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お金以上に大切なのは「自分が望む社会をつくる」こと【ACEトークvol.3:後編】

※2021年6月22日にYouTubeライブ配信した「ACEトーク」のレポート記事です。

こちらは後編です。前編はこちらから!

やりたいことをやりたい。それができるのは企業ではなかった

杉山(司会):チャットにコメントいただいてます!「本当に色々なキャリアを積まれてきているんですね」だそうです~。NGOに就職したいと考えている学生さんも参加しているみたいですね。私からすると、企業からNGOに転職するのは結構ハードルが高いだろうな~と思います。例えば周りからのリアクションやお給与、専門性とか。そこらへんの迷いはなかったんですか?

佐藤:いやいや、気になりましたよ!(笑) 特にMBAの勉強をする中で、周りはキャリアアップやお給与アップを目指していましたからね。でも私はやりたいことをやりたくて。それができるのは企業ではなかったんですね。たしかに、年収が半分になる可能性や生活の安定を考えてぐらつく気持ちもあるんですけど、最終的には「私はこうしたい!」という想いが集約していって、やっぱりお金以上に自分が大切にしたいものがあるなって。

杉山&青井(司会):うんうん。(うなずく)

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佐藤:NGOがいいな、と思ったのは「自分が望む社会をつくりたい」ということに関われるのが魅力だなって。「誰かを犠牲にする経済循環」を失くしたいと思っていて。これを達成することができる立場は、この社会の中でNGOだなって思いましたね。

後悔しないために、やりたいことをやりたい

杉山(司会):過去に一回就職したことも間違いじゃなかった、という思いはあります?

佐藤:それはあります。今、ACEで児童労働のないビジネスを実現するための企業連携を担っているので、企業の理念や仕組みがわかるので過去の経験は役立っています。

青井(司会):NGOに転職することに「ちょっと迷いがあった」中で「でもやっぱり転職しよう!」の支えになったものって何だったんですか?例えば今迷っている人がいたら、どんな声をかけますか?

佐藤:やらないで後悔するのはやだなってことかな。今やってることが成功か失敗かなんて、死んでからじゃないとわからない。死ぬまで何が正解かわからないから、やっぱチャレンジした方がいいんじゃない?と思っていますね!他人の責任はとれないですけどね(笑)

青井(司会):やっぱり佐藤さんは「自分は何が大切なのか」について常に問いかけているんですね。

佐藤:嫌なことは嫌だ、やりたいことはやりたい、の強弱が人よりも強いのかもしれないですし、それに従って生きていますね。

杉山(司会):その「従ってもいいかも!」の気持ちで望む未来に飛び込む姿勢に全く後悔がない、というのは普段の様子や仕事ぶりからも伝わってきますね~。大学院に行く行かないに限らず、企業からNGOに入るという方法もあることが学べましたね。

ACEに飛び込んで、気づいたこと

青井(司会):飛び込んで、チャレンジしてみて、今どうですか?

佐藤:ACEに入ったのは3年弱前ですが、その時期からのACEの飛躍がすごくって(笑) 今、国際的に児童労働の分野では先進的に活動しているんじゃないかな、と。ついこの間まで15人弱の小さな団体だったのが、今は新しいスタッフもどんどん入ってきていて。

あとは「ACEのみんなが望む社会像」というのをスタッフ間で共有しているから、外ではできない熱い会話を普通にできることに満足してますね~!外だと「ただの想いの熱い変な人」みたいになりがちで(笑) 仕事上で会う企業の方々も、「こんなことがしたい」という想いを持った人に巡り合いやすいところも、良いと思ってます。

青井(司会):以前他のオンラインイベントで「ACEの良いところ」について話していたときも、別のスタッフが同じように「熱い想いを持った人に出会うことができるところが良い」って言っていました!

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国際協力分野で活躍するために「やっておいて良かったこと」

青井(司会):チャットに「国際協力関係に就職したい学生さんは大学でどんなことを意識して生活するといいですか」という質問が来ていますね。佐藤さんは学生時代、国際協力には興味がなかったとおっしゃっていましたが、これまでの人生の中で、国際協力分野に携わるためにやっておいて良かったことって何かありますか?

佐藤:うーん。やっぱり英語は出来たほうがいいよね。国際関係の資料や会議は圧倒的に英語なので、英語はできるに越したことはありません。私も苦労してまーす(笑)

杉山(司会):耳が痛い痛い、、、(笑)

青井(司会):とはいえ、NGOでも企業でも、役職によって必要なスキルは違ってくるかもしれませんね。

杉山(司会):でも好きなものや得意なものを掛け算することは良いですよね!例えば青井さんはデザインが得意だし、佐藤さんは企業とのつながり…というように、それぞれの強みを活かせると良いですよね!

青井(司会)、杉山(司会)、佐藤:英語頑張って~~!

「くじけそう…」な時こそ、踏み出すべき一歩

青井(司会):チャットで「転職時に周囲から反対があってくじけそうだった時は、どうやって前を向こうとされたんですか?」と質問来ています。どうですか?これまでの話を伺っていると、反対の声はそんなに気にならなかった…のかな?

佐藤:一応、自分をなぐさめてくれそうな本は読んでましたかね。

青井(司会):そういえば「やったことのない人に相談しても仕方ない。やったことない人はできない理由しか言わないから、やったことがある人に相談するべきだ。」という話を聞いたことがあります。だから自分を肯定してくれそうな人やコンテンツに触れてみると良いかもしれませんね。

杉山(司会):ぶれない自分を大事にしたいですよね!

自分の魂と向き合って、違和感から目を背けない

杉山(司会):ACEトーークお決まりの質問で最後締めたいと思います!佐藤さんにとって大事にしているもの、軸にあるものってなんですか?

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”自分の魂が望むことをやるのが生きるってこと”

杉山(司会):では佐藤さん!その想いは??

佐藤:現実はみんなお金に縛られていると思うんです。もちろん私も縛られています。でも自分はお金と安心のためだけに生きているわけではない!と思って。お金に縛られすぎたくないんです。自分の心のセンサーや魂に応えるってことが、「生きる」ってことだと考えていますね。違和感があったらとにかく向き合う。答えはないかもしれないけど、向き合うことで見えてくるものがあって、また進む道ができてくると思いますね。私の経歴もとっちらかってるけど、その中でも、自分がやりたいことを突き進めていくと、「レールの上を歩く」というよりも、自然にレールが敷かれてきたように感じてます。そんな生き方もありますよ!

青井(司会):ということは、企業で働いている時期に違和感がでてきて、でもその違和感に蓋をするのではなくて、それをちゃんと見て向き合ってきたってことですね。

佐藤:そうですね!

青井(司会):「まあ、いいや」って日々を過ごしがちじゃないですか。でもそうではない生き方をしてきたのは昔からなんですか?

佐藤:そういう想いは昔からあって、でも年を追うごとに段々それが大きくなっていった、という感じですかね。安心も求めちゃいますけど、そうするとモヤモヤしてしまうので(笑) そのモヤモヤは嫌なんです!

杉山(司会):今回のタイトルにもある「いろいろ経験してきました芸人」に反応して聴きに来てくれた参加者の方々も多いと思うんですけど、これからどういう風に生きて、どういったキャリアを積んでいけばいいんだろうという迷いがある人も多いと思います。そんな人たちにとって、今回の佐藤さんの話を聞いて自分と向き合う時間になっていればいいなと考えております!

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YouTubeアーカイブ動画はこちらから

次回のACEトークは?!

第4回ACEトーク「IT企業からの転職芸人」
PR・エンゲージメント担当の山下みほこさんをゲストに、2021年7月20日(火)夜8時~配信です。お楽しみに!


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