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その怒りの正体は、積もり積もった罪悪感。

平日の朝ごはんは、みそ汁にぬか漬けに米飯にしたい。

理想。あくまでも理想。

みそ汁は毎日作れないし、ぬかに漬ける野菜がない日もあるし、基本、こどもたちの朝ごはんはシャケフレークかふりかけご飯だった。

次男が5歳で小麦粉アレルギーを克服する前までは…。

次男が0歳のときに卵、乳、小麦粉アレルギーだとわかってからというもの、彼が5歳までは、米メインの食卓だった。

どうしても自分がパンを食べたいときは、次男用に米粉に豆乳やココナツミルクと混ぜて焼いたものを「これがパンだよ」と食べさせていた。笑
一人だけ違うものを食べさせるのがかわいそうで、大人は買ってきた小麦粉のパンで、子どもたちは全員米粉の「パン」にすることもあり、幾多の葛藤と手間を乗り越えてきた。

そんな次男が4歳で卵を、5歳で小麦粉を克服したとき、狂喜したのは次男以上に私だったのは言うまでもない。

それからというもの、ずっと食べさせてあげたかった小麦粉のパンを、「よかったね、よかったねぇ」と言わんばかりに、欲しがるままに与えるようになった。(ただし乳アレルギーはまだあるので、変わらず原材料は要注意)

しかしながら、私自身も数年前に、体質的に小麦粉は控えたほうがいいと中医学の先生に言われたことがあるし、我が家の人間のみならず、多くの日本人にとっても、小麦粉は腸を荒らすという常識が叫ばれて久しい。
(私たちは小麦粉を消化できる民族ではないとかなんとか)

そのことが頭にずっとあるために、「いくら克服したからって小麦粉は控えたほうがいいよな」とはずっと思っている。
そのため、次男の皮膚がかさついていたり、アトピーが悪化してくると、「そろそろ朝ごはんを、お米に戻さない…?せめて平日だけでもさ…週何回かでもさ…」という提案を試みる。

自分が調子に乗ってパンを与え始めてしまったせいだというのに、
「いやだ!朝はパンいい!」という次男にイラつく。

長男は朝ごはんがお米だった期間が長いので習慣づいており、「ぼくは土日もお米がいい」と言うほどだが、次男、そして末っ子長女は、パンじゃないと朝は食べないという有様で、朝の食事の支度を、ここ数年、ため息をつきながら行っている。

長男:ごはん・目玉焼き
次男:グラハム食パン・ジャムとかメープルシロップとか・豆乳ヨーグルト
長女:グラハム食パン・乳入りピーナツバターとかメープルシロップとか・普通のヨーグルト

子たちの朝ごはん

最近は自分で出せるものは出してもらうようになったが、特に次男が誤食やスプーンの使いまわし等がないように目を光らせながらあれこれ準備し、末っ子がヨーグルト用のスプーン・フォークがない!とギャーギャーわめいた日には、朝8時から自分の怒鳴り声が、響く。

「ママがこんだけやってんのに!!いい加減にしろ!!」といった具合だ。

三者三様に別のものを用意していることで、手間がかかっているからイラついているのだとずっと思っていたが、最近になって、それは誤解だったということが判明した。

ぬか漬けが好きになってきた次男に、
「きゅうりのぬか漬けに合うし、おにぎりにしない?」と提案したところ喜んだので、以下のメニューを提供した。

長男:ごはん・目玉焼き・ぬか漬け
次男:わかめおにぎり・こんぶおにぎり・ぬか漬け
長女:しゃけおにぎり・わかめおにぎり・ヨーグルト

子たちのある日の朝ごはん

え?キウイも食べたい?いいよ!

長男と次男に、キウイを剥く。

パンのときより、手間がスゴイ。
ふー朝からがんばったぜ、という達成感がスゴイ。

あれ、イラついてない自分。

なぁんだ…!
自分が食べさせたいと思っているものを食べさせられたら、手間がかかってもイラつかないんだ。
パンよりもお米、お米の中でも玄米とか分づき米とかの方がいいのにな…とかキリがないけれど、次男の体調や体質に合わせた食事を用意できていない自分がもどかしくて、イライラしていたみたい。

生活の中にあるイライラや怒りの正体は、無意識に積もり積もった罪悪感や悲しみだった、なんてことはまだまだいくつもありそうだ。
これからじっくり暴いてやるぞ…!

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