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電気自動車のバッテリーのリユースとリサイクルへの展開

日経新聞で、日産のEV(電気自動車)であるリーフの中古バッテリーのリユースの記事が載っていた。

日産、EV電池「第2の人生」 値崩れ抑制でテスラ追う:日本経済新聞

EVの電池は10年で性能が7割ほどに下がるとされ10~15年が交換の目安だ。検査した電池は劣化度合いに応じA~Cランクに仕分ける。性能劣化が一番少ないAランクはEVの交換用電池に、Bランクは電動フォークリフト、劣化が進んだCランクは使用頻度が低い工場設備のバックアップ電源などに再利用する。

中古バッテリーの性能(劣化度合い)を評価して、カスケード利用するってこと。カスケード利用って資源をうまく使っていくときには大切な考え方ですね。

凄いのは(当たり前かもだけど)、日産が電気自動車のリーフを発売し始めた2010年からすでにこの準備をしていたことかな。

日産は初代リーフの発売から10年を迎え、耐用期間を迎えた電池の回収が世界に先駆け本格化する段階に入っている。

世界に先駆けて電気自動車を販売し、世界に先駆けてバッテリーのリユースを進める。日産やるなー。

バッテリーの劣化度合いが見えるかされれば、バッテリーのシェアリングも可能性が上がってきますね。バイクを電動化したときに課題になるのが積載バッテリーによる走行距離の短さだと思うので、バッテリーの規格を全メーカーで統一すれば、ガソリンスタンド(いや、将来はバッテリースタンドか)に行って、バイクに搭載しているバッテリーを満充電のバッテリーと交換すれば瞬時に満タンで走り出せる。

調べてみたらやっぱりこの動きありましたね。

バッテリーのリユースが出来るようになってきたら、カスケード利用をした後、最後はリサイクルですね。

一番最初の日経新聞の記事にはこう書いてました。

EVの投入が本格化する中、30年には100㌐㍗時を超える電池が廃棄されるとの予測もある。エンビジョンAESCの明石寛之副社長は「将来、リサイクル網の整備が課題になる。技術の蓄積が必要だ」と力を込める。

2050年カーボンニュートラルに向けて、自動車のEV化、FCV化は大事な手立てです。が、EV化、FCV化で走行時に二酸化炭素を出さない、と言うだけでは足りなくて、製造時、廃棄時にも出来るだけ二酸化炭素を出さないといういわゆるライフサイクルアセスメントとかライフサイクルCO2ってのちゃんと評価して減らしていかないといけないんですよね。うーん、大変。


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