【Heart Voice】感情表現ができず周りに馴染めなくて孤立している
感情表現は一つのコミュニケーション方法。それを「禁止している」がゆえに孤立感を抱いているのかもしれない。
お世話になっているリハビリ科の先生が先日緊急入院されたのですが、その当日、律儀にもご本人から入院と今後の連絡がありました。精密検査の合間に各所にLINEしてたらしい。いや大人しく寝てろって。
その生真面目さが緊急入院の原因になってんじゃねぇのと思えて仕方がない今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか?立春を迎えたとはいえ、まだまだ冷えますので、どうぞご自愛くださいませ。
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今日のお悩みは、最近多くなってきた「感情表現ができない(わからない)問題」です。これはわたしもかなり苦労したなぁ。今でもできてるかわからん(おい)
前回に引き続き今回も“Kさん”ですが、前回の“Kさん”とは別人ですので悪しからず笑
>気分良く過ごしているのに「何怒ってるの?」と言われることがあります。全然そんなつもりはないのに(泣)
わたしも会社員時代はこういうこと多々あって、むしろ気分良いのに「なんか怒ってる?」と言われ気分だだ下がりになってリアルに不機嫌になる、ってパターンがよくありました笑
今じゃ「悩みなさそうでいいね」と言われるほど何も考えてないように見えるそうです。まじふざけんな。
で、Kさんはとてもわかりやすくサラッと要点をまとめてくださったので、それほどオオゴトに見えないかもしれませんが、実はカウンセリング案件でして。結構根が深いと思われますので、カウンセラーさんを頼ってください。
で終わってしまうと取り上げた意味がないので、少しだけ解説をしていきますね。
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何をどう感じるかは人それぞれ
>頑張って盛り上げたりニコニコしようとしたら、かなり不自然だったらしく、無理しているように見られてしまいました。
ここね。がんばっちゃうよね。でもスベるよね笑。これは数秘を見ると一目瞭然なのですが、感情表現が得意な人もいれば不得意な人もいるし、感情がダダ漏れの人もいれば感情を出すことを嫌う人もいます。
同じ「楽しい」という感情を感じていても、うぇ~い系の人もいれば一人静かに噛み締める派の人もいます。「やってやんよ!」とわかりやすく燃える人もいれば、静かに、でも誰よりも熱く燃える人もいます。
何に心が動くのか、何をどう感じるか、感じたものをどう表に出すか(出すか出さないか)は人それぞれなんですよ。これが「個性」ってやつです。
なので、人と同じように感じることができないとか、同じように振る舞えないとか、そこで悩む必要はナッシングだということを頭の中に入れておいてくださいまし。感情がない人なんていませんから、そこはご安心を。
感情がないのではなく、感じることを禁止した
>多分その影響で感情表現も乏しくなったのかなぁと思います。ただ、感情表現が乏しいというよりは、人より感情がないのかもしれません。
Kさんがおっしゃる通り、幼少期の生育環境によって感情を表現することが人より少なくなったと思います。ただ、感情がないのではなくて、「感じることを禁止した」のでは?と思うのです。
親が感情的だったり虐待を受けていた人は、感情だけでなく欲求も抑え込むようになります。自分が感情や欲求を出したことで親が怒った、拒絶された、気分を害してしまった、苦しませてしまったetc. と感じ取っちゃうのね。
幼子にとってそれは死活問題で、大げさでもなんでもなく、リアルに死の恐怖を感じるんですよ。なので、Kさんの潜在意識の中でも「自分の感情や欲求を感じて表に出す=親に拒絶される=死」の方程式が完成してるんじゃないかしら。
そしてこう決断するんです、「感情や欲求を感じてはいけない」と。無意識なので無自覚ですが、なんとなく心当たりございませんか?
ひどい人は、お腹が空いた、トイレに行きたいなど、生理現象すらも感じなくなる人もいます。わたしが半寝たきりになる前、空腹感覚は全くなかったですね。それこそ死活問題ですが、本当にこういう人います。
でだ、感情がないわけじゃなくて抑え込んでいるだけなので、いつか感情タンクが満タンになって溢れてしまいます。それが「突然キレる」でして。たまにいるでしょ?普段大人しいのに突如キレる人。感情の溜め込みが原因なんすよ。
なので、抑え込んだ(溜め込んだ)感情を一つひとつ丁寧に感じていくことが大事なのですが、Kさんのように感じることを禁止している人にとっては、得体の知れない恐れまでくっついてくるので、そう簡単にはできません。ゆえにカウンセラーを頼っていただきたいのです。
誤解を解く
抑え込んだ感情を一つひとつ感じ取っていくことが大事だと申し上げましたが、ここでもう一つの大事なことをお伝えしますと、「誤解を解く」です。Kさんの中でこんな風に思っていることはありませんか?
わたしが感情を出したせいで、親が感情を爆発させた
わたしが感情を出したせいで、親を苦しめてしまった
わたしが感情を出すと、人を傷つけてしまう etc.
これにぴったり合致しなくても、似たようなものを感じているのではないかと思うんですよね。これは平たくいうと誤解ってやつで、思い込みとも言います。
幼いKさんは「わたしのせいで」と思ったかもしれません。ですが、親が感情的になったり苦しい思いをするのは、親の問題であり責任なんですよ。ちょっと冷たい言い方に聞こえるかもしれないけどね。
多分、Kさんが何も言わなくてもご両親は怒るときは怒っただろうし、笑うときは笑ってたと思うんですよね。Kさんの言動がきっかけになったことがあったとて、それにどう反応するかは、受け取り側の問題なの。
だから、Kさんが悪いわけじゃないのよ。誤解です。子どもは物事や事情がわからないから、いろんな誤解をしてしまうものです。それは悪いことではなく、致し方ないこと。
なので、大人になった今の自分で、かつ論理的思考(感情を入れない思考)で勘違いを一つひとつ解いていく必要がありんす。ここを解かないと、感情を感じることができても表に出すことはできないからさ。
感情表現って一つのコミュニケーションツールだから、これができなければ当然孤立感も生まれてしまうわけで。ここも、カウンセリングで感情を感じ取っていく作業と併せて解いていけるといいですね。
本当は感性豊かなのかもよ
こんな感じで分析して参りましたが、わたくし個人の見解としては、Kさんはとても感性豊かな方だと思うのです。ご両親の気分を必要以上に汲み取るほどに。それも全部、ご両親を愛しているからですよね。
ご両親を愛しているからこそ、笑顔でいて欲しかった、幸せそうにして欲しかった。でも自分が感情や欲求を出すことでそれが叶わないのなら抑え込んでしまおう。そう決意されたのかもしれません。
そもそも感性や感情がなければ、抑え込むなんて行為は必要ありませんでしょ?抑え込むものがないから笑
今でも「感情がない冷たい人」とご自身を解釈しているかもしれませんが、周りの雰囲気に合わせてがんばって盛り上げたりニコニコしてるでしょ?周りを気遣うのも感性が豊かだからこそできるんです。
ただ、感性が豊かってことは、Kさんはたくさんの傷を負っている可能性もあるんですよ。そこを自覚することも実は大事だったりします。自分が思っている以上に自分は傷ついていたと。
どれだけ自分が傷ついていたかに気づくだけでも傷は癒されます。どんな感情を感じているかとか、どんな傷を負ったかとかは、他の誰でもない自分に気づいてほしいんですよね。だから気づけば癒えるのです。
ちょっとしんどい作業がてんこ盛りなので、やはり信頼できるカウンセラーさんと一緒に癒しの作業を進めていくことをおすすめしますが、少しずつ本来の感性を採り戻せるので、焦らずいきましょう。
感性・感情が大事と言われるようになった昨今。感性や感情を表に出せなかったり、そもそも感情がわからないと悩む人が激増しています。情報過多の時代なので、思考を使わざるを得ないんですよね。
ですがKさんのような方は感性豊か、言い換えると女性性が豊かな人が多いので、本来の自分を取り戻せば大変身する可能性は大だし、これからの時代は俄然生きやすくなると思いますよ。
自分を諦めず、根気よく自分と付き合ってあげてくださいまし。
ということで、今日の【 Heart Voice 】はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
日々是感謝♡あや
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