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保険という仕事にかかわるにあたって

保険会社での勤務時から本日に至るまで、保険という業界にかかわるうえで大切にしていることがあります。
思いの核(キャリアアンカー)のようなものでしょうか。
会社のロゴはいかりをイメージしていますが、このキャリアアンカーの思いを込めてイメージしています。

自分は何のために仕事をしているのか

あの人に保険を奨めておけばよかった    
こんな悔いは2度とすまい

朝日新聞デジタル:「こんな悔い2度と」 写真の裏、地震保険担当者の願い

この言葉は、2011年の東日本大震災時に、被害の大きかった現地の代理店の方が、震災災直後(震災の翌日)の街中を撮った写真の裏にかかれた言葉です。地震保険制度のフォーラムで当該代理店さんの代表者が話されていました。

涙を流さすには聞くことができないほど胸を熱く打つ言葉です。
おそらくご支援できないお客様がいたのかもしれません。
その無念さ、悔しさは想像をするにあまりがあります。
幾度となくこの動画(保険会社経由)を見ていますが、当時、どのような状況で、どのような思いでこの言葉が書かれたのかと思いをはせると、そのたびに胸が熱くなるとともに、保険の原点がここにあるような気がしてなりません。

当時のお客様の状況

当時のお客様の状況は、家族がいない、仕事もない、衣食住がない、保険証券はすべて津波に流された、契約の内容がわからない、保険金は本当に支払われるのか…、という状況だったそうです。
自らも被災している状況の中で、一日でも早く保険金のお支払いをとのことで、保険会社の支援も受け仕事をされていたそうです。
このような中で、写真の裏に書かれた言葉が上記の内容です。

仕事の意味・意義

保険の仕事って何だろう…、保険の代理店の仕事って何だろう…
保険は、一つは商品としての位置づけであるとともに、災害時(万が一の時)に人々の人生を支える仕組み(システム)という機能があります。
目先の利益にとらわれるとなく、本当にお客様の事を思って仕事をしていたのだろうか、大切なことをお伝えできていたのだろうか、正しく保険をすすめていたのだろうか…
自問自答の日々です。

最後に

社会や個人生活で保険の位置づけを考えると、自分は何のために仕事をしているのか保険を通じて人々の役に立っているのか世の中(社会)に役に立っているのか、を常に自分自身に問い続けています。
その実現に向け、保険会社(メーカー)があり、保険代理店(販売店)があり、募集人(担当者)がいて、そして自分の仕事(保険に関わる人々の伴奏者)もある、と考えます。
この写真に添えられた一文、これからも忘れずに常に心に刻んでいきます。

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