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将来への不安とどう向き合うかって話。

10年後のキャリアプランとか、どうなりたいかとか、まだ分からないんです。

これまで出会ってきた概算2000人の大学生たちは、多くがこんなことを言っていた。あるいは、「こうなりたい」を言葉にできる学生にしたって、一緒に考えているうちに「あれ、やっぱりそうじゃないような気がするぞ」と足が止まることも多かった。

新卒の学生たちの、いわゆる「ファーストキャリア」を考える仕事をしている。各々がそれぞれに悩んで迷っているわけだけど、顕在化しているかどうかは別として、「将来」というワードは就活生を大いに苦しめているらしい。

気持ちは分かる。学生に偉そうにアドバイスをしてみたり、一緒に考えてみたり、そんなことをする自分だって、「将来」のことはよく分からないのだ。


古賀さんの投稿を読むのが自分の日課になって久しい。先日この投稿を拝見して、キャリアってやつもこうだったらいいなと思った。

プランAがいちばん優れた答えであることなんて、多分けっこう稀なのだ。とりあえず書きはじめてみたところで、「こっちのほうがいいかもな」とか「これじゃないかもな」なんて実感が、AよりちょっとマシなBを発見させたりする。

プランBにでもCにでも、自分が「こっちかも」と思うほうに舵をきれたらいいのに、と思う。そっちかどうかは分からないんだけど、とりあえず今いるAじゃないっぽいことだけ分かる、そういうこともあるもんじゃないか。


だから、就活生。もしどうにも足が止まって進めない、そういう日があるなら、あなたが選ぶ「プランA」をそんなに重いものだと思わなくていいんじゃないかな。プランBに切り替えたからって、プランAを書ききらなかったからって、あなたの価値は変わらない。プランAをそこまで書いた、その事実も消えたりしない。

「新卒カード」なんてよく言うけど、その言葉をつくったのは多分、新卒じゃない。どこぞの企業の、どこぞの団体の、スーツ着こんだお偉いさんに、そんなに追い詰められないで。

理系だから研しれないを探さなきゃとか、文系はエンジニアにはなれないとか、そんな時代はとっくに終わっている。キャリアは別に、今までの人生の延長線上にあるわけじゃない。卒業しても、学生じゃなくなっても、社会人になっても、「できること」はいくらでも増やせる。


今日これを書いたのは、ほかでもない、自分のためだ。これは、自分の足場だ。相変わらず自分の中にいるタコジローが、おりこうさんらしく自分の敷いたレールの上を歩こうとするから、タコジローじゃない部分の自分に書いてもらった。

自分は近いうちに、プランAをまっ白に戻そうと思う。疑似的な自由、あるいは自由というほどでもない解放感のうえに新しく、ちょっとマシかもしれないプランBを書きはじめるつもりだ。

だから、読んでくれるかもしれない誰かのために書いたわけじゃあないんだけれども、誰かにとっての勇気になることもあればいいな、とかって思ってみたりする。同じ気持ちの就活生がいたら。とりあえずなんとか社会人になってはみたものの、これでいいんだっけと思いはじめた人がいたら。そんなこと言ってた奴もそういえばいたなあと、思い出してほしい。おこがましいのは、重々承知なんだけど。


最後に。

古賀さんの記事を引用させていただいているが、もちろん古賀さんはキャリアになんて言及していないし、こういう論の展開をされる意図もないはずだ。自分が勝手に派生させた内容なので、もしここまで読んでくれた方がいるなら、そこはご留意くださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。またぜひ遊びに来てください^^