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ひとり暮らし10年目にして、ふたり暮らしがはじまった (4)

生まれてから一度目の結婚をする26歳まで実家を出たことがなかったわたしが、一応26歳から36歳までの10年は結婚生活をし、36歳からひとり暮らしをはじめて、10年目にして月の約半分がふたり暮らしっぽいことをはじめることになったので、そこで気づいたいろいろをまとめているシリーズです。

過去3本はこちらから。

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「暮らし」が始まると、なんだかそこには「恋」の要素がなかなか入ってこない。でもそういうもんだなぁ…と思う今日この頃。いや、ほんとに。ここに「恋」の要素を求めたら、たぶん一気に疲れる気がしている、お互いに。なので「恋」の要素が入ってくるのは、「暮らし」の中ではほんの一瞬なのだ。

「自分サイズ」の暮らしを10年してきたが、ここ1ヶ月でそれが少し変わりつつある。もちろん常に「自分サイズ」というのは変わっていくものではあるものの、誰かと暮らす時間が増えると「自分サイズ」だけではない◯◯が増えてくる。

こちらのウェブマガジンもよく読んでいるが、今回池田園子さんが出演されるとのことで、こちらの配信を聞いてみた。

noteを始めた頃からだったが、ずっと注目させていただいてた編集者さんで、実は過去に同じ会社だったのか!ということを知ってから勝手に親近感を持たせていただいていて(笑) わたしのやりたいことリスト100に「池田園子さんとお友達になる!」と書いてたことがあるのは今初めて告白する。

そんな園子さんから昨年夏にお声がけくださって会うことが実現した。ちょうどその頃前後、園子さんが伸びやかに日本各地を旅してらっしゃるのは知っていたし、大阪でのパートナーさんとの暮らしを含めて次に拠点を変えて生活してらっしゃるのも知ってて、ある意味羨ましいなぁと思っていたのもある。だから、今回潔く福岡に転居されたのも、同じ環境に身を置いてたら、わたしもやっていたかもなぁと思うのだ。

そう、「同じ環境に身を置いてたら」なのだ。なぜなら、わたしの場合は「出社が必要な会社員」であること。実はこれ、結構わたしの中では大きなポイントなのかもと思っている。仕事を選ぶときも、コロナだろうがなかろうが「出社が必要な会社」で「会社員」として働くことは揺るがない第一優先条件なのだ。

転職は3回してるし、一度はフリーランス・個人事業主の道を勧められたこともあったが、頑なにその道は選ばず、第一優先条件で働けるところを選んできた。そして、第二優先条件は「大阪」だった。海外旅行も堪能してるし、地方にサッカー観戦の遠征もして遊びにも行ったが、やはり大阪が好きなのだ。

だから多分、移住は考えないと思っている。わたしの会社の本社は東京だし、わたしの彼は東京に持ち家がある。だからといって、わたし自身が東京本社勤務をすることは希望しないし、東京の彼の家に転がり込むこともやっぱり考えていない。もし東京に転勤と言われたら、おそらく大阪の家を賃貸に出すか何かして、東京では賃貸住まいをし、時々彼の家に泊まりに行くということをするのだろう、と思ったのだ。

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まだわたしの中で、今の彼のことが「恋」の段階だったとしたら。おそらく一緒に住みたいとか東京引っ越すとか、いろいろ考えていたように思う。というか事実、付き合い始めて3か月目ぐらいまではそんなことを模索していた。今は全然しないけど。

わたしの中では、彼がわたしのことを好きでいてくれること、どうしても2人でないとダメで一緒にしたいことがあれば一番最初に声をかけられること、人肌恋しいとき肌を合わせて一番安心できること、味気ない時間が少し華やぐ存在であることが満たせていれば十分なのだ。ここまでがおそらく「自分サイズ」だ。そしてこれが「恋」のままではなくなっているからこそ、「自分サイズ」+〇〇のところが増えたとて、それに順応するべく日々いろいろ考えられるのだろうと思っている。

そしてこの順応期が一番いろいろと模索を繰り返していて実は楽しい。こうやればいいのか、こうすればもっといいのか、これはダメだな、といった生活や暮らしの上での試行錯誤。おそらくひとりに戻ればひとり暮らしのノウハウは10年で培っているから大丈夫。ひとりに戻らないことを願うけれども、こればっかりは相手次第。

実はこれぐらいの感覚でいるから、彼との生活は準ふたり暮らしであり、彼は「居候」なんだろうなと思うのだ。ちなみに、ちゃんと仲良しですよ。彼が大阪にいないときは、きちんと朝のあいさつのLINEは届くので(笑)

追伸
このあと、池田園子さんのスペースで1時間程おしゃべりします!


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