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【植栽家の日常】20240321 植栽工事3日め

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【今日も遠隔地出張の植栽工事でした】

今日は朝5時台に出発して遠方の設計案件の植栽工事3日目でした。
9時に現場に到着できるように電車に乗ったのに、2駅過ぎたところで人身事故で電車が1時間半ストップ😭

仕方ないので、電車内でできるPC仕事を進めたり念の為持ってきてあったkindleで橘玲さんの著作を一冊読了。

NYの大富豪とケニアのマサイ族の人生の幸福度・満足度はほぼ一緒であることとその理由などにとても共感・納得しました。
「伽藍を出てバザールへ」、「恐竜の尻尾の中に頭を見つける」。内容を読んで、「私は人生の中で結構実現できかけてるかな」と思いました。

続いて、細川護煕さんの著作「跡無き工夫 削ぎ落とした生き方」を読み始めました。まだ読み始めですが、前半生で成功した後の身の引き方、「晴耕雨読」な庵での暮らしに、私自身のこれからの人生へのヒントをたくさんいただけるような予感満点で楽しく読み進めています。

そんなこんなで、結局各駅停車の乗り継ぎで現場に着いたのがお昼前😅
今日は昼休みも3時休みも取らないでフル仕事しました。

工程的には私が本案件のコンセプトの中核にあると考えているオブジェへのバーティカル植栽。

多孔質なコンクリート構造物に苔玉植えの植物をどのように接合するのかが最も難しく、私も頭を悩ませた部分でしたが、最終的に思いついた工法がかなりシンプル&イノベイティブで、その工法で設置本番に臨みました。

名付けて「インビジブル〇〇工法」(私が勝手に命名😅)というのですが、垂直面に、テグスなどを使わないで物体に直接コケ玉がくっついているような接合方法です。この工法、たぶん人類初をと思いますので、ここに記しておきます。

今後このような付け方している事例がありましたら私がオリジネイターですので!親切すぎるヒントとしては下写真のこちら😅 これ以上にいくつかのちょっとした、でも思いつかなないかぎり実現できない工夫がいつくか施されます。

奥義というものは、実はシンプルだけど重要な部分を秘密にすることで成立するものなのですよね。「秘すれば花」ってやつですね。

本案件の詳細は今後もあまり公表はできないと思いますが、私としては日本のありふれた植物をたくさん使いつつ、乙庭の植栽表現の新境地となった作品と思うので
チラッとお見せしておきます😊

【今日のピアノ練習覚え書き】

数日、まともに練習ができていなくて、今朝はスケール全調と昨日うまく弾けなかったドビュッシーの版画をもう一度慎重にお支払いした後は、今日が本番のラフマニノフの練習に集中しました。

3番のつかみにくい和音を繰り返し練習、4番はゆっくりのスピードでも表現を伴ってミス少なく弾けるようにメトロノームを使いながら、少しずつ速度を上げて、今日の本番のスピードまで細かく練習しました。



最後に私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。


私と、おぎはら植物園の荻原範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。


私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。


noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨


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