追記:身体のサイクルコントロール-低容量ピル編-
この記事について
24.12.01追記:ミニピルへの移行について
ミニピルの入手手段について追記しました。
こんにちは、塔野です。
私は、PMSや月経(生理)の負担を和らげるため、また月経(生理)をコントロールするために、2023年12月〜低容量ピルを服用し始めました。
なお、2025年2月〜はミニピルを服用予定です。本当はミニピルを服用してからまとめて記事にしようと思ったのですが、書き始めた低容量ピルだけで結構な長さになってしまったので分けました(汗)
ピルがPMSや月経困難症の緩和手段のひとつであることは、格段に認知が広がっていると思います。が、まだまだそんなにメジャーではないとも思います。日本では多く種類のあるピルのうち一部しか保険適用ではないですし、そもそも選択肢として示してくれるお医者さんも、体感として少ないです。
私が経験を語ることで、「そんな手段があったんだ!」と知る人が少しでも増えたり、「悩んでいたけれど試してみようかな?」という人の参考になったりするとよいと思い、この記事を書くことにしました。
諸注意
そもそもの月経(生理)もそうですが、症状や副作用、薬の効果については、個人差が大きいところです。
こちらの所感は、あくまでも1ケースとしてお読みください。実際の服用の際には、信頼できるお医者さんとよくご相談されてください。
処方前の症状(読み飛ばし可)
処方後どう変わったのかイメージしやすいように書きます。大体典型的な症状ですので、不要な方は読み飛ばしください。
PMS
大体月経(生理)開始2週間前から
・眠気、倦怠感(なのに寝付きはわるい)
・集中力が下がり、ケアレスミスが増える
・急な身体の火照り、または悪寒
・感情の起伏が激しくなる(正負両方)
・食欲が異様に増す
・お腹の調子がわるくなる
・身体のムズムズ感
こんな症状に見舞われます。
なかなかQOL下がりますね。
月経困難症
2日目(というか開始12時間〜48時間くらいまで)が1番ひどく、3日目〜じりじりと回復
・強烈な眠気、倦怠感
・感情の起伏が異様に小さくなる
・ブレインフォグ様の症状
・頭痛(月経痛が軽い月はなぜか出やすい)
・月経痛(生理痛)
痛み止めなしで耐えられないほどではありませんが、鈍痛が続き結構しんどいです。ストレスや冷えで悪化してしんどいときは痛み止めを飲んだり(こういうときは痛みゼロにはならない)、夏場以外はホカロン貼ったりしてました。
思い返すと結構つらいんですけど、頑張って出勤したりしてました。。。一応生理休暇のある職場ですが、申請するのに勇気が要りすぎて取ったことありません。。。出勤するとある程度はアドレナリンで誤魔化されたりするのですが、ダメージは受けており、次の休日は寝込んだりしてました。
周期
学生時代、1ヶ月来なかったりすることがちょくちょくありました。
社会人になってからまともな食事を取らなくなり体重が激減した時期があったのですが、そのときに7ヶ月ほど完全に止まっていました。
止まった初期に受けた検査ではホルモンの分泌が下がっているとのことで、ホルモン剤を服用して一時的に低下を補うと、それが身体の機能を呼び起こすキッカケになるかもしれないから試してみよう!と、中容量ピルともう一種類別のホルモン剤を処方されました。
結論、服薬すると再開しましたが、服薬をやめるとこなくなり、継続しませんでした。再開時は上記症状が辛すぎ、「なんで通院に時間をかけてお金払ってまでこんな思いを」「たぶん身体もしんどいからサイクルが止まってるんだろうし、休ませてあげよう」「実子もほしくないし」という気持ちになり、通院をやめました。いやぁ、、、楽でした…(他のことが大変でしたが;;)
心身ともにある程度元気になって再開した後は、生活習慣を改善したこともあってか大体35日周期で安定していました。諸症状は辛いまま、むしろ悪化したものもありましたが…。
入手はオンライン診療
もし近隣に処方してくれるよいクリニックがあるのであれば、そちらにした方がよいと思います。乳がん・子宮頚がんの検査などについても併せて相談できますので。
私の場合は1番近所の婦人科が漢方しか処方してくれなかったり、私のカルテを紛失した気配が窓口からしたりしてたので切りました。ちなみに処方された漢方は体質的に効かなかったです(哀)。効いたとしても、毎食後に飲むのはまあまあ面倒ですし…。
わざわざ電車で行った別の婦人科は検査ですごく嫌な思いをして切りました。ぐすん。
月経停止のときに行ったさらに別の婦人科はまだ対応が良かったのですが、少し遠く&混んでおり定期的な通院はあまりに大変で…。
結果、スマルナで入手しました。
https://smaluna.com
選んだ当時、数あるオンラインサービスのなかでもお値段とサービスが安定していました。
検索するとサービスをまとめたサイトもあるので、最新の情報を入手し、自分に合っていると思うところを選ぶとよいと思います。
スマルナはアプリをダウンロードして、本人確認後、アプリ内のチャットで診断・処方します。内容によってはビデオ通話の可能性もあるそうですが、基本的にはチャットの定型文で終了。気楽でよいです。
多くのお医者さんが提携しており、時間についてはかなりフレキシブルに対応してもらえます。プライベートな時間が削られず、かなり有り難かったです。副作用など心配事があったときも、チャットとはいえすぐに相談できますし。
薬の種類が確定して12シートおまとめにすればお得になりますし、定期的に大幅値下げのセールも行っています。
ピル名:ファボワール
マーベロンというお薬のジェネリックです。
スマルナでは28錠タイプが処方されていました。
提示された選択肢の中ではPMS緩和効果が最も期待できるとのことで最初に選びました。
一般的に、ピルは飲み始めは副作用が出やすいですが、2〜3ヶ月ほどで身体が慣れてくる場合が多く、このタイミングで服薬継続を判断する場合が多いそうです。
私は幸いほぼ副作用がなかったため、そのままこの薬を12シートまとめ購入しました。
デメリット
◆毎日飲むのは面倒
飲み忘れたり、泊まりに行くのにウッカリ忘れたり…もありました。今は100均のケースに入れ、いつもスマホの近くに置くか、一緒に持ち歩くようにしています。スマホのアラームに気づいたときすぐ飲めるので、飲み忘れが格段に減りました。
◆食欲が2割ほど増す+痩せにくくなる
一応健康な範囲でコントロールできていますが、意識しないと体重が増えます。
◆月経(生理)時、頭痛が起きやすい
腹部の痛みが軽いときになぜか起きやすかったのですが、より発生しやすく…(そんな痛みの質量保存の法則みたいなの要らんのに…)
◆2〜3ヶ月で落ち着いた副作用
・胸が張り、圧迫されると痛い
と、デメリットゼロではありませんが、幸い私の場合は意思や痛み止めでコントロールできる範疇でしたので、メリットの方が圧倒的に上回っています。
メリット
●PMSが5割減
その月の体調や外的ストレスにもよりますが、食欲増を除く症状が体感5割は減っています。完全になくならないのは残念ですが、QOL的にかなり大きいです。
●月経(生理)の負担減
・期間が短くなる(6〜7日間→4日間)
・月経痛(生理痛)が軽くなり、痛み止めでほぼ完封できる範囲に
強烈な眠気はどうしようもなかったですが、負担が少なく・短くなったのは有難し。
●周期をスケジューリングできる
私の場合、休薬4日目に月経がきます。ズレても1日未満で、ほぼ完璧にスケジューリングすることができます。
私は仕事のない土日に月経が来るようにして、その土日には予定を入れず、ゆっくり休むようにしています。簡単に用意できる食事を手配したり、なるべく事前に家事を片付けるなどして、丸2日寝ていてもいいように準備してから迎えることができます。
楽しみな予定と被って悲しい思いをしたり、突然来て焦ったり、無理して仕事をしなくてよくなり、本当に本当に嬉しかったです。
【追記】ミニピルへの移行について
…と、低容量ピルでも結構恩恵は大きかったのですが、1ヶ月に1〜2回は週末を寝て過ごさないといけないくらいには辛いです。
ヤーズフレックスでは3ヶ月に一度に減らせるとあり、どうしようかなと悩んでいたときに、「日本でもミニピル認可の動きが進んでいる!」という旧Twitterの投稿を見てその存在を知りました。
飲み忘れ猶予が1〜3時間とかなり短いことに不安はあるものの、休薬期間がなく、体質に合えば月経(生理)を半永久的に止められる!血栓リスクもほぼなし!(低容量ピルのリスクもけして高いわけではないですが)とあり、試したい!!と思っています。
ただ、月経を完全に止められるかどうかは体質によるらしく、なかには不正出血が止まらず休薬せざるを得ない場合もあるようです。うーん、止まるといいなぁ…。
【追記】
クリニックフォアでもっと安く手に入ることが分かり、こちらを検討中です。ヤーズフレックスの取り扱いもあるようなので、ミニピルが体質に合わなければこちらへの移行も考え中。でも、た、高いんだよな〜〜………
https://www.clinicfor.life/telemedicine/pill/
ちなみに、メディカルポストのオンライン診療から入手する予定です。日本では認可がまだなので輸入薬になります。世界ではより簡単に入手でき多く用いられているそうで、個人的には医療機関を通して入手すれば安全性についてはあまり心配ないかなと判断しています。
https://ikebukuroiris-fujinka.jp/medical-post/
今購入している低容量ピルの2倍近くのお値段になってしまいますが、もし月経(生理)を止められたら生理用品代など浮きますし、QOLも大幅アップなので試す価値ありありだと思っています。
こちらも2〜3ヶ月で体質に合うかどうか判断できるタイプの薬ですので、来年の6〜7月ごろに服薬所感を書けたらいいなと思います。
おわりに
つらつら書きましたが、私は幸い副作用が少なく、費用対効果高いと思っています。
PMSや周期不順で悩んでいる方は、持病などで飲めない〜という場合を除き、一度試してみるのをぜひお薦めしたいです。
本当は、もっとすんなり処方してくれる良いクリニックが地方にも増えたり、保険適用される範囲が広くなったり、手軽に手に入るようになるといいんですけれどね。
そして、全国の月経(生理)で多かれ少なかれ負担を受けている方々へ。
寒い日が続きますが、暖かく過ごすことができますように。