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保険は商品なのか・仕組みなのか

保険は『商品』なのか、あるいは『仕組み』なのでしょうか。
皆様は考えたことありますか?
保険業界に寄り添ってきた経験から、NHKの朝ドラではありませんが「はて…?」と考えることがよくあります。
多くの記事は保険を商品としてとらえ、特に生命保険商品は保険か新NISAかといった記事で、投資商品と並んで書かれているのを多く見かけます。
保険会社が販売している商品なので保険商品という商品であることは確かなのですが、単なる商品としてとらえてよいのでしょうか。

〇〇さんにとって『保険』の位置づけとは…

あたなはなぜ保険に入るのですか…

生命保険を考えてみましょう。
保険加入を検討している人になぜ保険に入るのですかと聞くと、年齢や家族等、その方がおかれた状況により様々な回答があります。
・社会人になったのだから保険は自分で入らないといけないので何となく保険に入っている
・けがで入院した場合の備え
・がんに罹患した場合の備え
・自分が働けなくなったり時の備え
・死亡したり働けなくなった場合に家族がこまらないための備え
…等、よく耳にします。
その通りなのですが、もう少し踏み込んで考えてみると、保険という商品がより何なのかが少し見えてきます。

なぜ保険は必要なのだろうか…、なぜ自分は保険を契約する(している)のだろうか…
まずご自身に自問してみてください。

あなたにとって大切な方はどなたですか

あなたにとって大切な方はどなたですか…
という思いにいたる前に、自分(自己)を中心に保険に加入する方が多いですね。
保険についてお話をするときに、「あたなにとって大切な方はどなたですか」とお聞きすると
・お父さん、お母さん
・ご主人あるいは奥さん
・お子様(配偶者を含む)
といった答えに行きつきます。
ここで、あなたが亡くなったり寝たきりになってしまった場合、その大切な方々はどうなりますか。その大切な方に大変な思いをさせてしまったら…
ここにきて初めて、その大切な方をお守りするため、その大切な方が困らないため、に保険に入る、保険が必要、ということに気づきます。

あたなにとって大切な方のために”保険”が必要なのです。

保険は商品なのか・仕組みなのか

保険という商品は保険会社が販売している商品です。
損害保険商品でも生命保険商品でも万が一のときに(対象となる事故等の発生により経済的損害が出たとき等)、その契約した内容に基づき保険金が支払われます。一般的な商品とは違って、保険を買うときには本当の姿が見えず、万が一のときに初めて商品化(商品としての商品価値としての機能が発揮される)されます。
個人の日々の生活、家族の日々の生活において、交通事故や火災、あるいは生計維持者の死亡等が生じると、今までゆく川の流れのようにすらすらと流れていた穏やかな生活水準という流れが一気に崩れることになります。
その生活水準をもとに戻すためには、もとの生活を少しでも維持するためには、保険という商品が持っているその機能が必要となります。
企業活動もしかりですね。
だからこそ保険が必要なのです。
このように考えていくと、保険は単なる商品として考えるのではなく、保険という商品がもつ機能、つまりその仕組みとして考えることができます。

人と物があれば、その裏側には必ず保険が存在しています。
保険がもつ機能が日常の社会を支えているのです。

最後に

保険とは何なのでしょうか。
本来は非常に身近にある、なくてはならないのが保険ですが、わかりにくい、なじみが薄いのが保険のような気がしています。
これは売る側(保険会社・保険代理店)の課題が多いのですが、一方、買う側(契約者)も今まで以上に保険について見識を深めていただくと、より保険という商品が身近なもの、大切なものとして位置づけができるのかもしれません。
保険を単なる商品としてみるのではなく、その機能に視点をあてて保険商品を見ていくことは非常に大切です。
医療保険に入りたいというお客様が、最終的には当初と全く異なった内容の保険契約をするこも少なくありません。

保険に並んでまで積極的に入りたい人はいませんが、人生・会社を台無しにしたくないためには保険の仕組みが必要です。


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