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離婚旅行 いん ITALIA  その3

5日目 フィレンツェで最高潮 夫は絶不調


5日目 
フィレンツェではなんといってもルネサンス、ミケランジェロはじめ黄金時代の美術館巡り。

まずはウフィツィー美術館やドゥオモなど、メディチ家の豪華絢爛な
遺産を拝見、彫刻といえば彼!のダビデ君 
どの彫刻も筋肉男の裸祭りで
筋肉好きの私には最高 気分上々

ミケランジェロ作 ダビデ像


とにかく 街中至る所どこに行っても観光客がいっぱいで
ガイドさんから カバンに常に手をかけて 
スリに仕事させないように、と何度も言われた。

すると 思い込みの激しい夫
完全に周囲の人が全員スリに思えてきたらしく
自分のカバンを前でしっかり抱きしめるスタイルに
トランスフォーム
フィレンツェ市内を銀行で100万おろした直後の人のよう。 

天井のフレスコ画を みて 
ほほう、、すごいな、 と感心したところ
暗闇に置かれたスピーカーから
『シレンシヨ~!サイレンスプリーズ!』と
司祭さんのかなり音量大きめの てめぇら黙らんかい!の
放送がかかり、かなり驚いたらしく
その音量と同じくらいの声で
「うおっ!」と飛び上がり、(鞄は常に前だっこ)
周りの人のくすくす笑いを提供していた。


午後はフィレンツェ郊外の素敵なガーデンレストランに行き、
斜塔でおなじみのピサ観光へ。

ピサの斜塔 撮った写真もつられて斜め

周囲は緑豊かな広い公園で、時期的なものなのか
小学生~中学生位の学校遠足グループが沢山来ていました。

公園内部を巡るシャトルバスに並んでいるととても怖い厳しい小学生の先生を見かけました。
シャトルバス乗るのみんなはちゃんと並んで待っているのにチョロチョロしてふざけている男の子のリュックをつかみ、
まさにつまみ上げてバスに押し込んで、おしゃべり少しでもしたらまたここでも
『シレンシオ!!』
その大声に今後は私がビクッとして、目の前をに座っていた80歳位のお婆ちゃんと目が会い、『怖い(*´-`)ですねー』とアイコンタクトで同意。

そういば、午後お昼過ぎから夫の口数が減っていた。愚痴も言う元気がなくなったのかな?

ピサの斜塔とその周囲


昨日とはうってかわって従順に私の言うことを聞くので、
どしたん?と聞くと
ピサの斜塔ホントに斜めで平衡感覚が変になった、高所恐怖症じゃないのに急に腰がひけて、早く降りたかった、と。
非常に怖かったらしい
その時撮った写真の夫は
確かに ピサと同じ斜め姿勢だった

やっぱり治ったと思ったけど喘息がまだある、頭も痛い、身体がだるい、と
体調絶不調のセリフしか
彼からは出てこない
ホテルに帰るバスのなかでも始終寝ていて、ホテルについてからも
ぐったりだった。
その日の夕食は自由食だったので、
「ホテルで寝てれば?何か買ってきてホテルで食べよう」と勧めたが
俺を一人にしないでくれと一緒に行くときかず
私が電話して予約した近くのタベルナにいき、
がっつり肉食と赤ワインの晩餐を
わたし が 楽しんだ。

「こんなに厚い肉 イタリア人は普通に食うのか!やっぱり肉食うやつらには日本人かなわんなぁ~、勝てんな。 俺はむり、食べれんよ」
と 本来なら旅行前に
イタリアンレストランにも何回も行って
「イタリア飯はうまい。日本でもうまいなら本場はもっとうまいんだろな」と、期待していたはずなのに、
やっぱり体調がよくないのか、厚さ3cmのリブロ―スステーキ
三分の一食べるのが限界だった。

この日を境に
値段を聞く、注文するなど人と話す直接交渉は私、
その後会計は夫がだまって財布を開く、
という相互扶助の分担制度が確立した。
が、相変わらず夫は体調不良なまま
普段でも知らない人とは会話もしないのに
より寡黙になり
私は拙い語学力でも身振り手振りで人とコミュケーションをとることが
どんどん楽しくなってきた。
笑顔であいさつすれば 特に男性は皆一応に笑顔で挨拶を返してくれる、
イタリア 最高じゃ

素敵なお庭でいただくランチ最高でした。




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