すのが楽しく、より自分たちで持続可能な案を作り、多くの人に知ってもらいたい」と思い全国大会も目指すことにしたそうです。
また若狭高校での探究活動の経験を活かすことが出来る点も魅力でした。

お2人を応援していた横田先生は「論文を審査する企業の目線をもっと知りたい」と考え、actcoinに声をかけてくださいました。
横田先生の提案を受け、actcoinスタッフも大盛り上がり!「ぜひ高校生のチャレンジを応援したい」ということで、複数回のMTGを通じて論文をブラッシュアップしていくことが決まりました。

2.論文のアイデア「無駄のないレストラン」

第1回のMTGは、11/21(火)に行いました。田中さんと筆者は面識があったものの、砂津さんは初対面。お互いに自己紹介をして、MTGがスタートしました。

砂津さんと田中さん

まず最初に論文のアイデアを教えてもらったところ、以下のような素敵なアイデアが盛り込まれていました。

・「無駄のないレストラン」がテーマ。廃校を利用して開業したい。

・高齢者に料理してもらい、生きがいづくりと認知症の予防につなげる
・認知症の人に料理を運んでもらい、お客さんと交流して、認知症について知るきっかけを作る

・フードバンクによって集まった賞味期限が近い食品を使って料理を作る(農家の規格外食品や、賞味期限が近いもの)
・フードドライブは認知度が低く十分に食料が集まらないので、宣伝する場所としてする(フードバンクも知れる)
・それでも消費できない場合は、エコフィードとして、嶺南水産試験場に提供する

最初の時点で、これだけのアイデアを教えてくれました。実際の社会問題の背景を踏まえられており、かつ複数の観点が盛り込まれていて、最初に聞いたときは完成度の高さに驚きました。

なぜこれだけの知見があるかというと、砂津さんと田中さんは若狭高校の特徴的な取り組みである「探究活動」で「フードドライブの啓発・促進」や「認知症について小中学生に授業をする」という取り組みをしてきていたのです。そのため問題の背景や、どのような解決策があるのかを知っていたのです。

フードドライブの様子

田中さんと砂津さんの案に対して、黒木からは「実際に文章として書きだしてみること」「大枠を作って構成を決めてから、文章を書くこと」「1,200文字なので要素を絞ること」「探究活動で分かったことを書くこと」などをアドバイスをしました。

3.ブラッシュアップ…実際に想像できるようなアイデアに!

祝日を挟んだ11/24(金)。田中さんと砂津さんは、当初のアイデアを文章に書きあげてきました。2日の間にも関わらず、箇条書きだったアイデアが、実際の文章として大幅にブラッシュアップしていました。そして田中さんと砂津さんの活動の学びも盛り込まれており、キラッと光る内容になっていました。

それから全員で、論文をGoogleドキュメントで共有しながら、一緒に推敲していきました。「企業の取り組みや先行事例を盛り込むこと」や「実際の回転場所を具体的に調べ具体性を持たせること」など、多くの工夫を出していきました。

11/27(月)に最後のMTGを経て、論文が出来上がりました。お二人の想いがふんだんに盛り込まれた、素敵な内容に仕上がりました。

レストランのイメージ画像

そして論文の結果が12/22に発表されました!
結果は、見事合格!!
お二人の熱意は審査員のみなさんにも届いたようです。以下が、審査員からのコメントです。

4.取り組みを通じた感想

論文の制作を通じた学びを、お二人に聞きました。

「フードドライブでは十分に食料が集まらない」ということは、探究活動で分かっていました。無駄のないレストランの間を通して、利用できるまでにしていかないといくには、企業によるフードバンクも重要だと考えました。また論文を作る中でただ減らすことだけではなく飼料に変えるなどの、新たな食品ロス対策を知ったのが大きな気付きです。

actcoinさんとのMTGの前は、問題をたくさん取り上げたらいいと考えていました。ただ文字数が足りなかったり、情報量が多くなるのは望ましくなく、適切に情報を減らすことの大切さを知りました。
また「箇条書きにして構成を考えてから文章を書く」など文章の作り方を教えて頂いたのも大きかったです。

砂津さんの感想

actcoin様との打ち合わせで学ばせていただいたことは、実現可能性がどれくらいかを示すことの重要さです。例えば、今回の論文では「まあいいかカフェ様を参考にすること」や「レストランの場所をどこにするか」等を具体的に書くことで、アイデアの実現可能性が高いことを示すことが出来ました。

それまで私は、自分の憶測や経験だけで提案をしたり論文を書いたりしていました。しかし、それだけでは論文を初めて読む人がなかなかイメージ出来ず上手く意思疎通できないことが分かりました。これからは、今回の経験を活かし、多様な人の立場に立って「伝わるにはどうすればいいのか」を工夫していきたいと思います。

田中さんの感想

論文の作成を通じて、田中さんと砂津さんが学びを得たのはもちろんですが、筆者も元気をもらいました。改めて、今の高校生のパワーを感じる機会となりました。

若狭高校とactcoinでは、イベントの応援をはじめとして様々な連携を行っています。関連記事は、以下からご覧ください!


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