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【プロジェクト紹介】フィリピンの地方自治体向け業務標準化とシステム開発案件について

こんにちは!
 
少し暖かくなってきましたが、次は花粉症の季節の到来を鼻と目が告げており、やや苦しい生活の始まりが訪れそうなこの頃です・・・
 
本日は、暖かい地域で行った弊社のプロジェクト事例について紹介いたします!
 
その地域は・・・
 
フィリピンです!!!
 
コンサルティング事業を本格的に始めたのは今年からなのですが、それに関連するプロジェクトの第1弾として実はこのプロジェクトを一昨年から開始しておりました。
プロジェクト内容は、フィリピンの地方自治体向け業務標準化とシステム開発であり、それを推進する日本の会社様の支援として弊社が参画させて頂きました!(ただし、以下クライアントと呼ぶのはフィリピン現地の行政スタップです)
 
以下では本プロジェクトでどんなことを支援したか、ポイントだけ紹介できればと思います!

1. プロジェクト開始時 〜どんなアプローチを取ったか?〜

このプロジェクトはどういうものであったかというところですが、「住民カードと各種証明書の発行を自動化し、住民データをシステムに集約する」、というテーマでした。裏を返せば、これらは全てマニュアルで紙で行われていたということです。そのために、ある一つの地方自治体を最初のクライアントとしてスタートしました。
そこで、まずはこの案件がどんな環境であったか、というところから紹介したいと思います。
もちろん、舞台はフィリピンであり、現状について事前情報をいくらか聞いていたとはいえ、ほぼ分からないスタートだったので、現地に行き実際にヒアリングやオフィスなどを拝見させて頂きつつ、現状を把握することから始まりました。
 
結果、ほとんどが紙やマニュアル(紙で住民管理、タイプライターで住民カード作成など)で仕事をしており、ほぼ1人の担当が実務を行っていたことから、体系化されたオペレーションもなければ、事細かに業務全体を把握することにとても時間がかかりそう、というのが最初の印象でした。
 
しかし、ここが腕の見せどころであるとも思い、ヒアリング→整理→ヒアリング→整理・・・といったプロセスを、何度も訪問しながら現状と業務プロセスの明確化を行うことに時間を割きました。オンライン会議は実際、インターネット環境もあり、ほぼワークしなさそうだったので、現地に行くことを繰り返し、整理とそこから何をシステム化できるのかの見極めを丁寧に行いました。
 
ここで成功の鍵となったと振り返るポイントは、「仮説ベースのアウトプットを作成しアジャイル的に進める」という選択をとったことだと考えています。
システム開発とコンサルティングの経験の組み合わせ技のような形でしたが、現状把握から課題特定を行うと同時に、プロジェクトが正式開始するときにはプロトタイプを作成完了しておき、そこから逆算的にシステム機能のブラッシュアップを行ったことが、コミュニケーションとして非常に有効でした。言語が異なり(英語で取るとはいえ、先方はタガログ語がベースで人によりレベルは様々)、またシステムに関する知識があまりないクライアントであったため、動くものと目に見えるものベースでコミュニケーションをとることは、お互いの共通認識を近づけるのにアプローチとしても、コミュニケーションとしてもスムーズに進めることができたのです。
 
ちなみにカタコトからでもタガログ語を覚えたり、フィリピン料理を色々食べてみたり、現地の風土や環境に馴染み、楽しもうと心がけました!相手の慣習に合わせて楽しみ、リスペクトする、こんな部分もプロジェクトとして上手くいった要因だと考えています。
余談ですが、今ではタガログ語がそこそこ話せるようになり、フィリピンの料理(シニガン、ボラロ、ティノーラなどスープ系)は結構好きで恋しくなります。笑

2. プロジェクト進行時 〜途中で迎えた困難や課題をどう乗り越えたか?〜

当案件では、「クライアント期待値コントロール」と「システムのクオリティコントロール」の2点が大きな障害としてありました。
1つ目ですが、中盤過ぎまでは1章のアプローチに沿って、かなり順調に進んでいたのですが、「なぜシステム開発にこんなに時間がかかるのか?」「なぜそんなに細かく議論や確認が必要なのか?」という2点が、クライアント期待と私たちの想定で所々ギャップが出てきてしまいました。私たちのマネジメント不足と言ってしまえば、それまでなのですが、スケジュールを見せたとはいえ、システム開発のステップと作業の全体感を最初に示すことができていなかったという反省があります。アジャイル的に進めた結果、議論をスムーズに行えた一方で、クライアントに丁寧に各ステップの工程や何をやるかの説明がしきれなかったことが、この問題の原因かと振り返っております。
また2つ目のクオリティですが、プロジェクトの後半になるとクライアントも会議が所々惰性になってきており、いざプレローンチした際に、実際に真剣に使うことになって初めて、システムの細かい仕様を気にし始め、直前で細々とした仕様変更が大量に出てきたのです。結果的に、追い込んで対応は要求を満たすものに変更できたものの、スケジュールにバッファーをもう少し見込んでおくべきであったという基本的な部分の問題が原因であったと考えています。
 
このあたりの学びは現在にも活かせる良い経験でしたし、全体としてはとても刺激的な面白いプロジェクトでした。また、現地に馴染み尊重する努力のおかげか、問題には対処が結果的に上手くできました。国も言語も異なるプロジェクトの経験はありましたが、主体的に会社としてリードするという経験は初めてだったので、貴重な財産になったのも確かです。
丸めていうと、いかにコミュニケーションが大事か、ということが改めて身に染みました。当然かつ基本的なようですが、同じ目線にどう近づけるか、という辺りからスタートし、相手にリスペクトを持って接するという点の重要さを体感しました。

3. プロジェクトの終了時 〜どんな結果になったか?〜

上記のような進め方の結果半年近いプロジェクトの最後には、クライアントと一緒にセレモニーを行い、クライアントと一緒に現地の住民に住民登録やカード発行業務のサポートを行い、実際に開発したシステムを直に使われている場面に立ち合わせていただけました。
不安はありつつも、無事セレモニーと住民対応が終わった時は、ほっとしたのを覚えています。
結果クライアントに満足して頂き、今でも使われているシステムであるため、改めて振り返るとバリューをしっかり発揮できたかと思っています。
また、プロジェクト内容自体は経験があるものでしたが、それが違う国と環境で、弊社がリードして推進できたということは貴重な財産になったと思っています。
 
本日の記事は以上となります!
ポイントのみを書きましたが、その他も色々と困難や面白い話が実は色々とあります。笑
是非、内容に興味ある方や話だけでも聞いてみたい方は、お気軽に無料面談をお申し込み頂けると幸いです!プロジェクトマネジメントやシステム開発、その他お悩みがある方も、無料面談のお申し込みお待ちしておりますので、是非お気軽にお問い合わせください!


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