【展覧会レポート】約20年ぶりの大回顧展『マティス展』を音声ガイドとともに楽しむ🎵
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暑い毎日が続きますね!そんな時におすすめなのが、美術館や博物館へのお出かけです。今日は、この夏一押しの展覧会をご紹介します。
約20年ぶりの大回顧展ということで注目を集めている『マティス展』。東京都美術館で8月20日まで開催中です。絵画はもちろんのこと、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、そしてヴァンスの礼拝堂に関する資料・・・初期から晩年に至るまで彼の多彩な創作活動を順を追って振り返ることができます。パリのポンピドゥー・センターから約150点の作品が来日!こんな特別な機会を見逃すわけにはいきません😊
ー「色彩の魔術師」マティス
ピカソと並び称される20世紀の巨匠アンリ・マティス。
その作品の特徴といえば、なんと言っても鮮やかな色彩!赤や青、黄といった原色を用いた絵画が印象的ですよね。それゆえ、時に「色彩の魔術師」と呼ばれることもあります。
ですからなんとなく、彼自身も明るく元気な人なのかな~と思っていたのですが、実はあまりお体が丈夫ではなかったのだそう。でも、そのことが芸術家を内省的にし、創作へと向かわせた面も少なくないのかもしれません。
マティスってすごい人だなぁと思うのは、晩年、大病をして体が不自由になってからも新たに表現方法を模索して、素晴らしい作品をうみだしていったこと。研究熱心、勉強熱心な方だったんですね。
代表作の一つ『ジャズ』は、助手が彩色した紙を切って貼る、切り紙絵を下絵として制作された版画です。
他には、絵画の研究と並行して取り組んだという彫刻が展示されたコーナーも。長い時間の中で、どんな風に表現方法が変わっていくのかを見られるのが面白いですね。
最晩年には、南仏ヴァンスにあるロザリオ礼拝堂という小さな建物の空間全体をプロデュースしました。本展では、衣装デザインや装飾のドローイングとともに、撮りおろしのロザリオ礼拝堂の映像もご覧いただけます。朝、昼、夜・・・光や色、線がいろんな表情を見せる礼拝堂。美術館の中で南仏のさわやかな風が感じられるようでした。
―音声ガイドのナビゲーターは、女優・上白石萌歌さん!
音声ガイドで皆様をご案内するのは、女優の上白石萌歌さん。
学生時代には芸術学を学んでいたそうです。18歳くらいの時、展覧会でマティスの絵と出会って以来、大ファンなのだとか。本展ナビゲーターを務めるにあたり、改めてマティスについて詳しくお調べになったとも言います。アプリ版のボーナストラックでは、その魅力を存分に語ってくださっていますよ。
あ、そうそう。マティスの唯一の趣味は、ヴァイオリンを演奏することだったそうです。自身の作品を音楽と関連付けて説明することも多かったマティス。音声ガイドでは、同時代の音楽とマティスの作品を比較するコーナーもありますよ!ガイド内のBGMに使用された楽曲は、こちらのプレイリストからも視聴できます。
マティスの芸術の冒険の旅。音声ガイドをお供に、ぜひお楽しみください!(スガ)
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