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もの作りメモリーズ ACCN's PRODUCTS|WORKS

2021年、LIFEBOOK UH Keyboard クラファン 成功を機に、メディアに携わりながらもの作りに関わったケースを振り返りまとめてみました。

▲雑誌付録は2011〜2015年の間に20点以上に関わっているので、一部を抜粋しています。

PC雑誌編集者時代は付録製作を通じ、内側からもの作りの醍醐味を知りました。すべてに共通しているのは、世の中に発表する時の表現法やその反響を具体的に想定しながら、リバースエンジニアリング的思想でつくってきたことで、メディア人ならではのアプローチが取れたことです。

その時その時全力投球でしたので、どれも思い入れ深いですが、とくに時間がかかったのはLIFEBOOK UH Keyboard(UHKB)とぴか~るケーブルでした。

UHKBは、FCCL(富士通)との関係性があった上での企画ですが、発端となったのは2015年、アスキーのキーボード利用調査の結果です。

以降、お付き合いのあるPCメーカーさんとお話しする機会があるたび、そろそろキーボードの「かな刻印」は標準ではなくオプションにしてはと提案してきましたが、真剣に耳を傾けてくれたのがFCCLの齋藤社長(現・会長)でした。そうして、UHシリーズのかな無刻印モデルが登場。元々キーボードに特段こだわりのあるメーカーですから、ステイホームでブームのキーボード製品群のなかに、UHのかな無刻印キーボードを分離して投入したら絶対に評判になる! 私にはその景色が見えていたのですが、大きなメーカーで新しい分野に進出するには何重もの壁があり、最終的にクラウドファンディングでトライすることになりました。1日で目標達成したときは関係者一同、「ああ、私たちは間違っていなかったのだ!」と感激し(オンラインで)抱き合いたかったほど……本当にドラマチックな瞬間でした。

ぴか~るケ~ブルは当時、年に何回か雑誌の付録をつくっていたのですが、思い付きで考えた割に、実現に1年以上かかりました。たまたまイベントパス用のストラップが光る製品を見つけ、これでUSBケーブルをつくったらおもしろいと閃いたのですが、ケーブルの役割を保ったままUSB給電で全体を明るく光らせるのは難しく、回路設計からやると予算を大幅に超えてしまうということで一度は断念しました。

▲試作中のぴか~るケ~ブル

付録はおもに中国の業者に依頼しているのですが、コレは売れる! と思ったのでしょうか、私のアイデアの光るケーブルを勝手に大量生産し、中国で販売し始めていたのです(笑)。まぁ、そのおかげもあって晴れて付録にできたわけですが、本土ではLightningやら三又やらいろんなバージョンの光るケーブルが出回っていたのをあとで知り、さすが中国と思ったものです。

思い返せば、つくづく「もの作り=ヒューマンドラマ」ですねぇ。これまでの経験と長年ガジェットに注目し続けて得た知識を活かし、まだ世にはなかったり知られていない製品を発掘し、紹介していきたいと考えています。

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