見出し画像

掃除機を買い替えたら

 『家事は大変って気づきましたか?』では、掃除機はキャニスター付きがあることを前提に書いたんですが、最近の売れ筋は、私がセカンド掃除機としてすすめたスティック型らしい。キャニスター型は長持ちするので、おそらくまだ実際に家で使っている人はこちらが多いとは思うけど、家電売り場に行くと、急速に世の中が変わっていることを痛感します。
 最近、10数年使ってきた掃除機の蛇腹のところが割れてしまい、ガムテープを貼ってもはがれる。はがれにくいテープもある、と聞いたのですが、何しろ十数年ですし、すでにノズルは交換済み。コロナが始まって買ったシャークのスティック掃除機を、軽い汚れ落としに使い始めてから、もうキャニスターが邪魔でしょうがない。それに、家事を語る立場として、新しい掃除機を試すチャンスを逃したくない、というわけで掃除機を買いかえることにしました。
 ユーチューブでも、多くの家電動画がありますが、持った感じなどはやはり実物を見ないとわからない。というので、量販店に3カ所も行きましたよ。最初に行った店では、ダイソンから派遣されてきた男性が掃除機売り場を担当。前から思っていたんですが、このメーカー派遣の販売員という制度、止めてもらえないでしょうか? そういう人たちは自社推しが基本ですし、昔やはり掃除機売り場の派遣販売員に嫌な思いをさせられたことがありました。ノズルの買い替えのときだったと思います。
 それでも「日本のメーカーの人はマシ」と思わされたのが今回で、ダイソン以外の商品は、「パナソニックの一推しのこれは、ほら、使ってみたら吸引力で劣るでしょう」と実演してくれたのみ。自宅で4年ダイソンを使ってまだパーツの買い替えしなくていい、と自慢するばかり。ダイソンの商品の解説はしてくれるけど、他の商品についての言及はその一言のみ。これでは参考にならない、と売り場を去りました。
 メーカー販売員がいない、というノジマにも行ってみたんですが、こちらは行った店の商品が少な過ぎてわからない。というので、別の場所でビックカメラへ。いろいろ実演できるし、マキタは私には重い。シャークは大きいのまでいらない。ダイソンは、持ってみるとゴミ入れのところが手前にあって目にうるさいのと、持ち手が持ちにくい。何しろ長年東芝製を使ってきて、デザイン的に日本製になじんでいることが大きい気がします。それに、あの販売員がイヤだったことも、「ダイソンは買いたくない」気持ちにさせられた気がします。
 すでに、ユーチューブでいろいろ研究した結果、東芝のトルネオかダイソンか日立のラクカルスティックの三択と決めていたこともあります。東芝と日立はどっちでもいいかなという感じでした。ちなみに、ユーチューブの家電解説動画も、男性が中心でメカニズムや性能の解説が多くて、実際使ってどうなんだというのは、1つだけ見た女性の解説の方がわかりやすかったです。家電芸人も男性ばっかりだし、テレビで家電のことを語る有名人女性って勝間和代ぐらいじゃないでしょうか。そのへんも不満です。
 それである程度納得したところで説明してもらおうとしたのですが、週末だったこともあり、販売員の手が空くのが20分後以降との返事。もういいや、となってしまい、家に帰り、ネットで買うことにしました。量販店で家電を買うときって、百貨店で洋服を買うと同じで、「これを買います」と言ってからが長いことも不満なんですよねー、と世の中のリアル店舗離れに加担してしまいました。
 結局、家でネット通販を比べて、初めてジャパネットで推していて、下取りすれば半額近くも下がるという一押しラクカルスティックを買いました。それがトップの写真です。縦にレイアウトできなかったので横向きになっていますが。

スティック掃除機、使ってみたら……

 やはり軽いです。何といっても1.3キロ。かがんで使うシャークのより、立ったまま使える分楽だし、自走式なのですいすい走る。実は、ラクカルスティックは、ノズルの前に緑色のLEDライトがついていて、邪魔だなーと思ったのですが、一番安かったので。夫はこのライトがいい、と言っていました。実際使うと、走るたんびに光ります。
 ここ数年、掃除に力を入れ始めて、コロナになってシャークを買うことを主張したのも夫。私はここ数年で視力がどんどん落ちているので、実は大きな汚れ以外あまり見えていないのですが、洗面所に私の髪の毛がたくさん落ちるので気になるんだそうです。私が掃除をあまり好きでない、めんどくさいと思ってしまうので、心の目が曇っているかもしれませんが。
 仕事へ行く前、夕ご飯の後、とひんぱんに気になったところを掃除してくれる夫が、しかし、このLEDライトを使って言います。「光るから、前にいっぱいホコリが落ちているのがわかる。俺の今までの掃除に対する姿勢を問われている気がする……」まじめに掃除する人ほど落ち込ませる、この姑ライトはどうなんでしょう?
 でも、夫につられて、最近、床でゴミが目立つなーと思った私は以前より掃除機を使う用になっていましたが、この掃除機は本当にラクです。掃除は何といっても機動力。会社員になったばかりの頃、当時の松下電器産業掃除機事業部の販促物を作る部署で、公募した掃除のコツ冊子をつくっていた折、雑巾の類を家じゅうに置いておき、気になったら拭く習慣をつけている、という人の話が印象に残り、私も家のあちこちに雑巾を置いて、からぶきを中心にホコリを拭くようになりました。気になったときに掃除をすれば、本番の掃除タイムがラクになるんですよね。清潔にした感もいい。それでも、キャニスターだと掃除機を出してきてコードを出して、という一連の動作がおっくうで、いつでも手軽にというわけにはいきませんでした。これならそういうことがありません。
 ダストボックスを外すと、スイッチ一つで、丸く固まったゴミが捨てられるというのも便利です。ただこのボックスをもとに戻すのがちょっと難しいのですが、じき慣れるでしょう。
 考えてみたら12月は大掃除シーズン。掃除機を買い替える人も多いんですよね。これで掃除をどんどんラクにできたらいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?