次男からの質問攻撃でよみがえる甘い記憶。
6歳次男の私への質問の頻度が高い。
正直ちょっと面倒だ。
「ねぇ、ママ、一番好きな果物は何?」
「ママの一番好きな歌は何?」
ここ1、2ヶ月、こんな感じでやたら同じ質問をしてくる。
知りたいというよりは、私に構って欲しい気持ちかなぁと、「何かなぁ、なんだろうなぁ」って感じで、ただおしゃべりを楽しむこともあれば、
夕方、かったるいけど、ご飯を用意しなきゃと重い腰あげたときに、突然質問をしてくることもあり、そんなときは、
「わかんない!一番好きな歌とかいきなり言われても出てこないわ」とイラついて一蹴してしまうことも。
ただ、ある質問をされて、そのときに答えられず、後からその答えが自分の中に降ってきたときに、何とも言えない気分になったことがあった。
まるでコーチングだ。笑
え!なんだろう?
もし、「一番嬉しかったことは何?」だったら、「あんたたちが生まれてきてくれたことだよ!」みたいなことを言えばいい言いたいと思うが、
「一番楽しかったこと」かぁ…
そのときは、「ちょっと思いつかないわ」と言って勘弁してもらったが、咄嗟に浮かんだのは、札幌時代の、元カレとの思い出だった。
大学1年生から3年間付き合った、合コンで知り合った社会人の彼氏。
私がバイトしていた地元の焼鳥屋に来たお客さんで、かっこいいなぁ、こんな人と付き合えたらなまら嬉しいんだけど、と思った人がいた。
その1ヶ月後に、札幌の夜の繁華街、すすきので開催された、人生初の合コン。
急な欠席でもあったのか、男性の数が足りないと困った主催者が、たまたまそこに居合わせた友達を呼び、その友達にくっついてきたのが、その人だった。
すぐに付き合い始め、彼からの着信音は「ラブストーリーは突然に」一択。笑
(2000年頃は、相手によって、携帯の着信音やランプの色、変えられましたよね?機種にもよるか。懐かしい!)
思い出が多すぎて、札幌に帰ると感傷的になってしまう。
女は上書き保存、男は新規保存、とかいう表現があるけど、私は全然上書き保存なんかされなかった。
別れの原因は、私の未熟さだった。
(と長年思ってきたけど、合わなくなってきていた部分もあったんだろうな、と今は思う)
私が大学2年から中国に8ヶ月間留学に行っている間も続いていたのに、帰国後、私は
「グローバルな私になって帰ってきた、世界を知ってる」みたいな感じで、完全に調子に乗ってしまって、元カレにデカい態度や、可愛げのない言動を取ることが増えた。
思い出すだけで、恥ずかしくて、情けなくて、やりきれない。あぁ、愚かすぎる。
この元カレとの思い出が一番人生で楽しかった、と言えちゃう私は、この教訓を活かして、子どもたちには、
「いい恋をしてね、この人だと思ったら離さないようにね、幸せになってね」という思いの人一倍強い母親となったのだった。
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