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神戸の動きを記者発表資料から読み取ってみる③放置された里山


神戸市のプレスリリースを紹介する背景

まちの情報源として自治体のホームページの市政情報欄には必ずマスメディアに対してプレス発表したものが掲出されています。

私視点で「面白そうな取り組み」、「チャレンジングな取り組み」、「知っていたほうがいい情報」などの軸で情報をピックアップしてnoteで勝手に解説出来たらいいなあと思います。

パート3は「里山の維持管理」の記事に着目

地方創生の聖地、神山町をちょいと見てみる

リリースの内容に行く前に、、、
地球温暖化や人口減少、少子高齢化、東京などへの都心一極集中などさまざまな要因が折り重なって、特に「地方」、「田舎」は悲鳴が上がっています。

色んな地方の小さな自治体でも尖った取り組みを行い、全国に注目される事例は多々あります。
例えば徳島県神山町。めちゃくちゃ素敵な取り組みをしていて、僕も視察に行かせてもらいました。大南さんの「創造的過疎」を軸に、すごく丁寧に地域経済循環や必要な人や仕事をつくったりしていて、そこに住んでいる人も大好きな町です。まさに地方創生の聖地。

そんな神山町でも人口推計は減少の一途をたどるのです。人口社会増はとても素晴らしいことですが人口の自然減が止まらず、やはり減ってしまう。

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神山町の2019年6月の人口が4,724人ってことなので順当に減っています。人口5,000人の時に回っていた地域内経済循環が2030年の3,300人になったら回るのだろうか。心配と期待が入り混じってます。
めちゃ素敵な人たちが集まる神山町にはこれからの動きも注目しています。

空き家おこし協力隊の反響

日本中で人口減少が進む中起こっている問題の一つに空家があります。空家の問題に関しては先日「空き家おこし協力隊」という新しい試みも紹介しました。結構反響があって、神戸で成果がでそうならほかの自治体でも導入してもらえそうな勢いです。まだ実証始まってませんけどね・・・また、進捗も共有できたらと思います。

1月8日:持続可能な農業と農村地域の活性化にむけて~神戸の里山から第一歩を~

そしてようやくプレスリリースの話。
今回のテーマである里山も全国共通の問題でしょう。放置された田畑(工作放棄地)、そしてそれを侵食していく放置竹林、田畑の放置とともに忘れられたため池など、これからどんどん問題が顕在化してくるでしょう。
だたし、人が影響範囲に住み続ける限りの問題です。廃村、廃集落になるともしかしたら解決してしまうのだろうか・・・それも悲しいけど。

つなぐ課が発足した2019年度でも放置竹林の問題は取材や調査をしまくって、施策を考えてきましたが、なかなか有効な手立ては見つかっていません。

「糸島が国産メンマづくりで放置竹林問題を解決している」という情報をキャッチし、神戸市内の竹林をタケノコとメンマで消費できないかな?とか検討してみました。
全国の放置竹林をメンマで消費するには無理がありますね。
朝昼晩にメンマを一品義務化なら行けそう・・・。

竹をチップ化したりして使うこともできますがあまり量が捌けないことも課題です。
個人的には竹林そのものをビジネスとして復活させる就農(就竹林?)の取組が好きです。やはりボランティアではなくビジネスですね。

今回の神戸市のプレスリリースの内容としては

①企業や市街地の市民に、里山整備に参加してもらい、押部谷町という場で「竹林伐採・ため池整備・耕作放棄地の復元」に取り組んでもらう。
そしてコロナ対策も兼ねて
②留学生も巻き込み、コロナの影響で困っている人が多いので外国人留学生等有償ボランティア事業を利用して食事代や交通費を含む謝礼を支給します。

って感じです。
正直全然解決策じゃない・・・だからプレスのタイトルにも「第一歩を」って入ってるのね。

このプレスから読み取れることは、まだまだ有効な解決策は実装できていないってこと。見つけているのかもしれないけど。

放置竹林、放置ため池、里山の荒廃については、まだまだ考えないといけない。
全国の中でいいネタがあるなら教えてください。
取材行きます。

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