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心躍る方向へチャレンジしたい【ACEトークvol.2:後編】

※2021年5月28日にYouTubeライブ配信した「ACEトーク」のレポート記事です

こちらは後編です。前編はこちらから!

オンラインでのプロジェクト進行の難しさ

青井(司会):ACEでガーナのプロジェクトを担当されていますが、コロナだからガーナ行けてないんですよね、赤堀さん。オンラインで現地とつないでミーティングしているんですよね。

赤堀:はい、Zoomでやってますね。

青井(司会):ACEは現地に駐在員はおいていなくて、現地ガーナのNGOと協力してプロジェクトを進めているので、コロナの今もプロジェクトは実施できているんです。オンラインでやり取りしながら進められていると思うんですけど、それってどうですか?難しさ、とか逆にいい点とかありますか?

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赤堀:難しさの方が先に出るかもしれないですね…

ガーナの、地方の村で「スマイル・ガーナ プロジェクト」(ACEがガーナで実施している、カカオ畑の子どもを児童労働から守り教育につなげる活動)をしているのでインターネットの状況が悪い時もあって、言っていることがお互いに聞き取りにくくて会議が長くなっちゃうっていうのがありますね。

あとは支援地の子どもとお母さんにZoomを通してインタビューをしたんですけど、本当は彼らの家庭で実施したかったんですが、支援地のインターネットの状況がどうしても悪くて…その子どもとお母さんには村の中心地のインターネットの状況が良いところまで長い距離を移動してきてもらってインタビューするっていうことをしました。そうやって村の人たちにお手間をかけてしまうということがありますね…

Zoomでやりにくい部分はあるんですけど、制約の中でも、自分たちのできるところをできる範囲で現地の方々とコミュニケーションをとって、という風にやっています。

青井(司会):逆にいいところとかはありますか?

赤堀:そうですね、いいところは…

小さなことなんですけど、フィールドスタッフの方はいつもフィールドに居るので、彼らは携帯のカメラ機能でZoomに参加してくれるんですけど。青空と、ヤシの木みたいな木が画面に入ってきて、「あなたはリゾート地にいるんですか?」っていう感じの背景になるんです。小鳥の声とか聞こえて。あ、うらやましいな~と思ってしまう…(笑)

青井(司会):そうですよね。ACEスタッフみんな在宅勤務なので、部屋に閉じこもって仕事しているじゃないですか。天気がいい日でも。だからそういうの、いいですね。

時差の問題とかはあまりないですか?

赤堀:時差は9時間あるんですけど、私たちいつもミーティングはガーナ時間の朝10時、日本時間の夜7時にやっていて、ギリギリ勤務時間がかぶるところがあるのでまだできているんです。

NGOならではのやりがいって?民間企業の経験はどうだった?

青井(司会):今までに色んな所で国際協力の仕事をされてきたと思うんですけど、NGOは初めてかなと思うんですが、それぞれやっぱり違いますか?

赤堀:立場が違えば色々違うところはありますけど、NGOの一番いいところはやっぱり現地の自分たちの支援地があって、現地の方々の意見をしっかり取り入れながらある程度の期間、腰を据えて一緒にやっていくという姿勢が強いなと思っていて、そこにやりがいを感じています。

青井(司会):赤堀さんは国際協力の仕事に興味を持ちつつ、最初は民間企業に就職されたじゃないですか。私の知り合いでも国際協力の仕事をしたいから、ビジネスのやり方を身に着けたいと企業にまず入ったっていう人も聞いたりするんですけど、今振り返ってみてどうですか?

例えばそういうキャリアを想像している高校生、大学生が居るとして、アドバイスというか、良かったかどうかとか、ぜひ。

赤堀:そうですね、人にもよるのかもしれないけど、私が民間企業に一番最初に入ったのは、学業の期間をいったん終える時、「自分の特化できる専門的なものがない」と思ったからなんです。その状態で何ができるか?と思ったときに、民間企業でまずビジネスを身につける必要があるんじゃないかなって。貧困の解決っていうのもビジネス、お金のやりくりに関わってくるよねと思って民間企業に行きました。

私は飲食店の経営の方に行ったんですけど、お金のやりくり、人の動かし方とかモノの動かし方とか学べましたし、無駄なキャリアはないんじゃないかなと考えています。自分の置かれた状況で何を学ぶのかっていうのは自分次第だと思うし、それが将来どんな形でも役立つときは来ると思うので。

専門性とか、何を特化すればいいのかまだわからない方がもしおられたら、その状況の中で何が自分が好きなのか、得意なのかで絞って、というのを繰り返していけば、何かつながる道筋は見つかるんじゃないかなと思います。

学生の間には色んな人に会ってほしい

青井(司会):就職するまでにやってよかったな、これやっておけばよかったなということはありますか?

赤堀:英語をもっとやればよかったな、っていうのがありますね。あとやっぱり、色んな人に学生だから会える。仕事を始めると時間も無くなるし、今の立場があるから身構えちゃって人と会いにくいというのもあると思うんです。

学生さんだとやっぱり色んな方々にアプローチしやすい、話も聞きやすいんじゃないかなと思うので。今の学生さんすごい活発だから、もう実際に活動されている方も多いんじゃないかなと思うんですけど、どんどん動くといいんじゃないかなと思います。

赤堀さんの軸『心躍ること』

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赤堀:私、キャリアチェンジを何回かしてきたんですけど、その時の軸にあった考えは、「自分の心がワクワクすること、心が躍ることに進むように、チャレンジしてみるようにしたいな」っていうのがあって。それでACEにも拾っていただいたって感じなんですけど。

なので、一番大切にしているのは自分の心がワクワクして

あ、これやったら楽しそうだな

って思えることに進むことを大切にしています。

青井(司会):ACEの求人を見た時にどんなところにワクワクされたんですか?

赤堀:そうですね、「ガーナ担当」っていう求人があって、支援地の方々と、子どもとかカカオ農家さんとかと直接やり取りしながら案件を進めていくっていうところにすごく魅力を感じました。

前職はどちらかというと管理する色が強かったんですよね。協力隊とか開発コンサルタント会社の時には実際に現地の方々と一緒にやってきた経験もあったので、また現地の方々の近くでやりたいなっていう思いが強くなってきていたので、そこにチャレンジできるんじゃないかなって思ってワクワクしました。

杉山(司会):その言葉からも赤堀さんが「心躍る」っていうのがすごく聞こえてくるなと思っていて。今日も仕事でプロジェクトの話を聞いたんですが、その時にも、自然とブラックミュージックが体の中に流れている感じを醸し出してました。赤堀さんの仕事のスタイルから。赤堀さんが本当にワクワクしているっていうことが、画面越しからも感じられました。

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YouTubeアーカイブ動画はこちらから!

【ACEトークvol.3:前編】はこちらから!


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