見出し画像

偏愛

昔、野良猫の寿命が気になって調べたことがある。食べ物に困ったり事故に遭ったりすることから3年から4年、長くても5年とのこと。

元野生児の我が家のメルは愛護センターに保護されなければ、わたしたちと出会わなければ、もう生きていなかったかもしれないと思うとやはり生きていること自体が尊くて一挙手一投足が愛おしい。この感情はまあ、ペットを飼っている人ならば当たり前のものなのかもしれないけれど。

↑これは7年前我が家に来た日の写真。

よく食べてよく眠る。抱きしめれば身をよじる。抱っこをすれば全力で拒否する。ぽんぽんと撫でればごろごろと喉を鳴らし、気分次第で膝の上に乗ってくる。

(キリがないのでまあまあ可愛いメルを5枚載せたところでおわりにしておいてやる)

こんな風に気の赴くまま(本能のままとも言う)好きなように生きている自由さを見ていると、本来人間のあるべき姿はこうなんじゃないかなとも思う。本能のままに必要なことを取捨選択できる能力、好き嫌いに正直なところ、ちょっと羨ましいじゃないか。

そんなことを考えながら、わたしは今日も猫を吸う。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?