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「うちはうち、よそはよそ」という言葉が生まれた背景を考察してみた。

"うちはうち、よそはよそ"

日本人の多くが、子供の頃にこの言葉を親に言われた経験があるのではないだろうか?

そして、今"親"の立場に立っている人も、この言葉を子供に言ったことがある人もいるかもしれない。

以前聞いた話で、子供に「うちはうち、よそはよそ!」と言った直後に、別の話になった時「◯◯ちゃんはあんなによく勉強しているのに」と言って、逆に子供から「うちはうち!」と切り返されてしまった。なんていう笑い話もある。

このセリフがなぜ代々受け継がれているのか、今日何かの考え事ついでにふとひとつの考察ができたので書いてみる。

まず、子供が生まれていざ子育てが始まると、多かれ少なかれお母さんお父さんは「うちの子と他の子を比較」し始めるという現象が起こる。

その大小は様々だ。

私の場合、最初の比較は「成長曲線」だった。

産後退院してから、2週間検診だったろうか。「体重が◯kgになってないといけないのに、こんなに足りてない!」と結構真面目に怒られてしまった。

私としては教わった通りに母乳とミルクをきっちりあげていたし、本人も飲んだら満足しているようだったしで、睡眠不足や疲れもあいまって、病院を後にした私は涙目になっていた。

どうやら決まった成長曲線というのがあるらしい、とこの時ようやく認識した私は、次の1ヶ月検診までに何kgにしないと!と毎日必死でミルクを与え続けた。

これはまぁそれでも些細なことだと思うが、成長するにつれて「ハイハイが遅い」「言葉が遅い」「同じクラスのみんなはできてるのに!」といろんな場面でそういう比較に遭遇する。

ちなみに、うちの息子はハイハイせずにいきなり尻ばいスタートだった。

でも1歳半になる前には歩き出し、ネットでは「尻ばいっ子は運動神経が悪くて転んだ時に手をつけない」なんて書かれていたが、彼はこっちが感心するほどしっかり手をついて転ぶ。そんなものだ。

そんなあらゆる比較の中にそのままいると、お母さんお父さんたちの心は疲れてしまう。だから、ある時を境に比較をやめるのだ。

だって「うちはうち、よそはよそ」なんだもの。

一生懸命子育てをしてきたお母さんお父さんが、そうやって気持ちを保ちながら頑張ってきた名残がこのセリフなんじゃないかなって思う。

そうしてやがて、子供が大きくなると、今度はそんな我が子から「なんでうちは◯◯で、あの子のうちは△△なの?」と聞かれるようになる。

そこで咄嗟に出てくるのが、そう、そのセリフだ。

子育ての中で自分の心を保つために、自分を納得させてきたあの魔法の言葉だ。

しかし、みなさんもご存知の通り、その言葉は子供からするとそれほど効力のない魔法だったりする。。。涙

「納得いかない!」の反撃魔法で突っ返されてしまう。

さて、新米ママの私には、まだこの反撃に対する対策が思いつかない。まだ喋れない息子だけれど、なかなか意思が強そうな気がするので、今から冷や汗をかいている。(早い

先人のみなさん。いい対処法があればご教示いただきたいです…

acoco

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