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歴史からわかる土用の丑の日〜過去の出来事をのぞいちゃおう〜

日本の食文化に深く根付いたうなぎ。その独特の風味と栄養価の高さで知られていますが、その歴史は古代にまでさかのぼります。

今回は、うなぎの歴史を振り返り、その魅力と長い時代を経て築かれた食文化の背景に迫ります。

なぜ夏に痩せたうなぎが特に好まれたのか、土用の丑の日の風習はどのように生まれたのか――そんな興味深いエピソードも交えながら、うなぎの奥深い世界をご紹介します( ´ ▽ ` )

うなぎの歴史

うなぎは、日本の食文化において長い歴史を持つ食材です。その歴史を簡単にご紹介します。

うなぎは古代からの食材

うなぎは古代から日本で食されてきました。『万葉集』や『古事記』などの古代文学にもその記述が見られます。うなぎは栄養価が高く、スタミナ食としての役割も果たしていました。

平安時代

平安時代には、貴族たちの間でうなぎが珍重されました。この時代の料理書には、うなぎを使った料理のレシピが登場しています。

江戸時代

江戸時代になるとうなぎは庶民にも広まりました。特に江戸では、うなぎの蒲焼きが人気となり、多くの「うなぎ屋」が出現しました。

この時期には、うなぎをタレで焼く「蒲焼き」の技法が確立されました。また、夏の暑さを乗り切るために、うなぎを食べる風習が広まりました。

ダンシングくも☁️

近代から現代

明治時代以降、うなぎは全国でさらに普及しました。関東と関西では調理法やタレの味が異なるなど、地域ごとの特色も発展しました。

現在でも、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は広く続いており、多くの家庭や飲食店でこの日にうなぎ料理が提供されます。スーパーやデパートでも、うなぎの蒲焼きが特設コーナーで販売されることが一般的です。

歴史的にみるうなぎの文化

うなぎは、土用の丑の日に食べる風習が特に有名です。これは、夏バテ防止のためにうなぎを食べる習慣が江戸時代に広まったものです。現在でも、多くの日本人がこの日にうなぎを食べることを楽しみにしています。

このように、うなぎは長い歴史を通じて日本の食文化に深く根付いており、その独特の風味と栄養価から多くの人々に愛されています。

なぜ夏のウナギは痩せているのに、よく売れたの?

どれにしようかな?

夏のうなぎが痩せているにもかかわらずよく売れた理由、それは歴史的背景と文化的要因が関係しています。

土用の丑の日の風習

江戸時代中期、平賀源内という博学者が「夏バテ防止にうなぎが良い」として、土用の丑の日にうなぎを食べる風習を広めました。

これは、夏に食欲が減退しやすい時期に、うなぎを食べることで栄養を補給し、暑さを乗り切るためのものでした。

特に「丑の日」に「う」の付く食べ物を食べると体に良いとされ、うなぎがその代表となりました。この風習が広まったことが、夏のうなぎの需要を高めたのです。

平賀源内の宣伝効果

平賀源内の逸話に基づく商業的な宣伝効果も大きな役割を果たしました。

彼が友人のうなぎ屋にアドバイスした「本日、土用丑の日」という看板は、当時としては非常に効果的なマーケティング手法であり、多くの人々が土用の丑の日にうなぎを食べるようになりました。

この宣伝がうまくいったため、痩せている夏のうなぎもよく売れるようになったのです。

うなぎの栄養価の高さ

空の高さです✨

うなぎは栄養価が非常に高く、ビタミンAやビタミンB群、EPA、DHAなどが豊富に含まれています。これらの栄養素は、夏の暑さで疲れた体を回復させるのに適しています。そのため、栄養補給を目的に夏でもうなぎが食べられるようになりました。

供給と需要の関係

江戸時代の日本では、食材の供給は季節によって大きく左右されていました。夏場に魚介類が少ない時期に、うなぎは貴重なたんぱく源として重宝されました。需要が高まることで、痩せている時期のうなぎでもよく売れるようになったのです。

以上のように、土用の丑の日の風習や栄養価の高さ、マーケティングの成功などが相まって、痩せている夏のうなぎも人気を博したのです。

夏の土用

最近は暑くてたまらん〜✨

土用とは、日本の伝統的な暦に基づく特定の日。特に夏土用にうなぎを食べる風習がある日を指します。

 土用とは

土用(どよう)は、四季の変わり目の約18日間を指し、立春・立夏・立秋・立冬の直前の期間です。

一般的に「土用の丑の日」といえば、夏の土用(立秋前の18日間)の期間中にある丑の日を指します。

丑の日とは

丑の日とは、十二支の「丑(うし)」に当たる日です。十二支は12日で一巡するため、土用の期間中に丑の日が複数回ある場合もあります

2024年は7月25日と8月5日になります。

由来と風習

土用の丑の日にうなぎを食べる風習は、江戸時代中期に広まったとされています。この風習の由来について、このような説があります。

「う」のつく食べ物

昔から「丑の日」には「う」のつく食べ物を食べると夏バテ防止になると信じられていました。うなぎはその代表的な食べ物となりました。

このように、土用の丑の日は日本の食文化の一部として長く親しまれ続けています。

「う」が頭文字につく食べ物を以下に10個紹介します( ◠‿◠ )

1. うどん
2. うなぎ
3. うに
4. うずらの卵
5. うめぼし(梅干し)
6. うぐいすもち
7. ういろう
8. うり(瓜)
9. うちわえび(団扇海老)
10. うど(独活)

これらは日本料理や食材としてよく使われるものです。

おわりに

魯山人のおうち🏠

私はうなぎを食べると元気になりますが、みなさんはどうでしょうか?今回は土用の丑の日の歴史について探ってみました。近年お高めのうなぎではありますが、夏の暑さには、夏バテや疲労回復のお供として食したいですね( ・∇・)

最後までお付き合いいただきありがとうございました。あなたの生活のエッセンスになれば幸いです(^人^)


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