見出し画像

「保守派」= 保守的な人、「リベラル派」= 寛容な人ではない?

 政治の話などでしばしば保守やリベラルという括りが用いられるが、その定義に疑問を感じるので自分なりにまとめてみたいと思う。


保守 = 小さな政府、リベラル = 大きな政府

保守派というと伝統を重んじる国家主義者、リベラル派は他者に寛容なグローバリストといったような意味合いで用いられるが、個人的にはこうした使い方はどうもしっくりこない。なぜなら保守派とは小さな政府の信奉者のことであり、リベラル派とは大きな政府の支持者を指す言葉だから。保守派は伝統の守護者でも国粋主義者でもないし、リベラル派は寛容な人間でもリベラリズム(自由主義)の擁護者でもない。むしろ真逆の存在である。

ここから先は

3,855字

¥ 300

恥ずかしながらコロナ禍で家計が厳しいため、少しでもご支援いただけると幸甚です。