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サロンで休憩+情けは人の為ならず

私には脚の悪い、というか脚の調子が良くない親族がいる。
その親族のために、私は百貨店のカードを申し込んだ。
百貨店のカードを持っていると、百貨店のサロンで休憩ができるためである。
(カードと言っても、クレジットカードではなくデビットカードなのだが)。

脚の悪い親族はやたら「おでかけが好き」で、東京にも行きたがる。
でもやはり疲労度は私なんかより、半端ないようで、よくカフェや椅子を探す。
家でも正座はNGだし、長時間立ちっぱなしと言うのもNGだ。

であるからして、親族と一緒に「濃茶(コイチャ)」を飲もうだとか、書道をしようだとか、そう言うことは不可能だが、だが、それでいい。
生まれ持った先天的なものだけでなく、後天的なものについても大事にしていきたい。
私は将来、重度心身障害児の孤児院を作るという夢をまだ捨てていないのだが・・。
きっかけは私の親族が、特別支援学校の教諭をしていた関係にある。
私の知らないところで、親族は大切な経験をしていたのだ。

親族のとある写真を私は家で見つけた。
親族は、笑顔で、とても太った吊り目の子供を「抱きしめて」いたのだ。
そこは明らかに学校で、私は、親族の仕事ぶりを、期せずして知ることとなったのである。
だからと言ってはなんだが、私も、重度心身障害児の孤児院を作る夢を捨てきれないのである。

とにかく、そんな親族を気遣う私は、年会費3万円を支払い、百貨店デビットカードを入手したのだった。

この百貨店デビットカードはとても便利で、しかもポイントが溜まる。
何より、店員さんの対応もとても良い。

私は、親族のためにと申し込んだ百貨店デビットカードで、恩恵を副産物的にたくさん得てしまっていたのであった。

こう言う時、日本人なら言うであろう。
「情けは人の為ならず」と。
確かにそうなのである。