その土地の夕空の色が感性を作る話

昔から空の色を見るのが好きだった。

結婚と同時に今の土地に越してきてから気づいたのだが、夕空の色って土地によって少しずつ違う気がする。

今住んでいるところは、驚くほど美しい色合わせで、春の夕空は本当に春らしいパステルカラーの空になることもある。

日本の夕空は、比較的ニュアンスカラーや渋めのカラー。

以前訪れたイタリアの夕空は、イタリアンオレンジに合わせたくなるようなパキッとしたブルーだった。

全然加工しないでこの仕上がり。

空気が違うのだろうか？空は同じ１つのはずなのに、不思議だ。

そして、この夕空の色が、その土地の人の感性に影響するんじゃないかと思っている。

日本のあの微妙な違いのある色の使い方、合わせ方は、まさにあの夕空色のよう。

イタリアンオレンジという色があるのも、きっとあのブルーの夕空のおかげだ(あくまでも私個人の意見です)

夕空を見ると、本当に自然には敵わないなと思う。

こんなに美しいものを、毎日毎日必ず見せてくれる。

こんなに毎日いい仕事をされたら、どうしたって感性に刷り込まれるはずだ。

つくづく、ここで子育て出来て良かったなと思う。

acoco