摩訶不思議なショッピングモール!?ガーナを知るためにマーケットに行こう!
これまではガーナの食事についていろいろ説明してきました。それらの中には日本人の口になじみやすいものもあれば、そうでないものもありますが、共通しているのは、その材料は「マーケット」とよばれる青空市場で購入することができる、ということです。
※ガーナの食事話についてはこちらから↓
ガーナにおいてマーケットは生活に欠かせない場所です。生活必需品を買う場所でもあり、自宅で育てた農作物や作った加工品を売って現金収入を得る場所でもあります。
マーケットでは路上に品物を並べたり、パラソルなどの下に机を置いてそのうえに品物を載せたりと、いわゆる青空市場の形式をしています。売られているものは農作物(野菜、果物、穀類)、魚、肉(中には「ブッシュミート」と呼ばれる野生動物の肉も)などのほか、ガーナでは食用カタツムリなども売られています。
それ以外にも電化製品や衣類(ガーナの伝統的な衣装から有名プロサッカーチームのユニフォームレプリカまで)、日用雑貨品なども売られてるほか、「チョップバー」と呼ばれる大衆食堂もあり、さながら日本のショッピングモールのような役割をしています。
ガーナにおいては、その町の大きさによって、毎日マーケットが開催される場所もあれば、週に一度だけ開催される場所もあります。例えば人口が200万人以上といわれるガーナの大都市クマシでは、アフリカで最も巨大といわれるマーケットがあり、日曜日以外毎日開かれています。一方でACEのプロジェクトが実施される地域では、その地域で一番大きな町ビビアニで、週に一度金曜日だけマーケットが開催されます。
またガーナでは大家族が多く、大人数の食料を1週間分一気に買っていくことが多いので、マーケットで買い物をするとかなりの荷物になることが多々あります。そういった場合に荷物を店から自家用車やバス乗り場まで運ぶ、「運び屋」のサービスをする人もいます。多くの「運び屋」は若い人で、運び屋としての経験を積んだ後に、店頭で商売やお金の管理をするようになるそうです。
さて、地方に行くとマーケットは週に一回程度しか開かれない場所も多いです。そのような場所では週に一回の「マーケットデー」は特別な日で、人々は着飾ってマーケットに向かいます。自宅で取れたプランテン(バナナ)やメイズ(トウモロコシ)などの主食、野菜などを、マーケットに行くために特別に用意されたトラックに載せてマーケットに行きます。ACEが活動するカカオの生産地帯では、それらを売って得るお金はカカオ以外の貴重な現金収入源となっています。
その一方で、マーケットが開催される日は子どもたちの学校の出席率が悪くなるという問題があります。マーケットデーはその家庭にとって貴重な現金収入の日なので、子どもたちに学校を休ませて商売を手伝わせたり、留守の間幼い弟や妹の世話をさせたりすることが起こります。これらも児童労働にあたるので、ACEはガーナ政府や地域の学校と協力して家族への呼びかけを行っています。
マーケットはガーナの人々にとって、なくてはならない生活の一部です。そしてマーケットの状況の変化が、人日の生活の変化に直結します。そしてやはり多くの人々の笑顔が集まり、ガーナの人々の生活がよくわかる場所でもあります。
皆さん、ガーナに言ったらぜひマーケットに足を運んでください!!(ただし貴重品の管理はしっかり!!)
ACE 近藤
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