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46歳!ツールを手放し、更新する

決意表明しときます

納豆の日(7月10日)を迎え、46歳になりました。
たくさんの方からお祝いのメッセージを頂き、あらためて繋がっている人の豊かさに感謝しています。ありがとうございます!
想定以上に生きれているので、誕生日は毎回ありがたい気持ちにさせられますし、また新たな1年を良い年にしたいと欲張りな気持ちにもなります。

今回は誕生日に合わせて久々にnoteを書きました。自分の中では、公表したいことのある大事な誕生日だったのです。文章に悩んで結局誕生日当日のアップにはならなかったけど・・・

先に、結論から。
『神戸市の正規職員というツールを手放すことにします』
今年度末を区切りに今の立場から離職します。残り8カ月半ほど、全力で仕事しつつ、翌年度以降に向けて動き始めます。
ここから先は長いので興味ない方はここまでで。

公務員は最強のツール

全国の自治体から(って津々浦々行ってるわけではないですが…)「働き方」や「官民連携」などの文脈で自治体職員向け研修の講師に呼ばれたときに、常に言っている言葉があります。それは、『公務員はは最強のツール!』という言葉です。

講義で使っていたスライド

その心は、公務員はゆりかごから墓場まで、人や社会のあらゆる側面に業務があります。ほぼ、なんでもやることになります。
つまり、やりたいことがあれば、それに関わる仕事は必ずあるんです。
自分の関心事でこの社会を変えたい!と思ったときに、それができる可能性が実はめちゃくちゃあるんです。

僕の場合、関心事はズバリ「持続可能な社会」そして「水素循環型社会」でした。中学2年生から追いかけてきたこのテーマ(まさに中二病)を仕事にすることを考えて、神戸という街を場として選び、地方公務員という立場をツールとして選び、この街神戸で持続可能な社会や水素循環型社会に変えていくことを選択しました。

そりゃ、役所なので、みなさんよーくご存知の通り!
やりたいことをやるには前例踏襲主義やお役所仕事といった大きな壁がありました。   
それでも公務員というツールは磨いてうまく使えば最強の武器になり、どんな壁もぶち壊して、自分のやりたい街に変えて行けると思っています。法律を変えられるかもしれない、新しい条例を作れるかもしれない、プロジェクトを起こすことだってできる。他の分野と組もうと思ったらいくらでも部署がある。使いこなせればまさに最強のツールなのです!

マネジメントよりもゼロイチ

そして、僕はいま、ずっと願っていた水素エネルギーの担当を昨年度からしているし、今年度は、水素エネルギーに加えて脱炭素全般も担当、まさにやりたいことを担当している幸せなポジションなのです。
しかし、昇格するにつれてマネジメントの業務が多くなってきます。課長になったのは2019年度で、2021年度は7名の小さな課の所属長になり、2022年度は45名ほどの大所帯の所属長です。
0から1を創り出すことが好きなので、「マネジメントが必要なポジションは要らない」って言ってるのに…

当然周りからは「出世したらマネジメントは当たり前だろ」とか「所属長なんだから我慢しないと」とか言われるわけです。

僕がやりたいのはマネージャーの仕事ではなくリーダーの仕事。マネジメントではなくリーダーシップなんです。

ということで今後もマネジメントの業務が増えることは、僕にとっては幸せには繋がらず、最強だと思っていた公務員というツールが、いつしかライスワークになりつつある危機だなと思い始めました。

いまの業務内容はやりたかったことだし、周りのスタッフはほんとに優秀でなんの文句もない素敵なチーム。
だけど僕はツールを手放し、新しいツールを取りに行くことを決めました。

今後の予定

来年度以降何するの?ってみなさん、気にしてくれます。
ありがたいことです。
まだ決まっていかないってのが答えですが、特定の企業に転職するという選択肢は持っていません。

でも、やりたいことはここ数年でかなり増えできました。
キーワード的には以下の感じ、そしてそこでリーダーシップを発揮できるような役割をしていきたいと思っています。
①持続可能なまちづくり(まちづくり会社、地方活性化)
②エネルギー変革(水素、木質、海洋)
③地域資源循環(林業、水産業、農業)
④官民連携/市民参画(集合知、多様性、包摂性)
⑤新しい公共(NFT、DAO)

こうやってキーワード見ると、結局公共じゃんって言われそうですね。まちがいなく公務員のやっているお仕事には経緯しかないですし、引き続きパブリックなお仕事に携われたらと思っています。ただしツールは変えていきます。

京都芸術大学大学院もうまくいけば今年度で卒業し、デザイン思考などで社会課題を解決するMFA(Master of Fine Art、芸術修士)も取得できるはず。

そして何より先月のTEDxKobeでもお話したように、人との共感(エンパシー)ってのを大事にして仕事していきたいなと思っています。

折角なので色んなことにチャレンジしようと思っています。

既にこちらからアプローチしているプロジェクトもありますし、これやらない?って提案頂いているプロジェクトもあります。

これから9ヶ月弱かけてこれまでご一緒した方たちを中心にご挨拶したり、次の一手を考えたり、さらには新しいプロジェクトをつくる妄想をしたりしていきたいなと思います。
これまで神戸で携わってきた仕事にもめちゃくちゃ思い入れがあるので、外から関わることも考えたいなと思います。

ということで46歳になったこの1年は大きな変革の年になると思います。
こんなこと一緒に出来ない?ってのがあったらお話聞かせてください。

って言いながら4月になって普通に神戸市で働いていたら情けなくて笑える…

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