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明日を嫌う君に届けたい創作のススメ

夏が終わりますね。

とはいっても、立秋はとうに過ぎてるから暦の上ではもう秋なんだけど、私は1年で1番、8月31日が、季節の終わりを感じてちょっと寂しくなる。

学生時代は毎年のように終わらない宿題を前に、「学校行きたくないなぁ」とぶつぶつ言っていたような気がする。それでも友達と会うのは楽しみだったから、楽しみ半分行きたくない気持ち半分、といったところかな。


私は、学校が嫌いじゃなかった。それでも時折、通学路を歩く足が鉛みたいに重たくなった。多感な時期、10代。ひょんなことでどん底に落ちたし、お腹や頭が痛くなった。でも、学校が嫌いなわけじゃなかった。

もしかすると私と同じように、「嫌いじゃないけどなんとなく行きたくないなぁ」って人もいるかもしれないし、「死んでもいやだ、行きたくない」って人もいるかな。もしかしたら家にいる方が嫌で「早く始まってくれ!通学させてくれ!」って人もいるかもしれないね。

これ、どの感情も正解だと思うから。
もし今自分が抱えている感情がいけないものかもしれない、って思ってる人がいるとしたら、そんなことないぞーって、まずはお伝えしておくね。物事をどう感じるかなんて違って当たり前だし、そこにいいもダメもない、と思ってるんでね。



その上で、そんな感情を抱く君に私は伝えたい。


「つくる」ことの楽しさを!!!


まぁ私、表現創作ラヴァーなんでね!!

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・・・急に話題が変わりすぎ?話が見えない?まぁ、いいじゃない!せっかくここにたどり着いてくれたんだから、大昔に学生を終えたとある大人の戯言だと思って!とりあえず!ちょーっと耳を貸しておくれよ。



「創作」って、なにかをつくることって、難しいことだと思ってたりする?それか、ちょっと恥ずかしいものだーって思ってる人もいるかな。
その気持ち、ちょっとわかるかも。自分の脳内とか心の内をさらけ出してる感じするよねぇ。あとはまぁ、「プロでもないのにそんなことするの?」っていうのは、高校時代の私のクラスメイトの言葉なんだけどね。なんだとこんにゃろう、うるせぇやい、って今なら言えるわ。


まず、これは知ってほしい。「つくる」ってのは誰にだってできるし、誰がやってもいいことなんだ。絵でも、物語でも、写真でも、詩でも、エッセイでも、歌でも、短歌でも、ダンスでも、料理でも、映像でも、折り紙でも、なんっっっでもいい!!つくる自由、表現する自由は誰にだってあるんだ。もちろん君にも!これ、大前提。


そして、なぜ「つくる」ことを勧めたいのか。
5つ、その理由をお伝えしよう。

1つ目。夢中になって何かをつくる瞬間、嫌なこと忘れてる。というか、考えてる余裕、ない!
「ここは何色にしようかな、この表現にぴったりの言葉はないかな、この風景どうやって撮ったら綺麗に映るかな、こうやって盛り付けたらおいしそうに見えるかな・・・」って、そこには自分と、目の前の作品しかないんだよね。夢中になればなるほど、余計なこと考えてる脳のスペースなくなっちゃうんだ。

小さい頃、公園で砂山作って遊んだりしなかった?崩れないように慎重にトンネルを掘り進めてる時に、「こないだ先生に怒られたなぁ」なんて考えてる暇なかったと思うんだよね。


2つ目。つくれば、応えてくれる。
最初は自分の思うような作品、つくれないかもしれない。始めから完璧にできる人なんていないから、そこは安心してくれたまえ。そしてこのご時世、ありがたいことに教えてくれる先生が星の数ほどいる。youtubeだって、noteだって。先生はどこにでもいる。

学んで、実践してみて、またわからないところは調べて・・・ってやっていくとね、できることが増えていくの。できることが増えていくと、自分が形にしたいって思った作品が、ちゃんと理想の形に近づいてく。がんばった分だけ、作品が少しずつ自分の方を向いてくれるんだ。これね、嬉しいよ。


3つ目。続けることが自信になる。
これは「つくること」、というより「つくり続けること」の良い点かな。どんなに小さなことでも、続けることってすごいことなんだよね。三日坊主の私が言うんだから間違いないよ、うん。

例えば「1日1枚、絵を描く」として。今自分が描ける精一杯の絵を、最後まで完成させる。1カ月続ける。すると、君の手元には30枚の絵、つまり30作品が誕生している。「この世界に30個も作品を生み出した」って、すごくない?私はすごいと思う。多くの人は人生において、30個も作品を生み出してないかもしれないよ。君だからできたことかも。すごくない??いや、すごいんだよ。


4つ目。居場所もつくれる。
いろんな形の居場所がある。君にとって、心地いい場所も、つくろう。
例えば、自分が作り上げた創作の世界に没頭してみる、とか。同じ創作を楽しめる人たちの輪に飛び込んでみる、とか。学校に行きながら別の場所を探してもいい、少し休憩してもいい・・・とは、無責任には、言えないんだけどさ。でも学校以外にも居場所はつくれるぞってのは、言えると思う。

自分がいられる場所がいくつかあると、それだけで心が救われたりするんだよね。そうやって仕事を乗り切ってきた、元社会人がここにいるよ。


5つ目。感情を捨てなくていい。
すべて、作品に込めてしまうってのはどうかな。つらいことも、悔しさも、抱えておくのがつらい苦しい感情も、とりあえず作品に持っててもらうってのは、どうだろう。
持ちつづけるのがつらい感情をずっと持っておくべきだとは思わないし、でも君が感情を隠して殺して、何かを感じる感覚がマヒしてしまうのは・・・・・・私が嫌だ。そう、単なるわがままなんだけど、私が嫌だ。君の感情は君だけが持ってるから、この世界で唯一無二だから、それを殺してしまう環境こんにゃろう・・・っていう私の、わがままなんだけどね!



・・・とまぁ、5つほど「創作っていいぞ!」な話をしてきたわけなんだけど。最後のはもう単なる私のわがままだけど。

どうかな、少しはお役に立っただろうか。


8月31日を死ぬほど恐れていたわけじゃない私が、8月31日に何を言えるんだろうって、実はずっと考えていてね。あなただけが持っているあなただけの感情を、「わかるよ」なんて軽々しく言えないなぁって。「私もそうだった」って、君が抱えるつらさと全く同じかなんてわからないから、言えないなぁって考えてたの。

それでも、そうやっていろんな作品をつくりながら10代を乗り越えてきたひとりの大人として、何か伝えられたらなぁって考えた。考えて考えて、「つくることの楽しさ」を伝えたいなと思ったんだ。だから今、この文章を書いてます。


それともうひとつ。君がつくる作品をもし誰かがバカにしたとしても、君が恥じることは何ひとつないからね。だって君はこの世界で、ゼロからイチを生み出したんだから。イチをジュウにするより、ゼロをイチにする方が、結構大変なんだよねぇ。君はすごいことをしてるんだよ。私が全力で拍手を送るね。


そして、誰かの作品をバカにしている人。そういう人は多分ここにたどり着かないだろうなぁ、なんて思うけど、一応ね。

君も、なにかつくってみたらどうかな。
誰かをバカにしなくても、人って生きていけるよ。「誰かを否定しないと自分の居場所が守れない」なら、そんな不安定な居場所はとりあえず置いといて、自分の力で自分が立つ場所をつくってみなよ。君がバカにした相手は、この世界にゼロからイチを生み出してるんだ。君が誰かをバカにしている時間で、誰かは世界に新たな作品を生み出してるんだ。

10年後振り返ったときに、「何やってたんだろう」ってなるの、めちゃくちゃ寂しいからね。誰かをバカにしても、何も生まれないからね。

そこんとこ、心にとどめておいてほしいな。


生きるか、死ぬか の2択だけじゃなく
立ち向かうか、逃げるか の2択だけじゃなく

「つくる」も選択肢に入れてみてはどうだろう。


夏が終わったら、秋が始まるよ。

木々は紅葉し、赤や黄色が世界を染める。そんな景色を写真におさめようか、それとも絵にしてみようか。読書の秋っていうし・・・そうだ、短いお話を創ってみようか。旬の食材もたくさんある、料理に挑戦してみてもいいね。過ごしやすい季節だから、体を動かして創作ダンスなんてのも楽しいかも。

「つくる」は、楽しいよ。


いっしょにつくろ。









ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。何かあなた様の心に残せるものであったなら、わたしは幸せです。