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散文

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#小学生

友人との訣別と、先生との再会(前編)

友人との訣別と、先生との再会(前編)

昨日更新したnoteは私にとってつらい思い出だったが、ちゃんとまとめて書けたことと読んでいただけたことでだいぶすっきりした。
オチもなく愉快な話題でもなく、問題も解決しないモヤモヤした内容だがよかったら読んで欲しい。

この記事はその「続き」である。

あの日パンを拾ってくれた友人との訣別
私がとてもつらかったあの日、友人は廊下に散らばったカビたパンを拾い集めてくれた。
小学生の間の親友である。

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「笑え」といわれて泣きながら作った笑顔で撮られたあの日の写真はどうなったんでしょうね。

「笑え」といわれて泣きながら作った笑顔で撮られたあの日の写真はどうなったんでしょうね。

その写真を撮影されている間、私はどういう感情でいたのだろうか。
それを思い出そうと思っても、どうしても思い出せないのだ。

「写真撮影をします。モデルはあなたです」

「今日は授業の予定を変更して、自習の時間にします。本を読んだり他の授業の復習などを各自でするように」
私が小学6年生のある日、教室に入ってきた担任の先生がそう言うと、クラスじゅうにワッと声が上がった。みんな勉強せずに遊ぶ気満々である

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Qくんとのこと

Qくんとのこと

「2人組を作る」という話題から、小学生の頃の私は2人組を作る場面ではいつも最後に残ってあぶれる人間だったことを思い出して、そこからいろんなことを思い出していた。とある人のことも。

イニシャルを本当のものにするのもなんか気が引けるので、Qくんとしよう。

山村にある小学校は1クラスの人数も少なめで、24人しかいなかった。女子は9人。ほら2人組が作れないでしょ。絶対だれかあまる。

誰かが学校を休ん

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