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紙つぶて

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東京新聞・中日新聞の夕刊コラム「紙つぶて」にて、ACE代表の岩附が連載しています。2021年1月~2021年6月 毎週火曜日に掲載です。
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#コラム

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このコラムもいよいよ最終回。「毎週、ネタに困らない?」と聞かれるが、SDGsやアフリカと…

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沖縄慰霊の日

このコラムを始めたとき「どんなことをいつ書くか、計画しよう」と思っていたのに、結局、毎週…

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1億6000万人

六月十二日は「児童労働反対世界デー」。それに先立ち、十日に国際労働機関(ILO)と国連児…

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本当にやりたいこと

NGO活動は私の「ライフワーク」で、生活の糧を稼ぐ「ライスワーク」は別だ、と考えていた二…

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ビジネスと人権

ユニクロの綿シャツが米国で輸入差し止めになっている。理由は人権。米国は中国の新彊ウイグル…

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旅の出会い

「TRAVELLING WITHOUT MOVING(移動しないで旅をする)」という名のラジオ番組をよく聞く。…

インドとまさか

インドは私が最も数多く訪れたことのある国だ。長い時には一カ月近く、短ければ数日間、二十年間にわたり、NGO活動を通じて訪れてきた。 そんな縁深いインドに夫が赴任となり、二〇一九年十二月に引っ越した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって、二〇年三月に告知から四時間後に突然の全国ロックダウン。テレビでは警察が厳しく取り締まり、バイクに乗っている人を棒でたたくなどの映像が流れる。実際にドライバーが警察が怖くて家から出られず、また、許可のある車両しか道路を通れないため、買

翼を折らない学校

私は東京の桐朋学園で小、中、高校時代を過ごした。作曲家の小澤征爾さんの出身校として音楽大…

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思ってたんと違う

さぁ、新年度だ。新しい学校、職場でスタートを切る人も多いと思う。私も二十数年前、晴れて志…

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通称じゃ困るんです

日本では婚姻時、96%は女性が姓を変えている。その変更手続きにかかる時間は膨大だ。私の場合…

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消えた名前

「岩附(いわつき)」という名字は旧姓で、結婚して戸籍上の本名は夫の姓になったが、仕事はそ…

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3・11を越えて

「時計の針を戻せたらいいのに」と、あんなに強く願ったことはなかった。二〇一一年三月十一日…

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奥さまと呼ばないで

「奥さま」と呼ばれるのが苦手だ。「主人」も使わない。久しぶりの友人とのやりとりで私の夫を…

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ガラスの下駄

数年前に参加したダイバーシティー(多様性)に関するシンポジウムでのこと。女性役員が少ないと指摘される日本企業が多い中、社内で「女性役員を増やそう」と動くと「女性に下駄を履かせるのかと言われます。どうしたらいいですか」という質問があった。これに対するパネリストの答えに膝を打った。「簡単です。男性の履いている下駄を脱いでもらえばいいのです」。企業、政府の要職を歴任してきた男性の発言だった。 その後、医大の入試で女性は減点され、その分、男性を合格させていたことが発覚した。まさか