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劇団四季の方法論って?

劇団四季は創設1953年の元は学生演劇集団であった。
劇団四季には役者が芝居をする上で
方法論というものがある

・呼吸法 母音法
・折れ法またはフレージング法
・居て捨て語れ

また社訓のような

・慣れだれ崩れ=去れ
・一音落とすものは去れ

という言葉が会社に貼ってある。
役者はどういった形でこの方法論と
向き合っているのかそこに注目していきたい。

呼吸法と母音法

呼吸法
腹式呼吸で行いカウントに合わせて吸ったり吐いたりを繰り返す
余計なところにストレスを感じることなく
丹田と呼ばれるヘソのこぶし分下あたりと
背中側の骨盤がカウントにあわせ広がったり萎んだりを感じる
これが舞台でスムーズな呼吸につながる

母音法とはその名の通り日本語の母音
a i u e o がはっきりと聞こえるように一つ一つの言葉を分離させて
大きな舞台でも言葉が明瞭に聞こえるようにする練習法です。
調べていくと浅利慶太さんが思いついたんだとか、、
正しい母音の開口の仕方。セリフを母音で発声する練習方法

折れ法またはフレージング法

役柄の気持ちがどこで変わっていく「折れるか」
という明確な場所があり
呼吸する場所までもが決まっているという。
セリフの頭に『 (かぎかっこを)をつけて
ここでこう変わると一つ一つ区切っていくもの
そしてそこには<(<という記号)を呼吸する位置に書いていく
呼吸するところは主にセリフの初めや
考え方や感じ方が変わるところにあるみたいだ。
俳優はその一つ一つ決まったところで役を演じる
また昔はセリフの横に全てローマ字読みで子音と母音を書くという風習があったようだ。

居て捨てて語れ

これはそのまま
その場に居て
練習してきた全てを捨てて
目の前を感じただ語るだけ
至ってシンプル
したがって難しそうであるが

社訓が表す意味

慣れだれ崩れ=去れ
文字通りロングランを前提とした俳優が
自分の作品、役に慣れたり
毎日行ってだれてきたり
パフォーマンスが崩れていくものは
去れ
それぐらいの覚悟と意志を持たせたいのだろう。

一音落とすものは去れ
こちらも大劇場で公演するにあたり
言葉、作品至上主義を大事にしている劇団が
一音を落としたら作品が伝わらないということだ

まとめ

劇団四季では日々のトレーニングが
会社のプログラムで週に6日
ロングラン公演は上演を週に6回や7回行われる
これだけの鍛錬を続けることはもはやアスリートであり
それゆえあのような素敵な俳優たちがたくさんいるのだろう
もちろん会社として裏方さんやスタッフさえも一流なのは間違いない。
これからさらに日本の演劇界を盛り上げていくのでしょう。


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