ある教師の現状

私は県立高校の教師をしています。

通常登校が5/25より始まり、感染拡大防止策を講じた上で、学校での教育活動は全面的に再開しました。

多くの生徒は普通に来ています。

日常の忙しさが戻ってきて間もなく2ヶ月が経とうとしています。先日期末考査も実施することができ、このまま年度を終えられるのかな、とも思い始めたところですが、先のことは誰もわかりませんね。

今回、休校期間に急ピッチでオンライン学習の環境が整えられ、できる範囲での動画配信、プリント配付、などで学校として対応しました。一部教科では今でも動画等を利用して学習に役立てています。


休校明け、教員として最も大事にしたいことは何か。

そう校長に問われたとき、私は「生徒の現状をしっかり把握し、向き合うこと」というようなことを答えました。

始めはやはり学校になんとなく足が向かない子もいましたが、最近は幸いなことに、私が担任を持っているクラスは出席率もよく、落ち着いているように感じられます。今後も生徒の様子は注視していきたいところですね。

しかしながら教師といえば、やはりまずは教科指導だと思います。

教科指導において、生徒をよく見るにはどうしたらよいか。


つくづく、もっと少人数で和気藹々と授業を楽しめたらと思うのですが、40人規模だと、一人ひとりに気を配る、手をかける、というのはなかなか難しいです。

昨年度、受験指導で志望理由書や面接などの指導をしたとき感じたのは、こんな感じで教科指導もやれたらなぁ、という感情でした。生徒一人ひとりはそれぞれ感じ方、考え方が違って本当に面白いと思いました。(なら個別指導塾とか行けばいいという意見は無視します。多くの生徒と関わりたいという欲もあるのです)


そのまま、授業でも生徒一人ひとりと交流してみよう。そう思ったのもあって最近始めたのは振り返りシート。毎授業の終わりに自分の理解度を自己評価し、簡単に、その授業で学んだことや要点を生徒各自でまとめます。

生徒のアウトプット場面を増やす意図もあります。というか、それがメインです。

私は生徒の書いた内容に対して一言程度コメントを書いて返しますが、質問があれば長々と回答することもあります。仕事を増やすことになってしまっているのですが、生徒が授業でポイントをつかんでくれているかどうかの確認、また生徒が疑問点を解消する手段の一つになったらと思ってやっています。

果たして、この取り組み、時間のコストに対して効果はいかほどか。

少なくとも、これがないよりはあった方が、積極的に学習に臨んでくれている生徒の割合は高いと思います。

そして、私としては何より、テキストであっても毎回生徒の生の声を聞けるのが楽しい。授業も、自分自身、その授業での目標をより意識するようになっていると思います。しかし生徒と交流できるのはいいが、コメントは手間がかかる。そんなジレンマを感じながら日々過ごしています。


でも、もっといい方法があればご教授願いたいところです。働き方、考えていかなきゃですから。

ただ普通に授業して終わるよりはずっと面白くやっています。教師という仕事の楽しみ方、考えていきたいですね。



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