【湯シャン実践記】シンプルケアで髪を甦らせる
「シャンプーをやめると、髪が増える」という本を読み、湯シャンを実践した約3ヶ月間の体験談です。
湯シャンを始めたきっかけ
この本を読んだのは2023年11月中旬。それ以降、美容院ではシャンプーしてもらうものの、自宅でシャンプー、リンス、トリートメントといった類のものを一切使用することがなくなりました。湯シャンを始めても途中で挫折する人がいるようですが、私はもう、化学物質の塊のようなシャンプーを毛穴に塗り込む気にはなれません。以前は、湯シャンと聞くと、二日間髪を洗わなかった時の皮脂のベタつきやニオイを想像し、生理的に抵抗がありましたが、この本を読んだ後すぐに試してみたくなりました。
湯シャン開始
ただ、いきなりお湯だけで洗うのは不安だったので、初日は本に書かれているように純せっけんでシャンプーし、洗面器に入れたぬるま湯にクエン酸小さじ2分の1を入れてリンスしました。
それまでシャンプーとトリートメントをした後のスルッとした手触りに慣れすぎていたため、純せっけんとクエン酸で洗った後に皮脂がべたっと残っている感覚に違和感を覚えましたが、続けているうちにトリートメント後の手触りは化学物質による人工的なもので、適度な頭皮の脂が残っているのが正常なのだと考えるようになりました。
そもそも、他の動物はシャンプーしないのですから、人間だって水で洗うだけでよいはずです。シャンプーしないと不潔という常識に囚われているだけです。
確かに、飼っているセキセイインコはよく毛づくろいをします。尾羽の根元の「脂線」から分泌される脂を塗り広げてコーティングすることで水を弾き、汚れから羽を守るのだそうです。インコが自分の脂で羽をきれいに保てるように、人間も余計な物質を塗りたくらずとも自分が分泌する皮脂で髪を美しく保てるはずです。
湯シャンの方法
まず、入浴前にしっかりとブラッシングします。そして、洗髪時は爪を立てずに、指の腹で軽く頭皮をマッサージします、お湯はぬるめがいいそうです。どのくらいの時間をかけて洗うべきかは悩みどころですが、私は3回に分けてしっかりと洗います。まず浴室に入ってすぐに1回、体を洗ってから1回、お風呂に浸かって出る前に1回、という感じです。
また、指だけで洗うだけでは少し物足りないので、ブラシで梳かしながら流します。指だけでマッサージするよりも、ブラシ使うと頭皮がさっぱりとして気持ちがいいです。私は美容院のオススメで購入したこちらのブラシを使っています。少しお高いですが、静電気防止効果のおかげで冬の乾燥した環境でもパチパチせず、気に入っています。
湯シャンの効果
1.ドライ後に髪が落ち着いている
普通のシャンプーとは異なり、皮脂を過剰に取り除かないため、洗い上がりもしっとりしています。私は縮毛矯正をしており、以前はドライヤーで乾かすと髪がボサボサになっていたのですが、湯シャンに切り替えてからは、髪が広がらずに落ち着いています。このまま続ければ、縮毛矯正をしなくても済むかもしれないと期待しています。ドライヤーは、宇津木先生の教えに従い、長くても5分以内に終わらせるようにしています。
2.寝グセがつかず、整髪料が不要
夜に髪を洗い、ドライヤーをかけた後も髪が広がらず、翌朝には寝グセがほとんどついていません。スタイリングは少し水で濡らして梳かす程度で済みます。また、皮脂で適度に髪がまとまるため、整髪料も不要になりました。整髪料を使用すると、せっけんで落とす必要があるので、余計なものはつけないことにしています。
3.抜け毛が減り、髪が元気になった
普通のシャンプーを使用していた頃は浴室を出るときに排水口に大量の髪の毛が溜まっていましたが、湯シャンにしてからはその量が約半分くらいになりました。また、新しく生えてくる髪の根本は、毛先や真ん中の髪に比べて明らかに健康的です。これは、白髪染めの頻度を減らしたことも影響しているかもしれません。以前は月1回白髪を染めていましたが、染料も化学物質なので、なるべく天然原料の白髪隠しを使うようにしました。宇津木先生は、ヘアマニキュアかヘナで染めることを推奨していらっしゃるので、今度ヘナを試してみたいと思います。湯シャンで白髪が減る人もいるようなので、その効果も期待しています。
4.家計にも環境にもやさしい
湯シャンを始めてから、シャンプー、トリートメント、ヘアワックスなどが不要になりました。コスト削減のために湯シャンを行っているわけではありませんが、家計にやさしく、化学物質で水を汚すことがないので地球にもやさしく、いいことづくめです。
長年続けてきたシャンプーの習慣を変えるには勇気がいるかもしれませんが、一度外出予定のない日の前日に試してみてはいかがでしょうか。最初は週に2〜3回だけ湯シャンにするなど、少しずつ切り替えるのもいいかもしれません。湿気が多い梅雨や夏に始めるのはハードルが高いため、それ以外の季節にスタートするのがお勧めです。
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