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【旧乙庭blogサルベージ】20080920 乙庭 第2章 001 建築家によるフォトシューティング 

まえがき

2008〜2016までexcite blogにて乙庭のブログを書いておりました。
旧ブログサイトを閉鎖する方向で、古い記事をnoteの方に移行して1箇所におまとめすることにしました。

【旧乙庭blogサルベージ】は、2008~2016年のexcite blog期、2015~2022年のword press期のブログ記事の再掲シリーズです。

随分昔の振り返り記事になりますが、古くから乙庭をご存知の方は懐かしんで、最近乙庭を知った方は乙庭の成り立ちから今日までの歩みを回顧録的にお楽しみいただければ幸いです。

特に2008〜2016のexcite blog時代は、ただの趣味の園芸家だった私(の庭)が、たまたま引っ越した賃貸住宅に庭に植物を植え始めたところから、その植栽が雑誌などのメディアに掲載されたり、若手建築家の目に留まって植栽設計の道を歩み出したり、そして、ACID NATURE 乙庭を起業して初の自著の出版に至るまで、と私の人生の転機になることがたくさん起こりました。

それから随分長い月日が経ち、いくつかのブログサイトを経てnoteに辿りついて1年半くらいになるでしょうか(2024年2月時点)。

noteでの毎日更新がほぼ習慣化でき、今後も長く居続けられるネット上の居場所と思えるようになったこと、これまでに書いたことがネット上のいろいろなところに散在している状態になっているのも煩雑だなと思っていたこと、私自身もう滅多に訪れない旧ブログを月額費用を払って維持だけしているのも不経済だなということもあり、重い腰を上げて旧ブログの記事をnoteの方に徐々に移行して、移行完了の暁には旧ブログを閉鎖することにしました。

前置きが長くなってしまいましたが、excite blog期の初めての記事を再掲します。
※再掲にあたり内容は適宜編集しています。


【20080920 乙庭 第2章 001 建築家によるフォトシューティング】※1

※1) 第2章となっているのは、1999〜2004まで私の実家で造っていた庭を第1章と捉え、wallsiteに住んでいた2008~2011年3月までを第2章期としています。

撮影:藤野高志 / 生物建築舎

現在住んでいる物件は庭付き2階建てメゾネットの小規模集合住宅。※2)
ちょうど引越しを考えていた時期に入居募集と内覧会がされ、実際に建物を訪れ、吹き抜けの玄関ホールや大きく穿たれて外部とつながるような開口部など、
とても「住み心を煽る」空間が一発で気に入り、即入居を決めました。

※2) 藤野高志 / 生物建築舎設計 「wallsite」


入居してからほぼ半年、今回、この物件を設計された生物建築舎さんより、
庭も含めて外観・内観の撮影のオファーをいただき、たくさん写真を撮っていただきました。

生物建築舎さんのサイト↓


※3) この写真は、2008.11 ArchiTV2008「写真と,建築」 2等を受賞しています。


上の写真もその中の一枚。
家と庭とヒトとの関係性が的確に表現されてると思うし、
なんかえっらくカッチョいい写真で…
ホント、生物建築舎さんには感謝感謝です。
ありがとうございます!

この半年間、「この建物と引き立てあうような庭を」と考えて
植栽を進めてきましたが、出来上がった写真を見て、手前味噌ながら、
当初意図していたような「いい感じ」に庭が成長してきたかな~、
なんてうれしく思いました。

忙しい仕事の合間を縫って少しづつ庭づくりしているので、
まだ隙間だらけだったり、
植物が成熟してなくて大きさのバランスがおかしかったりしますが、
植物達もやっと土地になじんできたようで、
最近は、日々、徐々に雰囲気を増しつつあるように思います。

これから秋本番にむけてはグラスの穂やセダムの花などが見頃かな♪

乙庭的にはセダム・ユーフォルビア・グラス類には
力を入れていて、独自で海外より輸入してたりします。

日本ではほぼ流通してない、かなり興味深いモノもありますので、
徐々にご紹介していけたらな、と思います。

あと、10月には各種アリウムなど秋植えの球根を植えたりして、
来年の春にはそれなりに完成した形になりそうです。
花も葉も美しく謳う祝祭的な春を迎えたいな♪


ちなみに上の写真で結構目立っている濃い銅葉のカンナは
今春に輸入したカンナ オーストラリア Canna generalis 'Australia' ※4)

自分がこれまで見たカンナの品種の中では最もダークな葉色で、
ツヤツヤした質感も最高にカッコよくて大のお気に入りです。

※4) 私が知る限り、私以前に日本のガーデン植栽でカンナ オーストラリアを印象的に植栽されていた例はなりませんでした。私も海外のナーサリーから最初の株の輸入しており、カンナ オーストラリアの日本での植栽オリジネーターは私であると自負しております。
ちなみにカンナ オーストラリアは、今やフリマサイトでも手に入るくらい末端まで普及した品種ており、それをもっとも最初期に日本で植えたのは私であることを知らないで植えている人がほとんどでしょうね。
2024年現在から思い返してみると、映画「プラダを着た悪魔」のセルリアンブルーのセーターのシーンのような気分ですかね。


【太田敦雄の著作、掲載誌の紹介】

私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。


私と、おぎはら植物園の荻原範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。


私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。


noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨



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