ACCHI KOCCHI BOOKS

5/19 B side@DISTRAD

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EP1:趣味の違う夫婦が本屋を始めてみる

随分前からおぼろげな構想だけはあったけど、本屋的なものを夫婦で始めることにした。屋号は「ACCHI KOCCHI BOOKS」。ちょっとふざけてるっぽいけど、それなりに本気である。 こんな店名になったの理由の1つは、2人の趣味が違ったから。僕は音楽とサッカー。妻は映画と写真をこよなく愛している。しかし、僕は映画にほとんど興味が無い。ただ、ファッションは好きだったので、ガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」などGDCがコラボしていた映画などをかなり局所的に観たことがある。

      • 【出店情報】4/14(日)PAR5 River Side Market @リバーポートパーク美濃加茂

        PAR5 River Side Market 日時:4/14日(日) 10:00-16:00 会場:リバーポートパーク美濃加茂    岐阜県美濃加茂市御門町2-6-6 昨年10月に続いて「PAR5」に出店します。会場は川のアクティビティや本格的なBBQが楽しめるリバーポートパーク美濃加茂。川のせせらぎが聞こえる開放的な空間に、こだわりのグルメやファッション、グッズなどさまざまなジャンルのお店が集まります。当日は新鋭インストゥルメンタルバンド「シャッポ」が出演するライブやDJ

        • snoozer no.28(2001) #リトルモア

          2001年9月11日。ハイジャックされた大型旅客機がワールドトレードセンターに激突する映像が世界中を流れた。その数ヶ月後に発行された音楽雑誌「snoozer」の表紙には、”WAR IS NOT THE ANSWER”の文字。アートワークはStanley DonwoodとThom Yorke。アーティストの顔が見えないカバーは、コマーシャルとセールスが比例した当時の音楽雑誌においては前代未聞だった。しかも、2000年に「Kid A」、2001年に「Amnesiac」を立て続けに

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        EP1:趣味の違う夫婦が本屋を始めてみる

          出店情報 1/28(日)POP UP miru @OFF THE RECORD

          —————————————— POP UP miru 日程:2024年1月28日(日) 時間:11時~19時 会場:OFF THE RECORD 住所:愛知県名古屋市千種区覚王山通9丁目14 ENTRANCE FREE+1drink EXPRESS KAYA STORE POOLS ACCHI KOCCHI BOOKS コムリトロ ——————————————

          出店情報 1/28(日)POP UP miru @OFF THE RECORD

          ヒップホップの詩人たち(2013)新潮社

          郊外を拠点に活動するラッパー15人に焦点を当て、1万字超のロングインタビューに合わせて随所にリリックを配した本書は、560頁にも及ぶ大作だ。作者は『TOKYO STYLE』などで知られる編集者/写真家の都築響一。ZORN THE DARKNESS (現ZORN)やILL-BOSSTINO、田我流など現在も第一線で闘い続けるラッパーの生い立ちや当時の心境がうかがえる点で日本語ラップを深掘りしたい方に薦めたい。  しかし、個人的には、都築響一らしく“本当はこっちの方がマジョリテ

          ヒップホップの詩人たち(2013)新潮社

          音楽イベント発のフリーペーパーから学んだこと

          2000年代後半から2010年代前半にかけて愛読していた『DESTINATION MAGAZINE』は、当時の現場(良質なクラブイベント)に足を運んでいた音楽好きにとって素晴らしいフリーペーパーであり、そこから学べることが多かった。また、Nujabesの音楽のように今こそ再評価されるべきだと思う。 編集長は、DJでもある岡田安正さん。 岡田さんとは、10年ほど前に一度だけ都内のイベントでお会いする機会があり、話を聞くと穏やかな口調の裏にある芯の強さを感じた。そして、クラブ

          音楽イベント発のフリーペーパーから学んだこと

          人生に最も影響を与えた音楽

          それは多くの場合、初めて自分でお金を出して買ったものになるのではないだろうか。自分は音楽に目覚めるのが遅く、中学3年生の頃に発売されたRage Against The Machineの3rdアルバム「The Battle Of Los Angeles」を地元のダイエー(若い方は知らないかもしれない)の中にあった新星堂で買った。それから20数年経った今も時々聴き返す度に気持ちが昂り、原点を思い出すことにつながる。 そもそもの購入のきっかけは、バスケット部顧問だった担任の先生が

          人生に最も影響を与えた音楽

          映画を選ぶ基準

          映画を観るとき、選ぶ基準ってなんですか? 監督から?俳優から?ジャンルから? 私は監督やストーリーを重視して選んでいますが、最近はインスタグラムのタイムラインに予告編が流れてくるのでそれを観て決めることが多いです。しかしここ数年は新たな選択肢として「配給会社」がどこであるかも加わりました。それというのも、気になる作品や面白かった作品がことごとく同じ「制作会社」だったからです。 その会社は『A24』。2012年に設立されて以来、インディペンデント系であるにも関わらず、数々の

          映画を選ぶ基準

          ファッション写真の概念を変えた写真家マーク・ボスウィック

          マーク・ボスウィックは私が愛してやまない写真家の1人です。 彼を知ったきっかけは2001年12月20日に発行された雑誌「+81 Vol.13」 のフォトグラファー特集です。何名かの著名なフォトグラファーのインタビューと作品が掲載されていたのですが、私に最もドンピシャにハマったのが彼のページでした。 ロンドン生まれのマーク・ボスウィックは現在NYをベースに活動している写真家です。彼が注目を集めるきっかけとなったのは90年代のパリに新風を起こした雑誌「Purple」でファッショ

          ファッション写真の概念を変えた写真家マーク・ボスウィック

          雑誌編集者の新しい職場

          雑誌がどんどん売れなくなっている。公益社団法人全国出版協会が運営する「出版科学研究所ONLINE」の統計によると、ピーク期1996年の雑誌販売金額は1兆5644億円。しかし、2021年の雑誌販売金額は5276億まで落ち込んでおり、25年の間に市場が1/3程度まで縮小した計算になる。雑誌が売れなくなり、雑誌自体が減り、広告が減り、予算が減り、各雑誌のページ数が減り…となれば、当然雑誌編集者の仕事も無くなる。 だが、既存の枠に囚われず、新しい場所で活躍する雑誌編集出身のクリエイ

          雑誌編集者の新しい職場

          わたしの雑誌遍歴

          以前、マニアックな雑誌のオンラインショップ「Magazine isn’t dead」を運営している高山さんの紹介で、妻が原稿の執筆を依頼されたことがあった。媒体はフリーペーパー「dee's magazine別冊 あなたの雑誌遍歴を聞かせてください#2」というもので、25人の雑誌遍歴が紹介されている。執筆陣のなかには、あの岡本仁さんもいらっしゃり、非常に興味深い企画だった。 これを久しぶりに読んでいて「自分の雑誌遍歴もまとめてみたらどうだろう?」と思い立ったので、勝手ながらスピ

          わたしの雑誌遍歴

          本離れへの疑問とインターネット・SNS以前の雑誌の価値

          僕は「みんなの森 ぎふメディアコスモス(通称メディコス)」によく行く。メディコスは、せんだいメディアテークや、多摩美術大学図書館などの作品で知られる建築家・伊東豊雄が手がけた図書館を中心とした公共の複合文化施設だ。岐阜市は観光資源に乏しい人口40万人程度の中規模地方都市だが、メディコスには年間100万人前後が来館している。単純計算で1日3,000人ほどが来館しているという統計はヘビーユーザーの実感として正しく、ここで老若男女が集まる光景を見ていて思うのは「本離れ」への疑問であ

          本離れへの疑問とインターネット・SNS以前の雑誌の価値