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インド人は貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)が好き

「貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)」とは、若い神や英雄が、不幸にも その地位を追われ、他郷をさまよい、試練を克服した結果、運命的に本来の尊い存在に返り咲くという説話。

日本で言えば、源義経がその代表格。くだけた例では、ジャングル大帝のレオ君もそうかな。日本人なら、このように運命に翻弄された境遇の人物を みると、どうしても応援したくなりますよね。

これは日本人特有のものかと思っていましたが、何とインド人もそうだったようです。2015年にインドで大ヒットした映画「バーフバリ」をWowowで見ましたが、典型的な貴種流離譚でした。そして、この映画にインドの人 たちは熱い血が騒ぐようです。

ご存じない方も多いかもしれませんが、インドにおける映画産業は巨大で、ハリウッドの比ではありません。主人公バーフバリを演じた俳優は、14億人の代表、しいてはアジアのスーパーヒーローなのです。
下の写真がその人(プラバース)です。・・。

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放浪生活の果てに、バーフバリは自分が王の血統であることに気づき、王位をかすめ取った悪者を倒し、囚われの身であった母を助け出し、やがて王位につくのですが、その瞬間、インド人は歓喜に沸くのです。

私は過去仕事でインドを訪れましたが、仕事の合間に「バーフバリ」の話を持ち出したら、相手は大喜び。一気に距離感も近くなり、仕事もスムーズに行きました。慣れない国で仕事をする時は、まず文化を知っておくことは肝要ですが、映画から入るのは特におススメです。

プラバースの最新映画「SAAHO(サーホー)」が2019年に上映されました。日本でも放映されたと聞いていますが、お仕事でインドに行かれる方は、 プレゼンの練習するより、この映画を見てから行かれた方が絶対効果的だと思いますよ。

(おまけ)
チェンナイに行った時、ゆっくり昼食をとる時間がなく、かといって腹ペコで交渉はできないと思い、ストリート・フードを食べてしまいました。  腹にあたるのが怖かったので、せめてもと思い、アツアツのものを食べましたが、これが何とも言えずウマかった! オムレツの中に、ほうれん草とクリームが入っているのですが、香辛料が効いていて、生まれて初めて食べるおいしさでした。チェンナイ、また行けるかわかりませんが、機会があれば食べたいと思います。

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